【皮膚ケア・対談音声つき①】なぜペットの皮膚は弱いのか

皮膚疾患

ペットの皮膚炎で悩んでいる飼い主は多い。動物病院に行くと抗生剤やステロイドが処方される。一度治っても、また再発する。そのループに疲れている方も少なくないと思います。

今回、アルピニアの開発者である佐々木先生と対談しました。臨床現場で日々ペットの皮膚炎と向き合っている獣医師の言葉は、私の認識をさらに整理してくれるものでした。

 

佐々木先生との対談音声(①)

文章に書き出しきれないボリュームの対談です。全部聞く必要はありません。つまみ聞きしてください。

和やかな雰囲気ですけど、会話の内容はけっこう鋭いです。

参考図解

 

臨床で一番多いのはアレルギー性皮膚炎

佐々木先生に「皮膚炎で一番多いのは何ですか」と聞いたところ、アレルギー性皮膚炎でした。やはりという感じ。

花粉、食事、ハウスダスト——原因はさまざまですが、共通しているのは「痒い」という症状です。そして痒いから掻く。この「掻く」という行為が、次の問題を引き起こします。

ペットの皮膚は、人に比べてバリアになる角質が薄く、そのため弱い。被毛が守ってくれているが、皮膚そのものは構造的に弱い。さらにpHが高いため(アルカリ性寄り)、搔くという物理刺激で連鎖的に悪化する。

 

細菌性皮膚炎の本当の原因

掻き続けることで皮膚のバリアが物理的に壊れます。そこに菌が侵入して炎症が起きる——これが細菌性皮膚炎です。

ここで重要な話が出ました。その菌は外から来た菌ではありません。もともと皮膚を覆っている常在菌です。

健康な皮膚では常在菌はバランスを保って共存しています。ところがバリアが壊れた瞬間、その常在菌が侵入者になる。敵は外からではなく、内側にいたということです。

 

だから抗生剤だけでは終わらない

菌を殺せば治る——その発想で抗生剤を使います。一時的に症状は治まります。
ですが、抗生剤は常在菌が作り上げた環境を壊しやすい。バランスを失った皮膚はかえって外敵に弱くなる。治療が再発のリスクを高めているという、チグハグな状況が生まれやすいのです。

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