相談と回答

今日2回吐いたが受診するべきか?前回は問題ないと言われた

病院に行くべきかを現状だけで決定するとなると難しいと思います。決まりではありませんが、参考までに次のような判断基準で考えてはどうでしょうか。①時間が経つほど、どんどん体調が悪くなってくる②時間が経つほど、落ち着く、良くなってくる①の場合は受診したほうが安心です。②では受診の必要性は下がりますが、もちろん受診するのは構いませんし、それはもう人それぞれの自由です。
相談と回答

アルブミン2.2、タンパクは摂れてるのに低い理由(元気、肝機能改善傾向)

アルブミン2.2が低めなのは確かです。ただ肉不足を原因とする考え方には、私も違和感があります。病気ではない可能性も考慮しつつ、腸内へのタンパク漏出の可能性から、腸活に取り組んではどうでしょうか。以前話した納豆などの発酵食品、あとは消化の悪い炭水化物も善玉菌を喜ばせます。具体的には根菜類をトッピングするのはどうでしょう。いまよりさらに肉を増やという指示はリスクを内包しており、腸内悪玉菌は増加、アンモニア増加の流れから腸管のダメージとなり得ます。落ち着いてきている肝臓の負担も増やしかねません。
相談と回答

GPT150、元気なうちにプラセンタを始めていいか?(肉多めの食事)

数値だけで考えるなら、GPT(ALT)150は、肝臓病だとしても初期の初期。元気であることからも、むしろ健康に近いと考えます。プラセンタを与えるのはもちろん大丈夫。本当に肝臓が悪くなれば、結局は肉を減らすことになる。今のうちからゆっくり減らしフード換算で20%くらいに持っていきましょう。
薬のカテゴリー

薬害からペットを守る4つの知識

私はペットの薬害が非常に多いと推測しています。その背景には、飼い主が信じる2つの幻想があります。ひとつは「獣医師が副作用を管理してくれている」という幻想。もうひとつは「危険な薬なんてない」という幻想。この記事は、その2つの幻想をズバッと否定し、その後でペットを薬害から守る効果的な対策を2つお伝えします。その前に、獣医師の説明とはこういうものです。「これはプレドニンという薬です。胃が荒れるかもしれないので、食欲が落ちたら教えてください」これが典型的な説明です。シンプルで良いですね。何だか逆に安心できます。では実際のプレドニンの添付文書には何が書かれているか。以下をご覧ください。重要な基本的注意本剤の投与により、誘発感染症、続発性副腎皮質機能不全、消化管潰瘍、糖尿病、精神障害等の重篤な副作用があらわれることがあるので、本剤の投与にあたっては次の注意が必要である。投与に際しては、特に適応、症状を考慮し、他の治療法によって十分な治療効果が期待できる場合には、本剤を投与しないこと。また、局所的投与で十分な場合には、局所療法を行うこと。投与中は副作用の発現に対し、常に十分な配慮と観察を行い、患者を...
薬のカテゴリー

薬の副作用Q&A|副作用チェックツール

ほぼすべての薬には副作用があります。なかには命に関わる重大な副作用もあります。私はこれまでに悲しい話をいくつか聞いてきました。みなさんには同じ思いをさせたくありません。まずは事実から見てください。(一般公開されている情報です)わかりやすい例として、アポキルを例にします。各ページ下部にある、有害事象リストを見てください。動物医薬品等データーベース「アポキル3.6」動物医薬品等データーベース「アポキル5.4」動物医薬品等データーベース「アポキル16」この薬は皮膚炎のかゆみに使われています。ステロイドより安全な薬と説明されて、安心して使っている人も多いでしょう。この薬が悪いと言っているわけではありません。しかし、たかが「かゆみ止め」であっても相当なリスクがあることを知ってください。そしてこの有害事象リスト、私からするとすごく違和感があります。実際にはこの10倍、100倍あるんじゃないかという違和感です。説明します。死亡例や有害事象例は、そのすべてが報告されるわけでありません。なぜならば次のような理由で、常に少なくなる可能性があるためです。 飼い主が副作用を把握していないのだから、見逃す数ほう...
はじめに

飼い主が知らないことリスト(音声版)

こんにちは、岡田です。今回は、みなさんが持っている健康常識をひっくり返すような事実を、一気にお伝えしようと思います。なぜかこんなことを伝えるかと言えば、みなさんのご愛犬ご愛猫を守るうえで、間違った健康法はマズイからです。治る病気も治らなくなるためです。人の信じていることを否定するのは、本当は嫌です。「そのままで良いですよ」と言うほうが楽です。でもやはり、たとえ嫌われたとしても、ちゃんと伝えたほうがいい。そう考えています。音声を聞いて頂き、ぜひともしっかり頭に入れて下さい。私は声に自信がないですけど、慣れてください。飼い主が知らないことリスト(音声版)話す内容は、この記事に書いておきます。そのいくつかには関連する記事へのリンクも付けます。では、まいりましょう。残念なことに、この医療や健康のジャンルにはタブーがいっぱいあります。事実なのに、みなさんが知らないことがたくさんあります。中には国民の99%が勘違いしていることもあります。一つ例えを出しますね。世界最高齢の猫は38歳です。知ってましたか?すごいですよね。少し深堀っていきますよ。その子の飼い主は配管工です。獣医師でもなく、動物栄養学に...
サプリメントのカテゴリー

メディネクスのサプリメント

メディネクス株式会社が取り扱うサプリメントをご紹介します。すべて獣医師・佐々木先生との連携のもと、薬剤師の視点で開発/厳選したものです。「本当に必要なものだけを届ける」という方針です。食品で補えるものは食事で、補いにくいものをラインナップしています。アルピニアスプレー月桃(ゲットウ)を主成分とするスプレータイプのサプリメントです。もともと皮膚ケア用として開発されましたが、胆泥が気になる子のケアにも活用されています。毛細管現象で根元まで浸透するのが特徴です。散歩前のご使用もおすすめです。こんな子に使われています 胆泥が気になる 皮膚のコンディションが気になる 虫よけも兼ねてケアしたい(蚊・ダニ・アリへの忌避効果あり)アルピニアムースアルピニアシリーズで最初に開発された、泡タイプのサプリメントです。スプレーと比べて皮膚への滞留時間が3〜5倍長いため、直接的な皮膚ケアに向いています。ドライシャンプーとしても使えるため、心臓が悪くシャンプーができない子にも重宝されています。舐めても安全な成分ですが、皮膚に使うことが目的です。使用後は飼い主さんの手にも塗り広げてそのままでOKです。こんな子に使わ...
サポートについて

ZOOM座談会とは?参加方法のご案内

座談会ってどんな場?ハイレベルな健康知識を、ゆるめに学べる勉強会です。枝葉の情報より、幹となる知識をお伝えしたいと思っています。難しく感じても、きっと心で理解できる。そういう伝え方を心がけています。毎回だいたい、時間いっぱい、岡田がみなさんの質問に答えまくる形で進みます。薬学はもちろん、動物医療・ペット心理学・栄養学に踏み込んで、多角的に、おもしろおかしく回答するように努めています。薬剤師の本音が聞ける場、動物病院の裏話が聞ける場というのは、なかなかありません。参加者はいつも10〜20人くらい。座談会という名前ですが、気負わなくていいです。こんな方に来てほしいセルフケアの知識を高めたい飼い主さんなら、どなたでも参加できます。これからペットを飼おうと考えている方、ペットを見送った先輩飼い主さんも、ぜひ来てください。ここで話す健康の知識は、あなた自身にも使えることが多いです。 聞くだけでもOK 顔出し・声出し不要 チャットで質問できます(声を出さなくてもOK) 家事をしながらの参加もOK 途中参加・途中退出OK 録画・録音しません スマホでもPCでも大丈夫アーカイブ(録画・録音)についてア...
サプリメントのカテゴリー

薬とサプリメントの違い

はじめに「サプリより薬の方が効く」と思っていませんか。その認識、一度外してみてください。薬とセルフケアはどちらが上でも下でもない。目的がそもそも違います。戦争と合気道くらい違います。この記事はその話です。薬は食品になれない薬の多くは石油由来です。石油から作られたものは、どう加工しても食品にはなれない。体にとって異物であることが前提です。だからこそ「特殊な条件下でのみ使用が許可されている」というのが薬の本質です。極端に言えば、薬は毒です。毒をコントロールして使うことが、薬剤師という仕事の本質です。言い換えれば、薬剤師の仕事は薬を出すことではなく、薬の害から人々を守ることだと言えます。15世紀の医師パラケルススはこう言いました。「すべてのものは毒であり、毒でないものは存在しない。毒か薬かを決めるのは量だけだ」と。薬理学の原点とも言われる言葉です。用法用量の意味を考えるとき、この視点は今も正確です。500年前の人間が見抜いていたことが、現代の医療現場でまだ十分に活かされていない。そのことを、薬剤師として日々感じています。薬の誤解を解きます効果効能とは、「国の保証」ではない「この目的にだけ使う...
サポートについて

岡田憲人(おかだ のりひと)

岡田憲人(おかだ のりひと)薬剤師 / メディネクス株式会社 代表このサイトに来てくれた方に、少し自己紹介をさせてください。薬剤師です。ペット業界に関わって15年、飼い主からの健康相談はのべ1万件を超えました。いまは長野県飯田市に単身赴任し、獣医師・佐々木先生の動物病院の中に会社を置いて仕事をしています。家族は埼玉にいます。経歴調剤薬局で管理薬剤師として働いていました。テレビや新聞の取材を受けたこともあります。40歳のとき、調剤を離れました。飼い主が本当に困っていること、獣医師が時間をかけて話せないこと、そこに自分の知識が役立つと気づいた。薬剤師としての視点を、ペットと飼い主のために使いたいと思った。それだけです。メディネクス株式会社を設立。長野県飯田市の佐々木獣医師との出会いが、いまの仕事の核になっています。オフィス犬の話飯田に来てから、二匹の犬と暮らしました。どちらも、セカンドライフを一緒に過ごした犬です。めんま。ヨークシャテリアの雑種、2kgほど。7歳でうちに来ました。ハッピー。シェルティー、10kg。来たとき11歳のおばあちゃんでした。デブ犬で、うつっぽくて、正直なところ駄犬で...
サプリメントのカテゴリー

弊社サプリメントと相性の良い食事

はじめに「食事で何に気をつければいいですか?」この質問を、これまで何度受けてきたかわかりません。ペットの健康管理において、食事はそれだけ関心が高いということです。具体的な食材や量の話をする前に、まず知っておいてほしいことがある。食事バランスを調整する前の、大本になる知識をここにまとめました。サプリメントの本質は食事と同じです。薬のように症状を抑えるのではなく、体の仕組みに沿って、その仕組みを正常化させることが狙いです。しかし常識とされる食事の中に、自然の摂理に反しているものがある。それがせっかくのサプリを弱めてしまいます。以下は弊社のサプリメントと相性の良い考え方です。急に全部やる必要はありません。手をつけやすいところから始めてください。タンパク質|多ければ良いは間違い 過剰なタンパク質は腸内環境を悪化させる 腸内でアンモニアが増加し、肝臓を傷める一因になる 肝臓の元気が低下すると、さまざまな影響が全身に出てくる 人の研究では、高タンパク食とがん・腎臓病との関連が示されている ペットの腎臓病の治療でもタンパク質制限が使われる。腎臓は再生しない、先手を打つべき 野生動物は毎食肉を食べてい...
サポートについて

サポートにつきまして

ペットのことで気になることがあれば、何でも聞いてください。「こんなこと聞いていいのか」と思うような些細なことでも構いません。15年・1万件の相談の中で、些細に見えた話が大事だったことは何度もありました。無料健康相談(LINE)症状のこと、食事のこと、動物病院で言われたこと——どんな切り口でも構いません。遠慮なく、要点からぶつけてください。時系列で話されるよりも理解しやすく、私も助かります。薬剤師の視点から、正直にお伝えします。不確かなことは「推測」として伝えます。他社のサプリが合っていると思えば、そう言います。👉 LINE 飼い主コミュで相談する少し時間に余裕があるなら、相談の前に数本の記事を読んでおいてもらえると、きっと話が早いです。より早く重要な話に入れると思います。製品・注文に関するサポートメディネクス製品をご利用中の方、または検討中の方はこちらからどうぞ。✅ 使い方・飲ませ方の疑問✅ ご注文・配送の確認✅ 成分・メカニズム(推測含む)の解説👉 LINE メディネクスに問い合わせる電話でも対応しています。細かいニュアンスを伝えたい時や、急ぎの相談はこちら。📞 0265-49-89...
体と病気のカテゴリー

【肝臓病まとめ】原因から対処まで

肝臓の役割肝臓は腹腔内の右側にある大きな臓器で、生命維持に欠かせない多くの機能を担っています。中でも特に重要なのは以下の3つです。解毒 食べ物に含まれる化学物質や、体内で生じる有害物質を分解・無毒化する。薬の代謝もこの一部です。代謝 糖・脂質・タンパク質などの栄養素を必要な形に変換したり、一時的に蓄えたりすることで、体のエネルギー供給と維持に貢献します。排泄 代謝の過程で生じた老廃物を胆汁に混ぜて排泄します。胆汁は肝臓で作られ、胆のうを経て腸へ送り出されます。こうした働きを日々休まず行っているため、肝臓は「体の中の化学工場」とも呼ばれます。肝臓には独特の構造があります。肝動脈(心臓からの酸素豊富な血)と門脈(腸からの栄養豊富な血)という二つの血管から血液を受け取り、肝臓内で合流しながら解毒・代謝・ろ過が行われます。人の場合、1日あたり2000リットル以上の血液が通過する巨大なろ過装置でもあります。肝臓の特徴——タフさと再生力肝臓には二つの大きな特徴があります。一つ目はタフさです。肝臓の2/3を失っても生命維持が可能で、残された部分が再生して機能を回復します。多少のダメージがあっても他の...
動物病院と統合医療

統合医療とは——なぜ今、選択肢が必要なのか

統合医療とは何か統合医療とは、西洋医学を否定するものではありません。西洋医学には得意なこと、苦手なことがあります。その限界を謙虚に認めた先生たちが統合医療に舵を切っています。つまりマニュアル治療の上位互換のようなイメージです。手術、投薬、検査——これらの西洋医学的な治療を軸にしながら、代替療法・東洋医学・自然療法・栄養療法などを組み合わせるアプローチです。足りないものを補強する、というコンセプトです。「怪しい」と思われることもあります。ただ統合医療に取り組む獣医師たちは、科学的な合理性から代替療法を再評価しています。思い込みではなく、根拠を持って選んでいる。その姿勢が、一般的な動物病院との大きな違いです。一般動物病院との違い統合医療に取り組む動物病院には、共通した特徴があります。サプリメントや食事への関心が高い。これは偶然ではありません。体の仕組みに沿うことの重要性を理解しているから、自然とそこに目が向く。自然の摂理に沿うという発想が、診療の根底にあります。一般動物病院では、症状に対して決まった薬が出てくることが多い。どこに行っても同じような処方になる。マニュアル化されているとも言えま...
体と病気のカテゴリー

【皮膚ケア・対談音声つき④】アルピニアの本音と余談

ここまで3回にわたって、皮膚炎のメカニズム、マラセチア、薬との使い分けを話してきました。今回はいよいよ本題です。アルピニアとは何か。どう使うのか。実際の変化はどうなのか。開発者である佐々木先生に、包み隠さず話してもらいました。佐々木先生との対談音声(④)今回はとくに熱が入るセクションだったので、長めの対談になってしまいました。すみません。散歩中にでも聞いて頂ければと思います。佐々木動物病院の改善率の高さ佐々木先生の動物病院では、皮膚炎が長引く子にほぼ100%アルピニアを提案しているといいます。佐々木動物病院での皮膚病の改善率は感覚値で50%以上。ただしこれはアルピニア単体での数字ではありません。最初は薬と併用しながら始めて、症状が落ち着くにつれて薬を減らしていく。最終的に薬なしでアルピニア単体で管理できるようになった子も少なくない、という話です。アトピー性皮膚炎は繰り返す性質がありますが、再発の間隔が長くなる、症状が軽くなる——そういう変化が出てくる子が多いといいます。なぜ薬剤師がアルピニアを勧めるのか私は薬剤師です。薬の専門家として正直に言います。まず安全性で評価しなくてはなりません...
栄養・食事のカテゴリー

【ペットフードの真実】食品ではなく、法律上は雑貨

毎日愛犬愛猫に与えているペットフード。法律上、実は食品ではありません。日本の法律上の扱いは雑貨です。そのためペットフードの安全基準はかなり緩めです。家畜飼料は「飼料安全法」で守られている理由がシンプルで——飼料安全法の目的は「家畜等の安全を確保するとともに、畜産物等の生産の安定に寄与すること」です。つまり家畜は「食べられる側」なので、その飼料は人間の食の安全に直結する。だから厳しく規制されています。ペットフードを守るものペットフードは飼料安全法の対象外で、「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(ペットフード安全法)」で規制されています。これはかなり緩めです。 家畜飼料→人間が食べる動物に与えるもの→飼料安全法で厳しく管理 ペットフード→人間が食べない動物に与えるもの→ペットフード安全法で管理、2009年より前は野放し規制の厳しさの差は「人間が食べるかどうか」で決まっています。嫌な言い方ですけど、ペットは食べないから、その餌は緩い。完全に人間中心の発想です。でも地球の支配者は人間ですから仕方ないことです。ときどき「ペットは法律上モノ」という話をしますけど、ここでも繋がっています。添...
体と病気のカテゴリー

【皮膚ケア・対談音声つき③】薬の役割と限界

前回まで、アレルギー性皮膚炎からマラセチアへの連鎖、シャンプーの落とし穴について話しました。今回は「では薬はどう使うべきか」という、飼い主が一番迷うところを佐々木先生に直接聞きました。これまでの対談と重複する内容もあります。ただ薬剤師として、偏った話はしたくない。アイテムを紹介するにしても、薬を叩いて良さを強調するようなことにはしたくないのです。その性分で、あえてこの回を作りました。佐々木先生との対談音声(③)アルピニア開発者の佐々木先生も、薬は使います。そのうえで、薬には良い面と悪い面があることを理解して、正しく付き合っていくという、長期戦略的な話です。火災報知器が鳴っているのに眠れるか「火災報知器のアラームが鳴っている。サプリメントはその原因を探して根本から消火しようとするもの。でもまず、うるさいから止めないといけない。静かになってから、燃えているところを探せばいい。」痒みで夜も眠れない。それは犬だけではなく、それを見ている飼い主も眠れない。ダブルで限界になっている状態に、「3ヶ月飲めば変わってきますよ」とサプリの話をするのは現実的ではない。まず痒みを止める。そのために薬は必要です...
体と病気のカテゴリー

【皮膚ケア・対談音声つき②】マラセチア皮膚炎とシャンプーの関係

前回はアレルギー性皮膚炎から細菌性皮膚炎への連鎖について話しました。今回は、特に治りにくいと言われるマラセチア(真菌性皮膚炎)について、佐々木先生に深く聞きました。飼い主がやっていることが、実は悪化の原因になっているという、ちょっと耳の痛い話です。佐々木先生との対談音声(②)マラセチアじゃなくても、勉強になると思います。シャンプーのところは飼い主みんなに知ってもらいたい。※際どすぎる部分を一部カットしております。マラセチアとは何かマラセチアは細菌ではなく、真菌——カビの仲間です。ただし一般的なカビ(糸状菌)とも少し違う。顕微鏡で見ると雪だるまのような形をしており、パンのイースト菌に近い酵母菌の仲間です。佐々木先生によると、嗅ぐと甘酸っぱい匂いがするといいます。酵母菌が発酵しているためで、食パンのような匂いに近い。この匂いで「マラセチアがいる」と判断できるほどだといいます。一般的な抗生剤は細菌に効くものです。真菌であるマラセチアには効かない。抗真菌薬が必要になりますが、これが肝臓に負担をかけるというジレンマがあります。シャンプーのいい匂いがする子は要注意佐々木先生が臨床で気づいたことがあ...
体と病気のカテゴリー

【皮膚ケア・対談音声つき①】なぜペットの皮膚は弱いのか

ペットの皮膚炎で悩んでいる飼い主は多い。動物病院に行くと抗生剤やステロイドが処方される。一度治っても、また再発する。そのループに疲れている方も少なくないと思います。今回、アルピニアの開発者である佐々木先生と対談しました。臨床現場で日々ペットの皮膚炎と向き合っている獣医師の言葉は、私の認識をさらに整理してくれるものでした。佐々木先生との対談音声(①)文章に書き出しきれないボリュームの対談です。全部聞く必要はありません。つまみ聞きしてください。和やかな雰囲気ですけど、会話の内容はけっこう鋭いです。臨床で一番多いのはアレルギー性皮膚炎佐々木先生に「皮膚炎で一番多いのは何ですか」と聞いたところ、アレルギー性皮膚炎でした。やはりという感じ。花粉、食事、ハウスダスト——原因はさまざまですが、共通しているのは「痒い」という症状です。そして痒いから掻く。この「掻く」という行為が、次の問題を引き起こします。ペットの皮膚は、人に比べてバリアになる角質が薄く、そのため弱い。被毛が守ってくれているが、皮膚そのものは構造的に弱い。さらにpHが高いため(アルカリ性寄り)、搔くという物理刺激で連鎖的に悪化する。細菌...
さらなる学び・多角的視点

なぜ病気は減らないのだろうか

はじめにペットの医療費が高いと感じている飼い主は多い。「なぜ私はこんなにも動物病院に通い続けているんだ。」そうした本音を、ほとんどの飼い主は口に出せずにいる。農林水産省のデータによれば、ペットを診る動物病院(小動物診療施設)の数は、2004年から2024年の20年間で約39%の増加。しかし、その裏で犬の飼育頭数は減少し、小型化も進んでいる。「お客さん」であるペットが減っているのに、「お店」である動物病院が増えるのは、普通に考えると理解しがたい。その歪んだ構造を何とか維持してきたのが、飼い主ひとりひとりが支払う高額な医療費である。我々飼い主は、「なんでも医療任せにする」癖が付いてしまっている。15年間・1万件のペット健康相談を通じて見えてきたのは、正しいセルフケアの知識を持つ飼い主ほど、医療費が抑えられているという現実です。というか、お金は二の次。一番伝えたいのは、正しいセルフケアは病気を防ぎ、治癒期間の短縮に役立つということです。笑顔が増えるということです。誰も悪くないが、病気が減らない|負のスパイラルの正体あまりきつく言うと角が立つので、マイルド気味でまいります。犬の飼育頭数の減少と...
さらなる学び・多角的視点

私が犬猫たちから学んだこと

犬猫が好きです。純朴だからです。純朴というのは、飾らないということです。嫌いなら避ける。好きなら寄ってくる。具合が悪ければ隠れる。感情に計算がない。野生で群れを作る動物は、利己では生きていません。群れを守ること、メンバーを守ることが、結果として自分と集団を守ることになる。ギブアンドテイクに近いけれど、もっと本能的です。損得を計算してやっているのではなく、そうするようにできている。人間も本来そういう動物だったはずです。ただ大脳が発達するにつれて、個人というものが強くなった。プライバシー、所有、競争——これらは大脳の産物です。便利になった反面、群れとしての本能が薄れていった。犬猫はその変化をしていません。だから純朴に見える。あなたの笑顔が、彼らの生きがいになっている。これに気づいたとき、私はすこし痺れた。生きる意味を大勢の専門家が研究してきたけど、私はペットたちに教わった。でもこんなに難しく考えなくていい。すべての飼い主はすでにできている。ネットの情報が、世間の常識が「こうあるべきだ」と言ってきても、眼の前の子から直接教わっている。利他は目指す場所ではなくて、戻る場所です。
薬のカテゴリー

【薬が効かない】体が強いからという逆転の発想

まえがき先日、地元の神社を訪れたときの話です。神様に手を合わせ、ふらっと境内を遠回りしていると、氷が張りつめた池の中に、鯉が泳いでいるのが見えました。水温はほぼ0度。 人間なら数分で意識を失うような冷たさです。でも、彼らは静かに、力強くヒレを動かして生きていました。私はその姿を見て、思わず身震いしました。寒さのせいではありませんよ!(笑)彼らの体の中で、今この瞬間も猛烈な勢いで稼働している「生命維持システム」の凄まじさに、圧倒されたからです。外が氷の世界だろうと、餌が手に入らなくても、環境変化に柔軟に対応して命を維持し続ける力。科学の世界では、これを「恒常性(ホメオスタシス)」と呼びます。私は、この「人には設計不可能」な完璧な自動運転システムを、科学への敬意を込めて「神の領域」と呼んでいます。ときどき私は、恒常性のみならず、この世界があまりに完璧すぎて、「人を超える誰か?によって記述されたプログラム」なのではないかと疑ってしまいます。それくらい、計算が合いすぎているのです。おっと、難しい説明はほどほどに。今日は、あの鯉と同じように、あなたの愛犬・愛猫の体の中に宿る「神様」のお話をします...
栄養・食事のカテゴリー

【歴史検証】犬の肉食を否定する新説

はじめに私は薬剤師であり、ペット健康の専門家です。専門外の領域に踏み込むことは承知しています。ただ、犬の家畜化に関する既存の説明を調べるほどに、論理的な矛盾が気になって仕方がなかった。本稿はその違和感から生まれた、一つの新しい仮説です。反論を歓迎します。日本で広く信じられている説日本で最も広く知られているのは、こういう説です。「犬は肉食獣であり、人間の狩りを手伝った。だから人間は犬を大切にした。」一見筋が通っているように見えます。しかし少し考えると、すぐに詰みます。縄文時代から弥生時代にかけて、日本人は草食化していきます。農耕が広まり、狩猟の比重が下がった。そのタイミングで犬との関係が終わっていないのはなぜか。狩猟補助説では説明できません。これは日本に限った話ではありません。世界的に農耕が始まった時点で、狩猟補助の価値は大きく下がります。それでも犬との関係は農耕社会でも続いた。むしろ深まった。この事実が、狩猟補助説の根本的な弱さを示しています。さらに言えば、肉で餌付けして狩りを手伝わせたとするなら、冬季に彼らをどうやって引き止めたか説明できません。肉の保管技術がない古代に、冬の間ずっと...
体と病気のカテゴリー

【腎臓ケアまとめ⑤】その他のピース

腎臓は寿命を決定づけるほどの重要な臓器。その腎臓を守るための知識とアイデアを複数の記事で紹介してきました。しかしながら腎臓は身体から独立しているわけではありません。腎臓が体に影響を与えるのと同時に、全身の健康状態も腎臓に影響を与えます。まだまだ伝えきれていないことは多々あります。その一部をここで紹介しますね。良いアイデアは、組み合わせることで相乗効果を発揮し、結果として成功率を高めます!葉物野菜から「根菜類」へのシフト手作り食やトッピングで、キャベツなどの「葉物野菜」を与えている方は多いでしょう。しかし、ここで考えなければならないのが「残留農薬」という問題です。日本にいる限り完全には逃げられませんが、毒の排泄器官である腎臓を守るときには、少し工夫しましょう。葉物野菜よりも根菜類をお勧めします。残留農薬のリスクを低めに抑えるためです。もうひとつ理由があり、それは腸内環境の改善効果です。根菜類の腸内改善効果は葉物野菜より優れているという研究データが存在します。私の実感と一致します。あと人気のトッピングにブロッコリーがありますが、いま私がもっとも危険視している食材の一つです。 サバ缶(EPA...
体と病気のカテゴリー

【腎臓ケアまとめ④】ストレス管理の失敗

これまで『高タンパク食』や『尿量不足』といった、物質的な要因がどのように腎臓の限界を超えさせるのかをお話ししてきました。今回は、腎臓の寿命を左右するもう一つの巨大な要因、「ストレス管理の失敗」についてお話しします。「ストレスは万病の元」とよく言われますが、これは単なる精神論ではありません。目に見えないストレスが、いかにして「物理的」に腎臓を破壊していくのか。現代医療が軽視しがちなこの重要なメンタル要素を、少し専門的な自然科学の話も交えながら解説していきます。理解してしまえば、ペットの腎臓ケアの精度が数段階高まります。ストレスが腎臓を破壊するメカニズム動物が不安や強いストレスを感じたとき、体は「敵と戦うか、逃げるか」という極度の緊張状態(交感神経の優位)になります。この時、体内で何が起きているのでしょう。交感神経の過緊張と血流低下身体はストレスを感じると、交感神経が優位になります。 血管の収縮: 交感神経は全身の血管を収縮させます。腎臓の「糸球体(しきゅうたい)」という毛細血管も同様です。 酸素不足: 血管が縮まると、腎臓への血流量が減ります。酸素が不足気味でも腎臓は仕事を続けなくてはな...
体と病気のカテゴリー

【腎臓ケアまとめ③】飲水量と塩分の不都合な真実

前回はペットの腎臓の負担として、高タンパク食と過食について触れました。生命の本来の仕様と現代の食事のズレが、いかに内臓の限界を超えさせているかの話でした。今回は、腎臓の寿命を左右するもう一つの大きな要因、「尿量不足(飲水量の減少)」についてお話しします。この問題を考える上で、外せない前提があります。それは「飲水量と塩分はセットである」ということです。ここで、現代の動物医療が抱える少し「不都合な真実」に触れることになります。スープでも飲みながら、ほっこりと読み進めてみてください。塩分制限という「常識」の落とし穴ペット健康相談でも「塩分制限」や「塩抜き」を意識している飼い主さんは少なくありません。動物病院でも、「心臓や腎臓のために塩分は控えるように」と指導されるのが一般的です。 もしかすると皆さんも、良かれと思って食事から塩分を徹底的に排除しているのではないでしょうか。しかし、ここに大きな落とし穴があります。人間も同じですが、食事に塩分が含まれていなければ、生き物は自然な喉の渇きを感じません。塩(ナトリウム)は血液の浸透圧を保つ重要なミネラルであり、不足している場合の生体は、飲水量を減らそ...
体と病気のカテゴリー

【腎臓ケアまとめ②】高タンパク食と過食

こんにちは。岡田です。前回は、腎臓がゴミ処理場ではなく、身体の究極のエコシステムである「リサイクルセンター」であることをお話ししました。今回は、その大切なフィルターに日々ダメージを与え続けている原因の一つ、「高タンパク食と過食」についてお話しします。少し専門的な生命科学のメカニズムも出てきますが、分かりやすく順番に解説していきますので、ペットを抱っこしながらゆっくり読み進めてみてください。腎臓の負担の根本:野生と現代の「ズレ」ペットフードのパッケージを見ると、「高タンパク・低脂質」を謳う商品がたくさん並んでいます。良かれと思って選んでいる飼い主さんも多いと思いますが、実はここに、腎臓に負担をかけてしまう明確な理由が隠れています。このラインより上のエリアが無料で表示されます。結論から言うと、「本来の腎臓の仕様」と「現代の高タンパク食」に乖離が生じていること。これが腎臓に負担をかけている根源です。犬の祖先を含め、野生の動物にとって、お肉(タンパク質)は毎日食べられるものではありませんでした。狩りに失敗し、何日も空腹で過ごすことは当たり前です。歴史的に見て、タンパク質とは「滅多に手に入らない...
体と病気のカテゴリー

【腎臓ケアまとめ①】腎臓病の理解と現状

この「腎臓ケアの知識とアイデア」シリーズでは、ペットの健康長寿を決定づける最大の要である「腎臓」について、いくつかのテーマに分けてお話ししていきます。皆さんはどの記事から読んでいただいても構いませんが、まずは腎臓という臓器の「本当の姿」を知っていただくために、この『①腎臓病の真実』から目を通していただけると嬉しいです。がんに並ぶ死因のトップ、それが「腎臓病」私が日々受けている相談において、腎臓病はトップクラスの悩みです。各種ペット保険会社が公表している統計データ等を見ても、現代の犬猫の死因において「がん(悪性腫瘍)」と並んで常にトップクラスに位置しています。どんなに心臓が強くても、足腰が丈夫でも、腎臓病が進行すればQOL(生活の質)は低下し、完全に壊れてしまえば生命活動はその時点で終了となってしまいます。腎臓はまさに「寿命を決定する要の臓器」なのです。腎臓の本当の役割:「リサイクルセンター」と「血液の工場長」腎臓と聞くと「尿を作る場所」というイメージが強いですが、その役割は極めて多岐にわたります。主な仕事は、体内の毒素やゴミを24時間体制で濾過して捨てる「最重要のゴミ処理場」です。いや...
体と病気のカテゴリー

【胆泥症まとめ】原因から対処まで

健康な胆のうの構造と活動私たちは「胆泥(たんでい)」という現象を語るとき、どうしてもその中身である「胆汁」の状態に目を奪われがちです。しかし、「胆泥の問題」の主体は胆のうの収縮力不足です。本質的な理解のためには、胆泥が生じる「胆のう」という臓器が、生体内で何に反応して、収縮しているのかを知る必要があります。すでに私の推奨するアルピニアなどのサプリメントを活用されている方は、その働きを最大限に引き出すための『前提条件』としてこの記事を読んでいただきたいと思います。特に、世間の常識である『過度な脂質制限』は、時としてサプリメントの良さを弱めたり、私の本当の願いである「ご愛犬とご愛猫の健康長寿」にネガティブな側面があります。サプリと食事が噛み合ったときに生まれる相乗効果。そのメカニズムを紐解いていきましょう。では、まいりましょう。まずは、健康な状態における胆のうの物理的な構造と、生理学的な役割を整理してみましょう。肝臓に隣接する、「胆汁の保管倉庫」胆のうは、肝臓にぴったりと張り付くように隣接しています。肝臓は、24時間休みなく胆汁を産生し続ける「巨大な工場」です。しかし、作られた胆汁は常に消...
その他の病気

クッシング症候群とその治療

概要クッシング症候群は、副腎から出るステロイドホルモン(コルチゾール)が体内で過剰になる病気です。特に中高齢の小型犬(チワワ、トイプーなど)に多く見られ、ホルモンのバランス異常が原因で様々な症状が現れます。主な症状 水をたくさん飲む・尿が多い 食欲が異常に増える お腹がぽっこりしてくる(腹筋の萎縮) 脱毛、皮膚が薄くなる 筋力が落ちる、散歩を嫌がる 興奮しやすい、落ち着かない※すべての症状が揃うとは限りません。原因のタイプクッシング症候群には主に2つの原因があります:種類原因割合下垂体性(PDH)脳の下垂体の異常(腫瘍など)約80〜85%副腎性(ADH)副腎そのものに腫瘍約15〜20%診断方法 血液検査(ALPが高値になることが多い) ホルモン負荷試験(ACTH刺激試験、低用量デキサメタゾン抑制試験) 超音波検査(副腎の大きさや腫瘍の有無)治療方針 症状が出ている場合のみ治療を行うのが原則 使用される薬(例:トリロスタン)は、体内で過剰なコルチゾールの合成を抑えるもの 誤解されやすいが、ステロイドを投与する治療ではないよくある誤解誤解正しい理解ステロイドで治療する❌ → コルチゾールを...
栄養・食事のカテゴリー

塩抜きの危険性

塩抜きはブームである。長い歴史で見れば、塩抜き=健康という概念が打ち出されたのは最近のことである。科学的に見ていくと、塩抜きには矛盾点も多い。例えば、塩分をよく摂ってきた日本人は世界屈指の長生き民族である。減塩が血圧を下げるという点については否定しない。しかしブームが過熱する裏側に、危険性が潜んでいる。塩の不足、欠乏という問題は、現代の犬猫を静かに蝕んでいる。飲水だけではマズイ水分は足りているのに、体が不調。この場合、体内では水とナトリウムのバランス=浸透圧が崩れている可能性が高い。体液のNa⁺濃度(135〜145mEq/L)は極めて厳格に維持されており、わずかな低下でも細胞は膨張し、神経伝達・筋収縮・代謝調整に障害が出る。けいれん発作、急に歩けなくなる、それらは前兆の可能性がある。水だけを飲んでも、ナトリウムがなければ尿をうまく作れず、体に毒素と熱が蓄積していく。生理食塩液の点滴やスポーツドリンクによる電解質補液は、この欠乏状態に直接働く。「135〜145mEq/L」という数値は、一般的な感覚ではピンとこないかもしれないが、グラムで言えば、1リットルあたり約3.1〜3.4gのナトリウ...
皮膚疾患

エクソソーム再生医療のメリットとデメリット

エクソソーム再生医療とはエクソソーム再生医療は、幹細胞が分泌する細胞外小胞(エクソソーム)を利用し、組織修復・炎症制御・免疫調整などを目的とする先進的治療法である。エクソソームは直径30〜150nm程度の小胞で、RNA・miRNA・タンパク質・脂質を含み、細胞間の情報伝達を担う生理活性物質のカプセルとも言える。幹細胞本体を使用しないため、従来の再生医療で指摘されていた腫瘍形成や免疫拒絶のリスクを回避しやすい。(メカニズム的に極めて発生しにくい)治療のメカニズム エクソソームが損傷組織に対し、修復や抗炎症シグナルを伝達 自己再生能の低下した細胞や組織に間接的な修復刺激を与える 免疫反応の調整や炎症性サイトカインの抑制も報告されているメカニズムには未解明点も多々あることに留意する。メリット(臨床上の利点) 本人の負担が少ない 幹細胞を使用しないため、腫瘍形成リスクが極めて低い 副作用報告がほとんどない 関節炎、皮膚炎、脊椎疾患など幅広い疾患への応用が可能 凍結保存が可能で、治療タイミングや反復治療に柔軟 従来の再生医療と比べて短期間、低コスト(1回数万円〜十数万円) 一般治療と併用可能 飼...
体と病気

リンと腎臓病のより正しい理解

多くの人が「リンが腎臓病の原因」と考えています。しかし、リンが腎臓を直接傷つけると考えるのは、生理学的には正確とは言えません。「リンは体に毒だ」という表現も、かなり偏っています。たしかに過剰なリンは血管や臓器の障害に関与しますが、それは他のミネラルでも同様です。実際、リンはカルシウムに次いで体内に多く存在する必須のミネラル元素であり、ナトリウムよりも圧倒的に多く、骨や細胞膜、ATPやDNAなど生命の基本構造に関わっています。通常、リンは食事から十分に摂れ、不要分は尿に排泄されるために、欠乏も過剰も稀です。体内のリンが増えるとしたら、まず考えるべきは尿量不足による、リン排泄量の減少です。なお尿量不足の主原因は、慢性的な飲水量不足です。飲水量不足の状況下では、濃い尿を絞り出すことになるために、腎臓の負担となります。このほうがリンよりも遥かに大きな問題です。さらに言えば、メンタル的なストレスも腎臓病の原因ですので、過度なリン制限が食事の喜びを減少させ、逆にネガティブ要因になる可能性も考慮するべきです。こうした構造を理解せずに、リン制限をしておけば大丈夫とするのは、私からすると非常に危うく見え...
学び方のコツや補足

奇跡は科学

奇跡とは「普通は起こらない珍しいこと」です。でも魔法ではありませんし、超常現象でもありません。ほとんどが科学で十分に説明できることばかりです。ただ、一般人にはまず起こせないもの、それが奇跡です。なぜ一般人には無理なのかと言えば、すごく簡単です。基礎知識の不足、嘘を正しいと信じている、他の人と同じことをする。つまり「科学的ではない」からです。次の一文を読んでどう感じるでしょうか。「多数派が信じていることを常識と言う。しかし常識が正しいとは限らない。」まさにその通り!と思う人もいるでしょう。でもたぶん大勢の方は、常識は正しいに決まってる!と思うでしょう。改めて言っておきますが、奇跡は常識を逸脱したものですからね。奇跡というのは、視点の置き方によりこうなります。真実を知っている人からすると「当たり前のこと」一般大衆からすれば「不思議な事象、説明のつかないこと、何で?どうして?たまたまでしょ?」もっと厳しく言ってしまえばこうなります。大衆は常に非科学的な行動を取るので成功しにくい。むしろ失敗する方法を自ら選択している。「人に合わせるのが無難」と考え、誤りが連鎖する。結果として、失敗しやすい方法...
学び方のコツや補足

ペットを飼うという美徳-飼い主道

こんにちは。今日は、「美徳」という言葉について、少し考えてみたいと思います。あまり日常では使わない言葉かもしれません。もしかすると私たちは、この言葉を、すでに忘れかけているのかもしれません。美徳は、私にとっても、実践できていない、理解しきれていない難しいテーマです。上手く話せないかもしれませんが、どうか最後まで聞いて頂けますと嬉しく思います。美徳とは、簡単に言えば、「美しい生き方」のことだと思います。たぶん、正しくあること、強くあること、そうしたこととは少しニュアンスが違う気がしています。“自分がどう在りたいか”に、忠実であろうとする姿勢。それが、美徳なのだろうと思っています。私の感覚からすると、頭と体の中心にスーッと伸びるようなもの。別の言葉でいうと偽りのない信念、他の言葉なら軸、芯、幹と言ったものに近い気がします。今回はその入口として、「利己主義」と「利他主義」という二つの考え方から始めてみようと思います。一つ目の利己主義とは、自分のために生きるという考え方です。もう一方の利他主義とは、他人のために尽くすという考え方です。この二つは、“対立するもの”として語られます。でもこれはよく...
がん・免疫不良

犬の発がん率の異常な高さの考察

犬の死因の第一位はがん(悪性腫瘍)である。いまや当たり前となっているが、過去の発がん率は低かった。(昭和後期の死因:フィラリア、事故)長寿化が発がんの要因であると言うこともできるが、それだけで異常な犬の発がん率を説明することはできない。犬の発がん率の異常さ他の動物と比較すると、犬の発がん率の高さが明確になる。動物種がん発症率(生涯)平均寿命犬約50%約12年猫約25%約15年人約30%約80年馬約10%約25年牛約15%約20年象約5%約60年数値は世界の概算。人が30%程度と低いことに違和感を覚えるかもしれないが、概ね正しい。2人に1人ががんになるのは日本人に限った話である。観察 犬は他のどの動物よりも高頻度でがんを発症する しかも10〜12年程度の寿命の中で、すでに50%前後ががんを発症している 人間よりも短命なのに、がんの出現は早期かつ高頻度 猫と比較しても2倍近い罹患率 象のような大型長寿動物でもがんは稀であり、犬の多さは特異一般的な考察 長寿化 犬種ごとの遺伝 留守番のストレス 食事の添加物本質的な考察(断定ではなく可能性)考察の前に必要な整理。現代の犬のデータであること。デ...
がん・免疫不良

がん細胞を「超回復細胞」だとする考え方

がんとは、細胞の増殖が止まらなくなり、周囲の組織を侵していく病気とされている。これは現代医学でも広く受け入れられている定義であり、観察された現象とも一致する。ただし、これは「何が起きているか」の説明にとどまり、「なぜそうなるのか」については、深く語られていない。がんの超回復性がん細胞は、単に制御を失った細胞ではない。むしろ、**死のプログラムすら修復し、生き続けることに特化した“超回復細胞”**と見ることができる。通常の細胞は損傷や異常を感知すると、自ら死ぬ仕組み(アポトーシス)によって秩序を保つ。がん細胞はこの死の仕組みそのものを無効化し、生き延びることを最優先に行動する。この「死からの逸脱」こそが、がんの本質的な特徴である。がんとは“増えすぎる細胞”ではなく、“死ねなくなった細胞”であり、そこに治療の難しさと、強靭さの理由がある。アポトーシス(細胞の尊厳死)にすら対抗する通常、細胞は異常を感知すると、自ら死ぬ仕組み(アポトーシス)を持っている。その実行役がカスパーゼという酵素群である。しかし、がん細胞ではこの働きが封じられている。p53という監視役の遺伝子は壊され、IAPという阻害...
がん・免疫不良

がんの原因は発がん物質ではなく「免疫低下」

はじめに: がんの原因は、しばしば「遺伝」「喫煙」「飲酒」「食生活」「感染症」などの外的要因として列挙される。これらは疫学的にもある程度の相関が認められており、がん予防の指針として広く認識されている。しかしながら、こうした要因のいずれもが「決定的」ではない現実がある。すなわち、同じリスク要因を持つ人すべてががんを発症するわけではないし、逆に明確なリスクがない人ががんを発症する例も少なくない。このことは、「がんの原因」を単なる外的要因として捉える視点の限界を示唆している。外的要因と内的反応の分離: 喫煙は発がんリスクを高めるとされるが、近年の統計では、喫煙率が著しく低下しているにもかかわらず、肺がんの発症率はむしろ上昇している。この傾向は年齢調整を加味しても一貫しており、禁煙キャンペーンの効果が実際には乏しいことを示唆している。分析において本質的に見落とされているのは、タバコという物質そのものよりも、「なぜタバコを吸うのか」という背景にあるストレスや社会環境である。すなわち、ストレスの蓄積が免疫力を低下させ、がん発症の土壌となっているという見方が成立する。さらに、喫煙行動に対して「これは...
がん・免疫不良

がん予防とメンタルの関係

はじめに: がんの予防と発症には、遺伝や環境、生活習慣といった外的要因だけでなく、内的な心理状態や精神的ストレスが深く関与している可能性がある。メンタルの在り方が身体に及ぼす影響は長らく経験的に語られてきたが、近年、自律神経系との関係を含めた構造的な理解が進みつつある。本稿では、仮説的立場を明確にした上で、がんとメンタルの関係を自律神経のバランスと免疫機能の観点から再考する。ストレスと発がん: 精神的なストレスや持続的な緊張状態は、交感神経優位の状態を引き起こし、心拍数や血圧の上昇、末梢血管の収縮、消化や免疫の機能低下を招く。これは身体が戦闘あるいは逃走のモードに入り、再生や修復よりも即応的対応を優先させる状態である。この交感神経優位が慢性化することで、自然治癒力の発動が妨げられ、がんの発生・進展に関与する可能性がある。一方、強い不安や抑うつ状態は、副交感神経との機能的バランスをさらに崩し、自律神経系の乱れを引き起こす。加えて、脳腸相関の観点から、こうした負のメンタル状態は腸内環境を悪化させ、結果として体内の慢性炎症を助長する可能性も指摘されている。結果として、炎症性反応の亢進、ホルモ...
がん・免疫不良

EPA・DHAにみるがん予防の可能性

はじめに: がんの発症と進行には、慢性的な炎症と免疫機能の破綻が深く関わっている。こうした構造的病態に対し、栄養学的介入によって予防的効果を得ようとする試みの中で、魚油に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)およびDHA(ドコサヘキサエン酸)は、注目すべき役割を担っている。これらの多価不飽和脂肪酸(ω-3脂肪酸)は、がん予防においてどのような意義を持ち得るのかを、構造的視点から検討する。EPA・DHAの抗炎症特性とがんとの関係: EPA・DHAは細胞膜に取り込まれることで、細胞レベルでの炎症性反応を調整する役割を果たす。これらの脂肪酸は、炎症性サイトカインの抑制、エイコサノイド代謝経路の変更、免疫細胞の活性調整を通じて、慢性炎症の緩和に寄与する。がんは慢性炎症状態における遺伝子変異と免疫逃避の積み重ねによって進行することから、炎症抑制による予防的効果は構造的に合理性を持つ。さらに、EPA・DHAは腫瘍微小環境における炎症レベルを低下させ、がん細胞の定着や血管新生を阻害する可能性がある。また、これらの脂肪酸はアポトーシス(細胞の尊厳死)を誘導する経路に関与しており、異常細胞の自然淘汰を促...
がん・免疫不良

納豆のがん予防効果についての考察

はじめに: 現代のがん予防において、特定の食品が免疫系や炎症反応に与える影響が注目されている。その中でも、日本の伝統食である納豆は、発酵というプロセスを経た特殊な食品として、構造的に抗がん作用を持ち得る存在である。本稿では、納豆の特性とがん予防との関連について検討する。納豆の構造的特性と抗がん作用: 納豆は大豆を納豆菌で発酵させた発酵食品であり、ビタミンK2、ナットウキナーゼ、イソフラボン、食物繊維、そして発酵によって生じた多種多様な有機物を含む。これらの成分は相乗的に、抗酸化作用、血液循環の改善、腸内環境の正常化に寄与し、結果として免疫機能の健全性を支える。特にイソフラボンはエストロゲン様作用を持ち、ホルモン依存性がん(乳がん、前立腺がんなど)に対する保護的役割が示唆されている。さらに、発酵によって生じる代謝物は腸内細菌叢にポジティブな影響を与えることで、慢性炎症の抑制や発がん環境の改善に資する構造的要素となっている。納豆という一食品は、単なる栄養源を超えて、腸管免疫と代謝ネットワークを媒介するノードとして機能しているとも言える。結論: 納豆は、日本の食文化に深く根差した発酵食品であ...
がん・免疫不良

がん予防における伝統的日本食の再評価

はじめに: 現代医療はがんの治療において多くの進展を遂げてきたが、がんの発症自体を減らす食事の在り方については、依然として確定的な解が見出されていない。そうした中、かつての日本の家庭料理──いわゆる伝統的和食──が注目を集める。かつてアメリカでも「見習うべき食事」として取り上げられたこの食文化は、果たしてがん予防に資する構造を持っていたのだろうか。制度的背景と歴史的評価: 1970年代後半、アメリカ合衆国の食事ガイドライン策定過程において、日本の伝統的食生活は低脂肪・高食物繊維の模範として紹介された。実際、日本は当時、世界有数の長寿国であり、がんや心疾患の死亡率が欧米諸国に比して低かった。この事実は、日本食に対する制度的な関心を呼び起こし、和食に含まれる魚介類、野菜、豆類、海藻、発酵食品などが再評価される契機となった。構造的利点の分析: 伝統的な日本食は、低脂肪・低たんぱく(特に陸上動物由来の脂肪・たんぱく質が少ない)・高繊維という基本構造を備え、糖質は主に白米を中心に多く摂取していたものの、炎症性負荷の軽減に資する食材が多い。例えば、発酵食品と繊維質は腸内環境の良好な維持に寄与し、こ...
がん・免疫不良

がん治療における糖質制限のリスクと懸念

はじめに: 糖質制限ががんに効果があるという説は、近年、代替医療や健康情報メディアを通じて広く認知されつつある。これにより、一部の患者は自身の治療方針に糖質制限を取り入れている。しかし、この仮説には科学的根拠の乏しさ、制度的承認の欠如、さらには構造的な視点から見た重大な懸念が伴う。制度的視点と統計的裏付けの不在: 糖質制限によってがん細胞が餓死するという言説は、がんの代謝異常(いわゆるWarburg効果)に基づく理論であるが、制度医学の領域においては標準的治療法とはされていない。さらに、糖質制限の普及ががん発症率の低下につながったという統計的傾向も確認されていない。これらのことから、実証的根拠に乏しい食事法として慎重な姿勢が求められる。構造的視点からの問題点: まず、がんを“兵糧攻め”にするような極端な食事戦略は、がん細胞の生存本能をむしろ刺激し、凶悪化を誘発する可能性がある。極端な栄養遮断は、がん細胞にとってストレスとなり、それに対する細胞の性質変化や転移能力の強化が引き起こされる懸念がある。がん細胞は本質的に変異と適応のプロセスにより生き延びる構造を持っており、その特性を強化してし...
がん・免疫不良

マッサージとがん転移の関係についての考察

はじめに: がんを患う人々の中には、「マッサージによってがんが転移するのではないか」という懸念を持つ者も少なくない。この通説はしばしば医療従事者の中にも浸透しており、がん患者に対してマッサージを控えるよう助言されることすらある。しかし、この考えには制度的・統計的裏付けが乏しく、現時点では科学的根拠が不十分である。制度的視点とその限界: がん細胞の転移は、単なる物理的刺激では起こり得ないほど複雑な過程である。血管新生、接着因子の変化、基底膜通過、免疫回避といった生理的プロセスが連鎖的に関与しなければ、がん細胞は新たな部位に定着できない。したがって、マッサージによって直接がん細胞が“押し流される”といった単純なメカニズムは現実的ではない。構造的視点からの再評価: むしろ適切なマッサージは、自律神経系やリンパ循環に良好な影響を与え、免疫能の回復を促す可能性がある。心理的な安心感や疼痛緩和をもたらすことで、自然治癒力の土壌を整える働きも期待される。ただし、腫瘍部位への直接的圧迫や過度の刺激は避けるべきであり、状況に応じた判断が必要である。運動との比較的視点:もしマッサージが物理的刺激によりがん...
がん・免疫不良

いまなお発がんのメカニズムは未解明である

はじめに:がんが依然として減少していないという事実は、発がんプロセスそのものが未だ解明されていない可能性を示唆している。制度的には治療技術や早期発見体制の進歩が語られてきたが、がんの根本的な理解が十分であれば、発生率自体が減少するはずである。この前提に立てば、「がん研究は進んだ」とする一般的評価は見直されるべきである。がんの研究は20世紀以降、大規模な科学的努力によって推進されてきた。1970年代には「がんは克服可能な病である」と宣言され、21世紀には“近い将来にがんは制圧される”という楽観的な予測も語られていた。しかし現実には、がんは依然として主要な死因の一つであり、発生率も低下していない。この背景には、がんの本質的理解が未だ進んでいないという事実がある。制度的な知識や研究成果が蓄積されている一方で、それらは部分的・仮説的な理解に基づいており、がんの全体像を包括的に説明できる理論体系は存在していない。 がんの発生機序については、現代医学においていくつかの主流理論が存在する。多段階発がんモデル、遺伝子変異の蓄積説、慢性炎症や代謝異常説、さらにはエピジェネティクスやがん幹細胞説など、いず...
がん・免疫不良

がん治療に限界が存在している理由

はじめに: がん治療は医療技術の進歩により飛躍的な改善を遂げてきた。手術・放射線・抗がん剤という三本柱は、多くの症例において明確な延命効果を示している。しかし一方で、がんの再発・転移、QOL(生活の質)低下、さらには治療の副作用による死亡といった深刻な課題も依然として残されている。本稿は、がん治療の限界を単なる医療技術の不備と捉えるのではなく、それが“構造的問題”であるという観点から再評価を試みる。ここで言う「構造」とは、がん細胞が個としてではなく、全体環境との関係性においてどう振る舞うかという視点である。制度的医療の内側で語られる内容と、現実との乖離に着目し、読者自身のリテラシーによる再構成を促すことを意図している。限界①:転移という見えない敵 がん細胞は初期に発見され切除されたとしても、血流やリンパを通じて全身に拡散する“転移”という性質を持つ。この移動性と分散性により、局所治療だけでは完結し得ない。つまり、手術の成功は「治療の完了」を意味しない。むしろ、術後の全身状態をどう維持し、再拡散を防ぐかが本質的な焦点となる。限界②:治療による構造破壊と免疫低下 抗がん剤は、がん細胞に対し...
がん・免疫不良

アポトーシスとは何か?細胞の尊厳死

はじめに: アポトーシスという言葉は、医学・生物学に触れていない一般人にはなじみが薄いかもしれない。しかしこの概念は、がんという病の構造を読み解く上で極めて重要な鍵である。本稿では、アポトーシスの基礎的な定義から入り、なぜがん細胞がこの仕組みを失うのか、そしてそれが病の本質とどう結びつくのかを簡潔に論じる。定義と特徴:そもそも私たちの身体は、細胞が絶えず生まれ変わることを前提とした構造を持っている。皮膚や腸管などは日々更新され、古い細胞は静かに姿を消していく。これは自然の摂理であり、秩序維持の基本である。一部の例外的な臓器や組織を除き、多くの細胞は“適切なタイミングで消える”ことが組み込まれている。アポトーシスとは「プログラムされた細胞死」を意味し、細胞が自らの死を選び、周囲に迷惑をかけずに静かに消える現象である。これに対して壊死は、外的な損傷や炎症によって細胞が突発的に破壊されるもので、周囲に混乱をもたらす。この“自発的な終了”というメカニズムは、個体全体の秩序を守るための構造的な機能であり、まさに細胞にとっての「尊厳死」とも呼ぶべきプロセスである。がん細胞とアポトーシスの断絶: が...
がん・免疫不良

がんへの兵糧攻めが転移を促す可能性

要旨: がんの転移は、病態が進行し“末期”とされる状態に近づいていることを意味する。したがって、転移を促すような治療的影響は特に慎重に扱われるべきである。 抗がん治療の一つとして行われる「がんの兵糧攻め」──すなわち血流遮断や栄養制限──が、逆にがんの転移を促す可能性について簡潔に論じる。飢餓状態のがん細胞が、現状の環境を離れ、新たな場所に拠点を移そうとする動きは、構造的に転移と一致する。この仮説は既存の生物学的知見にも支えられており、治療戦略の再考を促すものである。本文: がんに対する治療法の一つとして、腫瘍への血流を制限し、栄養や酸素供給を断つ「兵糧攻め」のような手法が用いられる。理論的には、腫瘍が成長に必要な資源を失うことで縮小し、死滅するとされている。しかし、がん細胞は飢餓や低酸素といったストレスに直面すると、自己保存的な応答を起こし、上皮間葉転換(EMT)と呼ばれる形質変化を通じて接着力を低下させ、移動能力を獲得することが知られている。これはあたかも、包囲された居城を維持できないと判断した兵が、離散して別の土地へと移動し、新たな拠点を築こうとする行動に似ている。このような行動...
がん・免疫不良

がんの自然消滅を解き明かすための仮説

はじめに:がんは長らく専門家の領域とされ、一般の人間が手を出すにはあまりに複雑で困難な問題と考えられてきた。また、抗がん治療は「科学的」とされる一方で、食事・心構え・セルフケアなどの取り組みは「非科学的」と一括りに否定されがちである。しかし現実には、そうした非科学的と見なされている領域において、がんを克服する事例も確かに存在する。本稿は、これらの“例外”を単なる偶然や迷信とせず、構造的な観点から解釈し、それをより広く適用可能な仮説として提示する試みである。要旨: 本稿では、がん細胞を「自己を忘れ、関係性を喪失した存在」として捉える視点を提示する。この視点に立脚し、がんが特定の心理的、環境的条件下で自己修正(アポトーシス=細胞の尊厳死)へと至る可能性について、既知の観察例と生物学的構造に照らして論じる。生物的個体の行動と人間の心理構造を重ね、がんという現象を身体の中の“もう一人の自分”、つまり制御を離れた細胞の比喩として再解釈する試みである。背景: がん細胞が最終的に宿主の命を奪う理由は、単に細胞が増えすぎるからではない。がんが全身に散在し、組織単位で腫瘍が確認できなくても、各所で微細な...
薬のカテゴリー

ペットの薬にエビデンスはあるのだろうか?

近年、「エビデンスがある」といった言葉を耳にする機会が増えてきた。しかし、この言葉は都合よく使われることが多く、意味がわかっていないと過剰な医療の入口になりかねない。本稿では、薬物療法における「エビデンス」という言葉の意味と、注意すべき点を解説する。エビデンスをざっくりと説明するならば、「ある程度のしっかりした研究データが存在する」という意味である。ここで重要なのは、あまり良くない成績でも、エビデンスがあると言えることである。つまり、10頭中7頭に効く薬と、10頭中3頭にしか効かない薬のどちらも、「科学的エビデンスがある」と言えてしまうのである。一般の人は、これで簡単に騙される。実際のところ、望みの少ない治療でも「エビデンスがある」と言われれば、多くの人は受け入れるだろう。こうしたことが毎日、全国で繰り返されている。驚くかもしれないが、実は動物医療には、ほとんどエビデンスがない。たしかに動物病院では、「この薬にはエビデンスがあるから勧める」と説明されることがある。しかし獣医師によく聞いてみてほしい。それはどこのデータで、1万頭のデータなのか、それとも数頭のデータなのか。人間用に承認され...
その他の病気

熱中症になる犬、ならない犬

犬は暑さに弱い──そう言われることが多い。確かに、人よりも発汗機能が限定されており、体温調整は呼吸や足の裏の汗腺に頼るため、構造的に暑さに不利であることは事実だ。だが、現実にはまったく同じような環境で暮らしていても、熱中症になる犬とならない犬がいる。 この違いはどこからくるのか。一般的な答えは温度管理となるだろうが、それは重要な点を見逃している。より本質的な答えは、“その子が暑さに強いかどうか”である。暑さに強い犬は、普段から高温環境に適応している。人間と同じで、暑さにさらされ続けることで熱順化(暑さへの適応)が起こる。逆に、常に冷房が効いた涼しい環境にいる犬は、わずかな温度上昇でも体温調整がうまくいかず、熱中症になりやすくなる。では冷房は悪いのか? そうではない。高齢になればなるほど、また呼吸器系の持病を抱える個体などは事実としてやはり暑さに弱く、冷房による管理が必要なケースもある。ただし、「全ての犬に25℃前後が快適」という話をそのまま信じて、過保護な環境を作ることが、逆にその子の適応力を損なっている可能性はある。一般常識「25度以上は熱中症のリスク」事実「気温上昇に適応できない子...
ストレスと病気のカテゴリー

長生きペットの共通点-生き方と感謝の構造

長寿の犬や猫には、ひとつの共通点がある。これまでのペット健康相談で見出した私見ではあるが、おそらく正しい。この考えを補助する研究がいくつもあるためだ。長生きの共通点、それは過剰に管理されていないことだ。飼い主は神経質すぎず、けれど大事な変化には気づく。そんな“平熱の観察力”の中で、ペットたちは穏やかに生きている。実に抽象的ではあるが、逆に具体的な共通点というもののほうが少ない。例えば具体的な共通の食事というものはなく、むしろ食事内容は驚くほどバラバラだ。市販フードだけの子もいれば、人の食材を与えられている子もいる。信じがたいが、中には菓子類をときどき食べていたり、少量のお酒を飼い主と一緒に楽しんでいる子もいた。しかしそこから逆説的に共通点が見いだせる。食事を楽しむということだ。特に人と暮らす時間が長くなってくると、食の内容と同等、もしくはそれ以上に「誰と、どんな気分で、どんな環境で食べているか」がおそらく長寿に影響する可能性が高い。メンタルの健康、つまりストレス管理の良さが長寿に関わる。ペットが我慢し続ける、最大のストレスとは人間の超高齢者にも同じ傾向がみられる。食事を楽しみ、もっと言...
その他

「ゼロサム的な世界」の中で想うこと

「誰かが得をすれば、誰かが損をする」そんな考え方を“ゼロサム”と言う。ビジネスや競争の世界ではよく使われる言葉で、利益の総量は決まっていて、誰かが多く取れば誰かが少なくなるという考え方だ。健康情報の世界にも、いつの間にかこのゼロサムの発想が入り込んでいる。たとえば、「不安を煽って何かを売る」という構造。読者が安心を失い、不安を解消するために何かを買う。安心と利益が入れ替わる。それはまさに、誰かの損が誰かの得になる構造である。だが、私たちが本当に目指すべき構造は違う。「安心を与えることで、安心が返ってくる」これはゼロサムではない。相手が安定し、自分も安定する。情報が通い、信頼が育ち、関係が続く。これを私は「共振」だと考えている。犬や猫の相談でも同じである。不安な気持ちに寄り添い、必要な知識だけを届ける。すると、飼い主の安心がこちらにも返ってくる。それは売上ではなく、関係の証明として返ってくる。私は、そういう構造が広がっていく世の中を望んでいる。たとえそれが難しくても、少なくとも自分はそれを貫き通したい。安心を削って得る利益より、安心が重なって生まれる信頼のほうが、ずっと価値があると信じて...
ストレスと病気のカテゴリー

飼い主の不安をペットは体臭で察知する

「ペットは表情や声のトーンから、飼い主の気持ちを読み取っている」──この認識は一般にも専門家にも広く浸透しており、しつけや行動学、ペットとの接し方にもその前提が組み込まれている。しかし本稿では、そうした常識を静かに疑う。私の考える真実は、「犬は体臭の微妙な変化を嗅ぎ分け、飼い主の感情を読み取っている」という点にある。確かに、飼い主の表情や声のトーンも参照しているだろう。だがそれらは、おそらく補助的にすぎない。その理由は明確である。私たちはペットに対して、頻繁に嘘をつくからだ。薬を混ぜたごはんに「おいしいよ」と声をかける。散歩に誘って、病院へ向かう。こうした経験を通して、犬は視覚や聴覚から得られる情報を無条件に信じないよう学んでいる。その点、体臭には嘘がない。人間が心理的ストレスを受けると、交感神経が活性化し、汗腺からの分泌物の組成が変わる。ノルアドレナリンやコルチゾールといったホルモンが分泌され、それに伴って体臭も変化する。この変化は本人にとっては無自覚でありながら、ペットには明確な“においの信号”として届く。とくに犬の嗅覚は、人間の数万~1億倍の感度を持つとされており、体臭や呼気のわ...
肝臓病・胆泥症

胆汁が腸内環境を良化している

🧠 理論胆汁酸は脂質の消化吸収を助ける界面活性剤として知られるが、それに留まらない。近年の研究により、胆汁酸は腸内細菌にとっての成長因子・選択圧・シグナル分子としても機能していることが明らかになってきた。これは、消化液という従来の定義を超えた、腸内共生系における情報・制御媒体としての胆汁酸の再定義を促している。ヒトが食物を摂取→胆汁酸が分泌→腸内細菌が選別・誘導される→再びヒト側の代謝や免疫に影響――という閉ループ構造が存在し、これが健康長寿の鍵を握る恒常性維持システムの一端となっている可能性がある。🔬 証拠農研機構+ワーヘニンゲン大学(2019)Akkermansia muciniphila がデオキシコール酸などの胆汁酸によって選択的に増殖し、他の菌種との競合優位性を示した。胆汁酸は微生物の「餌」であるだけでなく、「選択圧」として作用する。Cell Metabolism(2016)胆汁酸が腸管免疫系を介して特定の抗菌遺伝子を誘導することが発見された。これは間接的な細菌制御メカニズムであり、胆汁酸が単なる化学物質でなく制御装置であることを示す。Nature(2024)UDCAやTUD...
犬猫の真実

「犬は草食動物である」とする合理的な仮説

犬は肉を食べる──この理解は、獣医学、ペット産業、家庭の常識として広く共有されている。その根拠は、「犬はオオカミの子孫である」という進化的系譜に基づき、肉中心のドッグフードが“本来の姿”として当然視されている。しかし、この構図には見直すべき構造的な前提がいくつも潜んでいる。本稿では、「犬は草食動物である」という仮説を提示する。ここでいう“草食”とは、歯の形や腸管の長さではなく、肉を摂取せずとも寿命を全うし、健康を保ち、繁殖を維持できる代謝的構造を意味する。まず、歴史的な観察がこの仮説を支えている。少なくとも縄文期以降、農耕文化の浸透とともに人間の動物性タンパク摂取量は減少していった。その基盤の上に、平安・江戸・明治・昭和期と、長期にわたって犬も人間と同じく、植物性中心の食生活を余儀なくされてきたと考えられる。昭和後期から平成初期にかけても、残飯を犬に与える行為は特段珍しいことではなかった。たとえば、東京都杉並区における昭和末〜平成初期の家庭では、犬の餌は日常的に人間の残飯で構成されていた。その中に肉が入ることはほとんどなく、もし食卓から犬に肉を与えようとすれば、「それは子どものためのも...
犬猫の真実

犬の病気はなぜ増えた?食と構造の変化

現代の犬では、腎臓病、肝疾患、膵炎、胆泥症、悪性腫瘍などの罹患率が上昇している。このうち致死性が高いのは悪性腫瘍に限られるが、慢性疾患としての影響は広範囲に及ぶ。一方で多くの飼い主は、「昔より長生きしているのだから、今の食事は進歩している」と理解している。しかし、平均寿命の延伸要因を観察すれば、フィラリア症の予防薬普及と脱走事故の激減が最も大きい。若年死が減ることは、平均寿命に強く影響することが統計的にも確認されている。かつての犬は、人間の残飯──野菜くずや煮物の副産物、研ぎ汁などを主な食事としていた。フード設計は存在せず、栄養も測られていなかったが、犬は屋外で暮らし、番犬として働き、繁殖していた。昭和の家庭では、犬も人も質素な食事を共にしていた。ご飯に味噌汁をかけたもの、漬物や野菜の煮物──ほぼ植物性で構成された食卓だった。それでも家族は健康を保ち、犬たちも屋外でよく動き、よく吠え、地域の中で自然に暮らしていた。庭の土を掘って寝床をつくり、犬小屋に出入りしながら、きままに過ごしていた。当時は、消防車のサイレンや夏の花火に呼応して、遠くの犬たちが次々に遠吠えを返す光景が見られた。当時の...
犬猫の真実

犬のオオカミ祖先説を揺るがすロシアの研究

犬の起源については、「オオカミが人に懐き、長い年月をかけて家畜化された」という定説が流布している。しかしこの説には、いくつかの構造的な欠陥がある。まず、オオカミの生物的性質──体重35〜45kg(最大50kg)、高い咬合力、群れでの連携性──を考慮すれば、縄も囲いもない時代の人間がこれを集落に迎え入れるのは危険すぎる。子どもはもちろん、大人すら襲われる可能性が高く、仮に拘束しても夜に遠吠えで群れを呼ばれれば、集落が壊滅するリスクすらある。定説はこの点を説明していない。この構造的矛盾に対して、1959年からロシアで行われた「家畜化キツネ実験」は補完的な意味を持つ。遺伝学者ドミトリ・ベリャーエフらが行ったこの実験では、シベリア銀ギツネの中から「人間に対して攻撃性の低い個体」だけを選抜し、交配を繰り返した。その結果、わずか6〜10世代(約20〜30年)で行動的変化が観察され、20世代以降で形態・内分泌・神経系にも“犬的特徴”が現れた。具体的には、尻尾を振る、人の声に反応する、垂れ耳、丸顔、斑毛、さらにはストレスホルモンの低下まで確認された。これは「性質の選抜が構造に波及する」ことを明確に示し...
その他

信念がなければ医療漬けになる日本

「薬はできるだけ使いたくないんです」そう話す飼い主は少なくない。自然に、穏やかに、できるだけ負担なく過ごさせたい——誰もがそう願っている。しかし現実には、通院は続き、薬の種類は増え、頻回検査に点滴も追加されていく。なぜ、このような矛盾が生まれるのか。日本人は世界的に見ても薬を多く使う国民だ。それはけして体が弱いということが理由ではない。むしろ「不安に敏感である」という国民性、そしてそれをうまくキャッチするビジネス医療の制度的背景がその傾向を支えている。語弊を承知で言えば、それは多くの人が「信念」を持たずに判断しているからである。たとえば、獣医師の「◯◯かもしれない」という一言で、不安が増殖し、言われるままに医療介入を受け入れてしまう。ネットには膨大な情報が溢れ、周囲の声も交錯する。獣医師によって意見が分かれることで、何が正しいのか、ますます分からなくなる。治療の妥当性を見極めようとセカンド、サードオピニオンを求めれば求めるほど、かえって判断基準が曖昧になっていく。こうして情報過多が処理能力を超え、最終的には思考停止に近い状態で、「流されるように」医療を受けることになる。ここで言う「信念...
栄養・食事のカテゴリー

「消化の良い食事が病気を作る」現代栄養学の盲点

要旨現代において「消化に良い食事」は健康的と広く信じられているが、その実態は、腸内細菌への影響という視点が欠落している可能性がある。本稿では、吸収効率を優先した食事が腸内環境を破壊し、慢性炎症や生活習慣病の素地を形成するメカニズムについて、近年の研究結果をもとに論じる。1. 理論的背景小腸での吸収効率が高い食事は、未消化物が大腸に届きにくく、腸内細菌にとっての栄養源(MAC=マイクロバイオータ・アクセスィブル・カーボハイドレーツ、腸内細菌利用可能炭水化物)が著しく減少する。これにより腸内フローラの多様性は損なわれ、短鎖脂肪酸の産生も低下し、免疫や代謝の恒常性維持が困難になる。2. 実証的証拠 ソネンバーグ&ソネンバーグ(Sonnenburg & Sonnenburg, 2014)の論文「Starving our Microbial Self(スターヴィング・アワ・マイクローバル・セルフ)」では、MACの欠乏が腸内細菌の絶滅を招き、回復が困難になることが指摘された。 ネイチャー(Nature, 2016)の研究では、人間の腸内細菌を移植したマウスに低繊維食を与えたところ、数世代後にも細菌...
栄養・食事のカテゴリー

細かい栄養バランスは不要という仮説

長寿者の食生活を研究する中で、驚くべきことに「理想的な栄養バランス」などというものは、実際のところあまり見受けられない。むしろ共通しているのは、「今ある食事に深く感謝している」という姿勢である。現代のように、健康や栄養に関する情報が氾濫していなかった時代、多くの高齢者たちは戦中戦後の貧しい食生活を経験し、それでも生き延びてきた。理想的な栄養バランスどころか、芋などの根菜類、ときには野草のような植物を食べることもあっただろう。時期によっては米も十分だったとは言えない。いずれにしても現代人に比べて超低タンパク食であった。「いただきます」という言葉は、もはや形式的な儀式として扱われがちだが、超高齢者にとっては、食材の命、料理を作る手間、日々食事が得られることそのものに対する心からの感謝を意味している。つまり、彼らの「いただきます」は、言葉の本来の意味であり、感謝の言葉として機能している。これは明確に、健康維持に影響するメンタル面の強さの一端である。実際、超高齢者の中には、医学的には推奨されないとされるようなものを好んで摂取している例がいくつもある。世界最高齢となった田中カ子さんは毎日コーラを...
栄養・食事のカテゴリー

野菜は葉物よりも根菜類で

現代のペット栄養学において、「野菜の重要性」は広く認識されているが、その内訳、すなわち「どの野菜を選ぶべきか」については、十分な議論がなされていない。ここでは、葉物野菜と根菜類を比較し、特に根菜類の優位性について、残留農薬の観点と腸内環境への影響の観点から論じる。まず、残留農薬についてである。日本における農薬使用基準は、近年、国際的な流れと逆行するかたちで一部緩和されており、海外で使用が制限される農薬も国内では依然として使用されている。特に葉物野菜に関しては、構造的に農薬が付着しやすく、また洗浄による除去が困難な部位が多い。代表例として挙げられるブロッコリーは、洗浄の困難さと農薬残留のリスクが重なっており、煮出し汁を用いたスープなどにおいては、農薬が水に溶け出す可能性も高い。これに対して、根菜類は皮を剥いて加熱することで、表面の農薬残留を物理的に大きく低減できる。また、農薬の浸透が限定的であるという構造的特徴を持ち、安全性の観点で優れるといえる。次に、腸内環境への影響である。根菜類にはプレバイオティクスとして機能するフラクトオリゴ糖(FOS)やイヌリンなどが多く含まれており、犬の腸内に...
栄養・食事のカテゴリー

犬のタンパク質は20%で十分である可能性

ここ数年、犬の食事に関して「高タンパク・低炭水化物」が理想的という言説が広まり、実際に市販のフードや手作り食にもこの傾向が強くなっている。しかし、現場では肝臓病・腎臓病・膵炎・慢性腸炎など、臓器トラブルを抱えた犬の相談が急増している。果たして本当に“肉が多ければ健康”なのか。タンパク質は体に不可欠な栄養素であることは間違いない。しかし、それは「多ければ多いほど良い」という単純な話ではない。肝臓や腎臓にとって、過剰なタンパク質の代謝と排泄は大きな負担となる。さらに考えるべきなのは、食事から炭水化物が減ることで、腸内環境が深刻に悪化する可能性である。腸内の善玉菌は主に炭水化物、特に食物繊維や難消化性デンプンをエネルギー源としている。これが不足すると、ビフィズス菌などが減少し、腸内で悪玉菌や日和見菌が優位になる。結果、炎症性サイトカインが発生し、リーキーガット(腸管バリアの破綻)を引き起こす。リーキーガットによる慢性炎症は、あらゆる疾患と接続する。心臓病、膵炎、腸炎、皮膚炎、がん、膀胱炎──さらには脳腸相関によって、うつ症状や認知機能低下すら誘発する可能性がある。これらはすべて、「腸内環境が...
薬のカテゴリー

ノミ・ダニ予防薬のメカニズム

ノミ・ダニに対する“予防薬”は、現在広く市販され、通年投与が推奨されている。だが、その作用機序と使用実態をあらためて見直すとき、「予防」という言葉が与える印象と、薬剤の本来の効果との間に齟齬が存在することが明らかとなる。まず前提として、これらの薬剤の多くは「神経伝達系を遮断する殺虫成分」で構成されている。代表的なものにはイソキサゾリン系、フィプロニル、ピリプロキシフェンなどがある。これらは経口または経皮で体内に吸収され、一定期間、体内に薬効成分を滞留させる設計である。作用機序の本質は、「ノミ・ダニが動物に接触または吸血したのちに神経伝達を阻害し、死に至らしめる」というものである。つまり、実際には“刺されてから殺す”薬であり、“刺される前に防ぐ”薬ではない。この点は多くの飼い主に誤認されている可能性が高い。「予防薬」という名称が、“事前に寄せつけない”という印象を与えているが、実際には一度体表に到達した、あるいは刺咬した個体にのみ効果が発現する。アレルギー性皮膚炎や感染症リスクがゼロになるわけではない。加えて、これらの薬剤は神経系に作用するものであり、動物個体によっては副作用として震え、...
薬のカテゴリー

狂犬病ワクチンと皮膚炎の個人的な考察

犬の皮膚炎が夏に増える──この現象は一般的によく知られており、その原因として「高温多湿」や「マラセチアの増殖」が頻繁に挙げられる。確かに、夏季の気候条件が皮膚常在菌や真菌の繁殖を促進することは科学的にも裏付けられている。しかし、10年以上にわたる健康相談を通じて得られた観察の蓄積からは、このような環境要因だけでは説明しきれない、より構造的な病態形成の可能性が浮かび上がる。着目すべきは、春から初夏にかけての医療的介入の集中である。狂犬病予防法において、犬には年1回の狂犬病ワクチン接種が義務づけられている。ただし、その期間に関して法律は明示しておらず、1年のうちいつ接種しても良い。にもかかわらず、全国の動物病院では例年、4〜6月に一斉に接種を案内する体制がとられている。これは制度的な指示ではなく、むしろ**慣行的な運用と経済的合理性によって“春に集中するように仕向けられている”**結果である。例えるならば、春の“アユ釣り解禁”のようなものであり、年中行事として機能している。このワクチン接種に加え、同時期に多くの飼い主がフィラリア予防薬、ノミダニ駆除薬の投与を開始する。結果として、春から初夏...
薬のカテゴリー

フィラリア予防薬に関する個人的見解

フィラリア予防薬の使用については、「毎月・年中・必須」という認識が広く共有されている。本稿では、10年以上にわたる飼い主からの健康相談経験をもとに、この常識に対する私見を述べる。まず、フィラリアの発症例を実際に見聞きする機会はきわめて稀である。この事実は「予防薬の普及によって発症が抑制されている」という説明とも整合するが、同時に「感染環境そのものが変化している」という可能性も看過すべきではない。フィラリアは蚊を媒介とする寄生虫である。犬体内に侵入後、心臓や肺動脈に寄生し、咳、活動性低下、呼吸困難、さらには心不全を引き起こすことがある(フィラリア症)。ただし、感染から症状発現までは長期間を要し、進行も緩徐である。近年、都市部およびその周辺地域では蚊の個体数自体が減少傾向にある。公園や公共空間では定期的な殺虫剤の散布が行われており、これは主にデング熱対策の一環とされる。因果関係の断定は避けるが、近年の昆虫減少、およびそれに連動する小鳥の減少といった現象に一定の関連性があると考えられる。加えて、現代においては野良犬の存在がほとんど見られず、犬間でのフィラリア伝播の機会は大幅に減少している。現...
皮膚疾患

皮膚の仕組み・役割・特徴

皮膚は体を覆う最大の臓器であり、外界との境界線として常に働き続けている。面積は体表全体におよび、その重さは体重の約15%にもなる。皮膚は単なる外皮ではなく、「環境と身体の間にある最前線の臓器」ともいえる。皮膚は三層構造になっている。 表皮:角質層からなり、外的刺激の最前線を防ぐ。新陳代謝が活発に行われ、28日ほどで入れ替わる。 真皮:血管や神経、コラーゲン繊維などが分布し、皮膚の柔軟性や感覚を担う。 皮下組織:脂肪が蓄えられ、保温や衝撃吸収に働く。皮膚にはさまざまな役割がある。 防御機能:物理的な刺激、病原菌、紫外線などから体を守る。 感覚機能:痛み、温度、触感などを感知し、脳に伝える。 体温調節:汗腺や血管の拡張・収縮によって熱をコントロール。 代謝・排泄:皮脂や汗を通じて老廃物を排出し、ビタミンDの合成にも関与。そして見落とされがちだが、皮膚表面には皮膚常在菌という微生物の生態系が存在する。これらの菌は病原菌の侵入を防ぎ、免疫系の成熟や調整にも深く関わっている。皮膚のバリア機能は、角質層・皮脂膜・常在菌叢という三位一体の構造で成り立っているのだ。この常在菌のバランスが崩れると、特定...
肝臓病・胆泥症

肝臓の仕組み、役割、特徴

肝臓の仕組み・役割・特徴肝臓は腹腔内の右側にある大きな臓器で、生命維持に欠かせない多くの機能を担う。中でも特に重要なのは、以下の3つの働き。解毒 食べ物に含まれる化学物質や、体内で生じる有害物質を分解・無毒化。薬の代謝もこの一部。代謝 糖・脂質・タンパク質などの栄養素を、必要な形に変換したり、一時的に蓄えたりすることで、体のエネルギー供給や維持に貢献。排泄 代謝の過程で生じた老廃物を胆汁に混ぜて排泄する。胆汁は肝臓で作られ、胆のうを経て腸へ送りだされる。こうした働きを日々休まず行っているため、肝臓は「体の中の化学工場」とも呼ばれる。また、肝臓は多少のダメージがあっても、他の臓器よりも粘り強く働き続ける特徴を持つ。肝臓の構造は独特で、肝動脈(心臓からの酸素豊富な血)と門脈(腸からの栄養豊富な血)という二つの血管から血液を受け取る。これらは互いに直接つながってはいないが、肝臓内の毛細血管様の空間(類洞)で合流し、肝細胞の間を流れながら解毒・代謝・ろ過が行われる。そして中心静脈から肝静脈、最終的には心臓へと戻っていく。人の場合であるが、肝臓は毎分1〜1.7リットル、1日あたりで2,000リッ...
その他

守破離(しゅはり)という学び方

「守破離(しゅはり)」という言葉がある。武道や茶道の世界で、学びの進化を示す三つの段階だ。守破離の三段階: “守”:まず型に従うこと “破”:その型の意味を理解し、他と照らして破ること “離”:自分の型を創り、独立して判断できる状態だが、これは単なる修行の話ではない。現代の犬や猫の健康管理、そして飼い主自身の思考にも、この構造はそのまま当てはまる。たとえば「守」は、獣医師、教科書、マスメディア、SNSといった制度的な情報を受け入れている状態といえる。「総合栄養食で十分です」「人の食べ物は与えてはいけません」「犬は肉食寄りです」——これらはすべて、“守”の典型だ。それらを否定するつもりはない。制度の中で生まれた情報にも合理性があり、役に立つことも多い。けれど、それに盲目的に従ってしまうと、「正しさ」は判断停止をもたらす。「うちの子に何を食べさせたらいいですか?」という質問に対して、私は「こうしなさい」とは指示はしない。納豆やサバ缶などのヒントを提示するが、観察して、考えて欲しい。それが“破”のステージである。「破」とは、制度の外を知り、問いを持ち始める段階だ。「なぜ納豆?」「本当に肉が最...
その他

魚をもらうべきか、釣り方を教わるべきか

「何を食べさせればいいですか?」これは日々、飼い主さんから寄せられる質問の中で最も多いものの一つだ。もちろん、疾患がある場合にはある程度の方針や選択肢を具体的に示す必要がある。だが、私はできるだけ「その子を見て、考えて、選んでください」と伝えたいと考えている。それが「魚を与えるのではなく、釣り方を教える」という姿勢の根っこにある。魚をもらうことは楽だ。しかも、すぐに役立つように見える。でも、それだけを繰り返していると、「次は何をあげればいいの?」と、永遠に答えを求め続ける状態に陥ってしまう。それは“知識”ではなく、“依存”だ。私はこれまで、納豆、サバ缶、根菜類など、多くの「ヒント」を出してきた。けれど、それらをそのまま“答え”として使ってしまえば、意味が反転する。本当に健康をつくるのは、「なぜだろう?それって正しいのか?」と考え、ときには疑う力だ。消化の良いものを与えていれば長生きするのか?肉を多めにしていて間違いないのだろうか?ペットがこんなに減っていて、動物病院はどうやってやりくりしているのだろうか?健康長寿の子って、こんなに厳格な食事管理をしているのだろうか?そうした問いを繰り返...
栄養・食事のカテゴリー

EPA&DHAの良さと、サバ缶の目安量

「EPAとDHAが体にいい」——これはもはや言うまでもないほど、広く知られる栄養知識となった。人間の世界ではサプリメントも豊富に出回っているが、私が提案しているのはもっと身近で、美味しくて、自然な補給法だ。それがサバ缶である。私はこれまで、肝臓病、腎臓病、心臓病、皮膚病、がん、関節炎、神経疾患…と、ありとあらゆる症例の犬猫にサバ缶を勧めてきた。そして、健康な子にももちろん取り入れてもらっている。理由はシンプルだ。「効果が出る」「喜んで食べる」「安い」。この三拍子がそろっているからだ。サバ缶1缶には、EPAとDHAが合計でおよそ3000mg含まれている。この量は、高価なオメガ3サプリメントと比べても遜色ないどころか、むしろ実用性で勝る。与える目安は納豆と同様、体重1kgあたり1g/日。5kgの犬なら5gほど。缶の中の魚身と油をざっくり混ぜて、その分量を目安にしている。特筆すべきは、嗜好性の高さだ。納豆以上に好む子も多く、与えるたびに嬉しそうにする。これは生理学的な栄養だけでなく、「美味しいものを食べている」という**心理的報酬(プラセボ)**の側面も大きい。食が喜びと結びつくことは、全身...
栄養・食事のカテゴリー

納豆を与える意義と、1日の目安量

「犬に納豆?」と驚かれることがあるが、私は10年以上にわたり、ひきわり納豆を犬の健康管理に取り入れるよう提案してきた。そして実際、多くの疾患に対して一定の手応えを感じている。対象となる疾患は幅広い。肝臓病、胆泥症、腎臓病、がん、心臓病、皮膚病——いずれも根底には「慢性炎症」や「腸内環境の悪化」があるケースが多い。納豆は、それらを直接治す“薬”ではないが、腸内の状態を変えることで、身体全体に波及する効果をもたらす“環境”であると捉えている。中でも“ひきわり納豆”にこだわるのは理由がある。普通の納豆とは発酵の進み方が異なり、風味や成分にも違いが出る。消化にも優れるだろうが、それは本質的な理由ではない。よく誤解されるが、納豆の効果は「ナットウキナーゼ」や「納豆菌」だけで説明できるものではない。むしろ、ネバネバの中にある多種多様な微生物代謝産物の、複雑な相互作用——それが効果の本質なのだと私は考えている。与える分量は、体重1kgあたり1g/日が基本目安。5kgの犬であれば5g(小さじ1杯程度)になる。もっと欲しがる犬猫がいるが、その場合は3倍程度まで増やしても良いと伝えている。ただし、多すぎる...
犬猫の真実

「犬は肉食寄りの雑食」は、誤りだろう

「犬は肉食寄りの雑食」——この言葉は、いまや常識のように語られている。しかしこの“常識”がどこから来て、どれほどの根拠を持つのか、真剣に検証されたことは意外と少ない。犬が人と暮らし始めたのは、およそ3万年前とも言われる。当時の人間の生活は極めて過酷で、飢餓が日常だったはずだ。食糧不足による死と隣り合わせで生きていた人間が、命をつなぐための貴重な肉を犬に分け与えるとは、とても考えられない。その後、縄文、弥生、古墳、奈良、平安と日本の文化は移ろいながらも、基本的な食生活は植物性中心へと移行していく。ヒエ、アワ、米、豆、根菜、野菜——それらが人々の主食であり、犬も人間の残飯を食べて生き延びてきた。中世から近世にかけても状況は大きく変わらない。江戸時代、武士や町人の食事もほぼ植物性食品で占められていた。明治以降になってようやく肉食文化が広がるが、それでも家庭犬に与えられたのは日々の食べ残しだ。「味噌汁かけごはん」はまだ上等な部類で、実際にはおから、ぬか漬けの残り、野菜の茎や葉あたりが主だったと考えられる。昭和になっても、やはり犬に肉を与えるような文化は一般的ではなかった。家族の食卓に肉が出たと...
薬のカテゴリー

「薬は国が認めているから安全」は違う

「薬は効果が保証されたもの」「薬は国が承認した物だから安心」こうした考え方は基本的に誤っており、世界的に見ても、日本人が薬を過剰に使用する一因となっている。人が口にするものには、食事と薬がある。食事は基本的に天然物であり、身体が本来の仕組みとして受け入れる構造の中にある。一方、薬は(漢方薬を除き)ほぼすべてが工業的に合成された人工化合物であり、本来、人体にとっては異物である。こうした化学合成物質の摂取は原則として認められないが、例外的に、特殊な状況下で目的が明確であり、リスクを理解させた上で使用されるときに限り許可される。これが、薬という制度の構造である。「効果効能を認められたものが薬である」という定義も、因果が逆である。正しくは、もともと毒性を持つ物質に対し、“この用途なら例外的に免責する”という制度的ラベルが貼られている。効果効能とは、その毒性に一時的な正当性を与えるための免責の記述である。また、薬は治癒をもたらすものではないという事実にも触れておくべきだ。薬はほとんどが対症療法であり、症状を一時的に操作することを目的としている。病気が“治る”のは、あくまで体が持つ恒常性=自己修復...
ストレスと病気のカテゴリー

ペットが我慢し続ける、最大のストレスとは

ご愛犬ご愛猫の一番のストレスは何だと思いますか?——この質問に対して、たいていの飼い主は「散歩が足りないこと」「留守番」「騒音・臭い」と答える。おそらく、それらはすべて間違っている。本気で犬や猫になったつもりで考えてみよう。楽しいはずの食事の時間。いつもと同じフード、味気のない手作り食。それに対して家族は何を食べているだろう。あなたの目に飛び込んでくるのは毎回違った食事。ほかほかの白米に焼き魚とお味噌汁。ときにはカレーライス、餃子、ラーメン、ハンバーグ。野菜を美味しくするドレッシング。暑い日にはアイスクリーム、年始はおせち料理だ。そして自分の食事に目を移したとき、本当に幸せを感じるだろうか。「なぜだ?」という疑問が湧かないだろうか。この“食の不平等”は、ペット栄養学ではけして語られない最大のストレス因子だ。ギャップと言えばまだ優しいが、自分が犬猫だったときに差別のように感じるはずだ。もしあなたが次に生まれ変わるとしたら、「犬や猫になっても構わない」と言えるかどうか。健康管理のためある程度の食事の制限はあっても良い。家事負担軽減のために、ペットフードを使うことに問題はない。だからといって...
ストレスと病気のカテゴリー

「脳腸相関」解き明かされた脳と腸の関係

不安や心配というメンタルが腸内環境を悪くする——こんな話を信じられるだろうか。最近の研究は、それが事実であることを明らかにしている。そして、腸内環境の悪化は逆にメンタルへも悪影響を及ぼす。ストレスを感じると、脳から分泌されるホルモンが腸の動きや粘膜バリア機能に影響を与える。腸はそれに反応して腸内細菌のバランスを変化させ、悪玉菌(有害菌)の増加を招く。その結果として腸内環境が乱れ、再び脳へと影響を返す「負のスパイラル」が生じる。また、悪玉菌が増えることで炎症性物質や毒性物質(アンモニア、フェノール類など)が産生され、それが血流を通じて脳に到達し、神経伝達物質のバランスを崩す。すなわち、ストレスが腸を乱し、乱れた腸がさらに脳を損なう構造がある。こうした脳腸相関は人間だけでなく、犬や猫にも共通して見られる。不安傾向の強い個体では腸内細菌の多様性が著しく低いという研究も存在する。脳腸相関を無視した健康管理や病気治療は、結果が出にくいと言える。
ストレスと病気のカテゴリー

ストレスが病気を作るメカニズム

あなたは、こんな経験がないだろうか?・緊張すると吐き気がする・受験当日に限って下痢になる・運動もしていないのに、恋愛で心臓がドキドキする・落ち込んでいるとき、呼吸が浅く速くなるこれらは全て、「気持ち」が「体」に指令を送った結果である。つまり、脳が先に動き、体がそれに従ったという状態。これは偶然ではない。脳と体は、生物学的に強く結びついている。脳はストレスを感じると、副腎に信号を送り「コルチゾール」というホルモンを分泌させる。これは血糖を上げ、心拍数を高め、体を“戦闘モード”にするための生理的反応だ。だが、この反応が長期間続くと、免疫抑制・炎症促進・代謝異常といった負の影響を引き起こす。このとき、影響を強く受けるのが「腸」だ。腸には神経細胞が網のように張り巡らされ、セロトニンなどの神経伝達物質の多くがここで作られる。脳と腸は密に通信しており、「腸は第二の脳」とも言われる。この脳と腸の双方向通信を「脳腸相関(gut-brain axis)」という。ストレスによって腸内細菌のバランスが崩れると、腸は炎症状態となり、バリア機能が壊れ「リーキーガット」が起こる。ここから有害物質が血中に入り、全身...
栄養・食事のカテゴリー

良質なタンパク質というミスリード

「良質なタンパク質を選びましょう」——健康志向のフードや手作り食で、しばしば耳にする言葉だ。だがこの言葉には、健康を誤った方向に導く“ミスリード”が潜んでいる。「良質」とは、主にアミノ酸スコアが高いことを指す。つまり必須アミノ酸がバランスよく含まれているかどうかで決まる。卵や肉、魚など動物性食品が代表例である。しかし現実には、多くの人が「良質なタンパク質」という言葉を誤解している。豚より鶏が良い、肉より魚が良いというように、脂質やカロリー、消化性、添加物などを含んだ“なんとなくの印象”で評価している。これは完全にズレている。タンパク質の質を論じるべきであるのに、他要素をごった煮にした不明瞭な判断基準である。はっきり言えば、それはリテラシー不足と、栄養士などによる啓蒙の歪みに起因する。専門家の中にも「良質なタンパク質を摂れば健康になる」といった単純化した発信を行い、かえって人々を構造的に誤解させている。そもそもアミノ酸スコアが低いからといって“体に悪い”わけではない。低質とされる植物性タンパク質も、食物繊維や微量栄養素を含み、総合的には有用な存在だ。さらに、「良質=たくさん摂るほど良い」...
栄養・食事のカテゴリー

高タンパク食主義が支払う健康への代償

「タンパク質は健康に良い」——この考え方は今や常識となりつつある。筋肉の維持、免疫の強化、ダイエット効果など、ポジティブなイメージが浸透し、ペットにも高タンパク食が広く勧められるようになった。しかし、「多ければ多いほど良い」とするメリットが先行しすぎて、やがて支払うことになる健康の代償に目が届いていない。タンパク質の過剰摂取が及ぼすわかりやすい影響は、腸内環境に現れる。腸内に大量のタンパク質が多く入ると、それをエサにする悪玉菌が増殖し、アンモニア、インドール、スカトールといった有害物質を発生させる。これらは肝臓の解毒負担を増やすだけでなく、体内に慢性的な炎症状態をもたらす。さらに高タンパク食では、炭水化物が削減される傾向にある。これにより善玉菌のエネルギー源である食物繊維や発酵性糖質が不足し、腸内環境の悪化は一層進行する。腸内の乱れは、免疫系、神経系、代謝系にも影響し、複数の病気の引き金になり得る。タンパク質は、代謝・排泄において負荷が高いと言える。構造的に窒素原子を含み、その代謝過程で、アンモニア・尿素・クレアチニンといった物質が生成される。それらを処理するのは肝臓と腎臓の役割だ。ア...
栄養・食事のカテゴリー

ペットの健康を蝕む、過度な塩分制限

塩分は体に悪い——このイメージは、もはや“常識”とされている。ペットにおいても「塩分は控えるべき」という方針が獣医師から繰り返し語られてきた。ネット情報や手作り食の指南書もこれに同調したため、塩分を徹底的に抜こうとする飼い主が現れ始めている。しかし実際には、塩分は体に必須であり、ミネラルバランスの主役を担っている。塩分=悪という発想そのものが、構造的に見直されるべき時期に来ている。塩(NaCl=塩化ナトリウム)は単なる味付けではない。ナトリウムは細胞の浸透圧を維持し、神経伝達や筋収縮、血圧調整に不可欠なミネラルである。塩分の摂取が極端に制限されると、脱水、倦怠、消化力の低下、慢性疲労、精神の不安定など、非特異的な不調を引き起こす。人間に限らず、犬や猫でも同様だ。一般的なペットフードには、適切な塩分が添加されているため、塩分不足のリスクは低い。しかしながら手作り食となると話が変わる。飼い主の「塩=悪」の先入観が、極端な減塩食という誤った答えを導き出す。腎臓病や心臓病の動物に対する低塩食の方針自体を否定するものではない。だが、塩分制限のリスクを理解しないまま、無塩に近い食生活を続けてしまう...
栄養・食事のカテゴリー

オメガ3オイルの利点と誤解

オメガ3脂肪酸は、健康に良い油として広く知られるようになった。人間の健康に寄与するとした研究も多く、それをペットに応用しようとする飼い主も増えている。だが、「オメガ3はすべて同じく体に良い」と考えるのは、誤認の入り口である。まず、植物由来のα-リノレン酸(ALA)は、体内でEPAやDHAに変換されるが、その効率は極めて低い。アマニ油やえごま油を摂取しても、それがそのまま抗炎症作用や脳機能に寄与するわけではない。あくまで“前駆体”であって、“目的物質”ではない。一方、魚由来のEPAやDHAは、すでに機能性が確定した成分である。炎症抑制、血液循環、認知機能、皮膚被毛の健康など、多くの作用が明らかになっている。EPAは抗炎症に、DHAは神経保護に強いとされ、臨床研究の蓄積も多い。ただし魚由来にも差がある。近年登場したクリルオイルは、魚ではなく“オキアミ”由来。リン脂質結合型で吸収率が高いとされるが、研究蓄積は魚油に劣り、摂取歴の浅さも否定できない。甲殻類由来の油脂を長期摂取した場合のアレルギーや炎症リスクも、まだ明確に否定されてはいない。したがって現時点では、安全性と実績の面からも、魚由来の...
栄養・食事のカテゴリー

脂質を減らせばヘルシーという誤認

「脂は体に悪い」この言葉を一度も聞いたことがない人はいないだろう。だが脂質を一括して悪と見なす考え方は、洗脳に似た固定観念であり、科学的には否定される。脂質は単なるカロリー源ではない。細胞膜の素材であり、ホルモンの前駆体であり、脳と神経の構成要素である。さらにビタミンA・D・E・Kといった脂溶性ビタミンの吸収を担う、極めて重要な存在だ。低脂質食が長期化すると、免疫力の低下・炎症制御の不全・ホルモンバランスの乱れというリスクが生じる。しかしながら近年は脂質5%程度の低脂質フードが流行し、手作り食に至っては徹底的に脂質を取り除くことが正しいと信じられている。犬においては低脂質食の弊害は、比較的わかりやすく現れる。胆泥である。胆泥の元となる胆汁は、食事中の脂質を吸収する目的で腸内に排出される。脂質を減らせば減らすほど胆汁は出なくなってくる。生理的にも当然と言えるこの自然のメカニズムに、多くの飼い主は気付いていない。むしろ胆泥になると低脂質化を強化し、悪化させているケースを多々見ている。脂質はハイカロリーであるために肥満と結びつけられることも多いが、そもそも肥満の原因は消費カロリーに見合わない...
栄養・食事のカテゴリー

糖質制限で寿命短縮?逆効果の可能性

糖質制限は、2010年頃に一部の医療関係者から広まり始めた考え方である。当初は主に糖尿病に対する有効性を主張していた話が、現在は健康管理のベースにしたり、ペットにまで導入する飼い主がいる。「糖質はがんの餌」という単純明快なキャッチコピーがウケ、メリットばかりが強調されるものの、リスクについていはほぼ語られていない。まず「がん細胞が糖を好む=糖を断てばがんが治る」は誤った因果関係のすり替えと言える。がん細胞は正常細胞よりも糖を多く消費する(ワールブルグ効果)。しかしそれは糖が原因ではなく、がん細胞がエネルギー供給を必要とするからであり、糖を断ったところで正常細胞まで損なわれる。さらに重要なのは、肝臓は糖新生によって体内で糖を作るという事実。たとえ外から糖質を摂取しなくても、がん細胞は体内で生成される糖を利用するため、完全な断糖には意味がないどころか、健康な組織の機能低下を招くリスクもある。がんに対する防御システム「免疫」にも支障をきたしかねない。糖質制限の実際は、多くの場合で炭水化物抜きとなっている。その分をタンパク質で補う場合が多いが、そうした食生活は腸内環境を大きく乱し、健康寿命の低...
栄養・食事のカテゴリー

栄養士は健康なのか?食事の本質を問う

私たちに正しい栄養知識を伝え、国民を健康長寿と幸せに導くのが栄養士の務めである。ならば彼ら自身が実践者であるべきだが、実は栄養士が長寿であるとしたデータは日本にも世界にも見当たらない。栄養士の発信する情報が嘘だと言うわけではない。「GI値の低い食品を選ぶ」「30回噛んでから飲み込む」「良質なタンパク質をしっかり」などの発信は、根幹の部分からズレた枝葉的な情報のように思える。やはり実行者の体現が伴わない限り、説得力を欠く。人とペットが抱える現代病は、生活習慣が強く影響する「後天性疾患」が主である。生活習慣の中でも食事の影響は大きい。多くの飼い主は栄養バランスや添加物に高い関心を持っている。たしかにそれらも無視はできないが、根本的な原因を見過ごしているようだ。根本的な問題の一つは、ずばり「過食」である。他にもトランス脂肪酸、残留農薬など、栄養士がけして口にしない食の問題が存在する。食事の楽しみについてもあまり語られない。食体験が身体と精神に好影響を与え、健康に寄与するという研究は豊富にあるが、体系に組み込まれておらず軽視されている。
栄養・食事のカテゴリー

栄養バランスは少し長めのスパンで

ペットの栄養バランスを一食のなかで完結させようとする飼い主は多い。そうした考えはペットフードの普及とともに広まったが、無意味である可能性について言及する。まず前提として、動物の体の仕組みは人と極めて似ている。胃、腸、肝臓、膵臓、胆のう、腎臓、心臓、肺、あらゆる臓器は、その形状、仕組み、機能に至るまで、人と同じと言って良いだろう。人間の場合、一食で栄養バランスを完結させることはない。それどころか、三食でも栄養バランスは完結していない。実際には一週間くらいの少し長めの期間で、緩めに考えるのが普通である。私たちがカレーライスや焼き肉、ファーストフードにデザートを楽しむことができるのは、そうした考えに基づく。動物にもそうした考えを取り入れることは可能である。そうした食生活は使用する食材に柔軟性や弾力性を与えるだけでなく、食事のもう一つの重要なこと「楽しみ」を増強する。それは健康を諦めるのではなく、むしろ自然に沿っている。そして人間と同様に、ペットにも完璧なる食事など存在しないことを知っていただきたい。
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古米・輸入米に潜む健康リスク

これは2025年6月現在の話です。私たちが普段食べている「米」。言うまでもなく米は日本人の健康を支えてきた家庭料理の主食であり、過去にはこうした食生活が海外から高く評価されていた。今、その米が変わりつつある。新米不足により増加している古米(収穫から1年以上)や輸入米、備蓄放出米は、見た目では分からないリスクを抱えていることをお伝えする。こうした米は、長期保管・遠距離輸送・害虫やカビの防除のために、さまざまな薬品処理を受けている可能性がある。とくに「ポストハーベスト農薬」と呼ばれる、収穫後に施される防カビ剤や殺虫剤は、制度上は農薬と表示されないこともあるが、人体にとっては摂取経路が同じである以上、その影響を無視するべきではない。制度上は「安全基準内」とされるだろうが、実際にその薬品の種類・使用量・残留物について、国民に伝えられることはない。しかし実際の感覚として、一部の購入者からは「薬品のような臭い」「芳香剤のような蒸気」といった声も出ており、炊飯時に揮発成分が放出されることを示唆している。とくに小児や妊婦のように、体が発達途中で代謝能力が未熟な人たちには、微量の化学物質でも内分泌・神経...
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あのコロナ騒動から何を学ぶのか

このリストは、2020年以降のコロナ対策・ワクチン政策をめぐる「説明」や「広報」において、使われた言葉や論理の中に潜む構造・操作性を分析したものです。特定の立場に偏ることなく、個人が冷静に情報を読み解き、主体的に判断する力を養うための資料です。【✒️ はじめに:パンデミックとは何だったのか】パンデミックとは、本当に人類絶滅の危機だったのか。それとも、社会全体を巻き込んだ巨大な演出だったのか。見方によっては、世界規模で行われた情報操作実験のようにも見える。当時、テレビは連日、感染者数と「不安」を届け続けた。その報道は、私たちの行動や思考、そして数年間の生活を制限したが、それに見合う価値は本当にあったのだろうか。マスク、ワクチン、緊急事態宣言、黙食、接種証明──これらは果たして、科学的合理性に基づく判断だったのか。それとも、空気・同調・政治的要請に過ぎなかったのか。本書は、そうした問いを「感情論」ではなく「構造理解」として捉え直すための試みである。パンデミック対応では、検査・治療・隔離・ワクチン接種などに巨額の税金が使われた。現在、国民が感じている増税や財政逼迫は、当時の“請求書”を今にな...
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夕張モデル:幸せと持続の可能性を併せ持つ、新たな医療の形

夕張モデルの概要: 新しい医療の形と希望先生: みんな、今日は「夕張モデル」について話そうと思う。夕張モデルは、夕張市が財政破綻を乗り越えるために生み出した新しい医療の形だ。この話は一部の人たちからすると、医療批判のように感じるかもしれないけれど、そうではないんだ。高度成長期が終わり、衰退期に入った今の日本において、未来に向けて持続可能な医療の提言になりえるんだ。夕張市では、そもそも対立している余裕なんてなかった。お互いに力を合わせる必要があったんだよ。建前じゃな、心と心が近づくような、本音のコミュニケーションが増えたようだ。自分だけ得をすればいいという利己主義ではなく、誰かを助けることが自分の幸せだと思えるような「利他主義」が当たり前になっている。違う言い方をすれば、現代的な個人主義ではなく、助け合いや支え合いが普通だった昭和時代に戻った感じだ。今日はその背景や仕組み、そして現代の日本にどう活かせるかを一緒に考えていこう。先生と生徒の対話スタート生徒A: 先生、「夕張モデル」って何ですか?最近のモデルさんですか?えっ、写真とか見たいな!生徒B: 夕張メロンを持ってポーズする人ですよね...
限定コラム

最高齢者たちの好物、習慣

ジャンヌ・カルマン フランス 122歳 20歳から117歳まで喫煙する。田中カ子 日本 119歳 施設入居後コーラ、缶コーヒー、栄養ドリンク、炭酸飲料を1日3本飲む。サラ・ナウス イギリス 119歳 晩年に野菜嫌い、チョコレート大好きと答える。キャンディを月に450g食べ、ポテトチップス、カシューナッツも好物リシュル・ランドン フランス 118歳 毎朝チョコレートを1粒食べ、フォアグラやベイクド・アラスカ、ロブスターが好物で、昼食時には毎日小さなグラス1杯のワインを飲んでいた都千代 日本 117歳 好物はうなぎ、ワイン、クリームソーダ大川ミサヲ 日本 117歳 好物は鯖のきずし、刺し身、コーヒー巽フサ 日本 116歳 好物はゼリー糸岡富子 日本 116歳~ 好物はカルピス、バナナ木村次郎右衛門 日本 116歳 好物はジャガイモ 朝食にヨーグルト、さつまいも、梅干し、夜に牛乳中地シゲヨ 日本 115歳 好物は饅頭、焼肉、唐揚げ松下しん 日本 115歳 好物はぶどうなどの果物泉重千代 日本 120歳?→105歳 喫煙1日3~4本、黒糖焼酎
その他

食生活から考える持続可能な社会

現代社会は、食肉消費の増加に伴い、健康問題、環境問題、倫理的問題が深刻化しています。これらの問題を解決し、持続可能な未来を築くために、腸内環境の働きを最大限に活かした食生活が注目されています。本提言では、赤身肉や鶏肉(特にささみ)のリスクを踏まえ、腸内環境の活用、医療費削減、食糧問題の解決、そして倫理的視点からの食生活の見直しについて対話形式でまとめます。1. 赤身肉・ささみ肉のリスク赤身肉のリスク 心血管疾患リスク 飽和脂肪酸やヘム鉄が、動脈硬化や心筋梗塞のリスクを高めます。 過剰摂取は、**LDLコレステロール(悪玉コレステロール)**の増加を招きます。 発がんリスク WHO(世界保健機関)は、赤身肉を「おそらく発がん性がある」と分類。 特に大腸がんのリスク増加が指摘されています。 TMAO(トリメチルアミン-N-オキシド)の生成 腸内細菌が赤身肉の成分(L-カルニチンなど)を代謝し、TMAOを生成。 TMAOは動脈硬化を促進し、心血管疾患リスクを高めます。ささみ肉のリスク 高タンパク質の過剰摂取 腎臓への負担や、カルシウム不足による骨密度低下を招く可能性。 栄養バランスの偏り 低...
その他

医療費が高くなる本当の理由

日本における医療費増大の根本的な原因はなんだろうChatGPT:日本における医療費増大の根本的な原因は、主に以下の4つです。高齢化社会日本は世界でも類を見ないスピードで高齢化が進行中。高齢者は医療サービスを必要とする頻度が高く、治療費がかさみます。医療技術の進歩高度な治療や新薬の導入により、治療費が高額になっています。特にがん治療や先端医療は高コストです。生活習慣病の増加糖尿病、高血圧、心疾患などの生活習慣病が増え、慢性疾患の長期治療が医療費を押し上げています。受診回数の多さ日本の国民皆保険制度により、比較的低コストで医療機関を受診できるため、軽症でも頻繁に医療機関を利用する傾向があります。これらの要因が複合的に影響し、医療費増大を引き起こしています。あなた:医療技術の進歩が高額化になるってのはおかしいと思わない?技術は低コスト化も叶えるもののはずなのにね。ChatGPT:確かに医療技術は効率化や低コスト化も進めますが、高額化する側面も存在します。その理由は以下の通りです。先端医療・新薬の開発コスト新しい治療法や薬は、研究開発費や治験費用が莫大です。その費用が治療費に上乗せされます。高...
皮膚疾患

犬の皮膚炎について、AIとの対談

岡田:人の肌は弱酸性だと言われているけど、その理由は何かな?信頼できるデータも有ればみせてChatGPT:人の肌が弱酸性である理由は、主に皮膚の保護機能に関わっています。人の皮膚のpHは一般的に4.5から5.5の範囲で、弱酸性を保っています。これにはいくつかの重要な理由があります。1. バリア機能の維持皮膚の弱酸性は、肌の表面を保護する「皮脂膜」や「天然保湿因子(NMF)」の形成に役立ちます。これにより、皮膚のバリア機能が強化され、病原体や有害な細菌の侵入を防ぐ効果があります。2. 細菌や微生物の抑制弱酸性の環境は、病原性のある細菌の増殖を抑える働きを持っています。多くの細菌は中性からアルカリ性の環境を好むため、弱酸性の皮膚表面では生育しにくくなります。この特性により、皮膚が感染症や炎症から守られます。3. 角質層の健全性の維持肌のpHが弱酸性であることで、角質層の保湿機能や酵素の働きが正常に保たれます。これにより、肌が乾燥しにくく、柔らかさや弾力を保つことができます。データ例皮膚のpHの範囲は個々に異なりますが、研究によると平均的なpHは4.5〜5.5程度であることが多いです。信頼で...
その他

エクソソーム再生医療について、AIと対談

岡田:エクソソーム再生医療について知っていることを教えてくれる?箇条書きを多用してくれると嬉しいな。まだ未知のことも多いだろうけども、潜在的なポテンシャルについて推測で良いので教えて。犬猫の治療に導入している動物病院もあるのだけど、それについても考察してみて。ChatGPT:エクソソーム再生医療は、近年注目を集めている先進的な治療法です。以下、エクソソーム再生医療についての基本情報、潜在的なポテンシャル、犬猫の治療での使用について箇条書きで説明します。1. エクソソームの基本情報エクソソームとは: 細胞が放出する小さな膜で包まれた小胞で、直径30〜150ナノメートルほどのサイズ。細胞間の情報伝達に重要な役割を持つ。構成: エクソソームはRNA、タンパク質、脂質を含んでおり、送信元の細胞から特定のシグナルを受け継いで別の細胞に運ぶ。役割: 主に細胞間のコミュニケーションを担い、細胞の修復、再生、免疫調整などに関与する。2. 再生医療におけるエクソソームの使用治療の基盤: エクソソームを使用して損傷した組織や臓器を修復し、細胞の再生を促進することが目指されている。特性: 細胞そのものを移植...
薬のカテゴリー

プレドニゾロン(ステロイド)についてAIと対談

岡田:プレドニゾロンの基本的注意事項と副作用を教えて。犬に投与するとき飼い主が気をつけることを短期と長期にわけて挙げてみて。ChatGPT:プレドニゾロンは、犬の炎症性疾患や免疫関連疾患の治療に用いられるステロイド薬です。強力な抗炎症作用と免疫抑制作用を持ち、多くの疾患で有効ですが、使用にはいくつかの注意が必要です。以下に、プレドニゾロンの基本的な注意事項と副作用、犬に投与する際の短期および長期での注意点をまとめます。基本的な注意事項適切な投与量の調整: プレドニゾロンは効果が強いため、正確な用量を守ることが重要です。獣医師の指示に従い、投与量を調整します。急な中止の危険性: ステロイドを急に中止すると、副腎皮質機能の低下や反動効果が生じる可能性があります。投与をやめる際は、徐々に減量することが必要です。副作用プレドニゾロンは効果が高い反面、副作用も多岐にわたります。これらは使用期間や投与量によって変わります。短期使用での副作用:食欲増加: 犬が通常以上に食べたがることが多く、体重増加の原因になります。多飲多尿: 尿の量が増え、水を大量に飲むようになります。行動の変化: 一部の犬では興...
薬のカテゴリー

ウルソが効いてないときに読む話

岡田:犬の胆泥症によくウルソが処方されているのだけど、実際にはあまり効いていないようなんだ。それにも関わらずなぜウルソが多用されるのだと思う?また飼い主はウルソが効いているか否かをどのくらいの期間で判断するべきかな?もしくは最初から使わないほうが合理的かな?ChatGPT:ウルソ(ウルソデオキシコール酸)は、胆泥症やその他の胆道疾患の治療に一般的に使用されている薬剤であり、特に以下の理由から処方されます。1. ウルソの作用機序ウルソは、胆汁酸の一種であり、次のような作用を持っています:胆汁の流動性の改善: ウルソは胆汁の流動性を高め、胆汁の排出を促進することで、胆汁の停滞を減らし、胆泥が形成されにくくなるように働きます。肝細胞保護作用: ウルソは肝細胞を保護し、肝臓全体の健康をサポートします。抗炎症作用: 軽度の抗炎症作用があるため、胆嚢炎のリスクを低下させることが期待されます。2. 多用される理由ウルソが多用されるのは、これらの作用が総合的に胆泥症や胆道の健康にプラスの効果をもたらすと考えられているためです。多くの臨床で胆汁うっ滞を防ぐ目的で処方され、また比較的安全で副作用が少ないと...
限定コラム

残飯は短命?高級フードは長寿?

こんにちは、岡田です。今日はペットの食事について考える回です。この機会に、いっぱい考えていただけると嬉しいです!私は毎日ペット健康相談を受けていますが、たいてい食事の話が出てきます。今の病気の多くは生活習慣ですから、やはり食事の影響が大きいわけです。肝臓病も腎臓病もがんも生活習慣病と言えます。もともと病気になりやすい体質というものはありますけれど、生まれた後の環境によって発病します。でも不思議ですよね~あれ、そう思いません・・・?何が不思議かって、これだけ情報を取れる時代になったんですよ。病気を防ぐ食事なんて、ちょっと検索すればいくらでも出てくるじゃないですか。正しい食事で生活習慣病は何割も予防できるはずなんですが、なぜか減っていません。減るどころか、どんどん増えている感じです。おかげさまでペットの医療費は毎年どんどん上がっております。本当に健康情報って不思議ですよね~無駄な情報が多いというか、もう害悪レベル?^^:でも賢明な読者さんは、別に不思議には思わないかもですね。ネットには、作り話がたくさんあることをすでに知っていらっしゃるでしょうから!それではここで、私がペットの食事に関して...
限定コラム

肝臓病の本質

肝臓病の本当の原因ってなに?肝臓病を引き起こす本質的な原因を探っていくと、ウイルスや細菌による感染症に行き着きます。代表的なものは肝炎ウイルス感染や細菌性の胆管感染です。さらに本質的に考えれば、そうした感染を許してしまう「免疫力の悪さ」が本当の肝臓病の原因です。少なくともネットに書かれている程度のこと、たとえばフードの種類や何の肉が良いかということではありません。肝臓病って結局はどういう状態?肝臓には、心臓や腎臓と決定的に違う特徴があります。それは壊れることを前提としているという点、そして再生する(自己修復能力を持っている)という点です。肝臓には、毎日壊れる代わりに、毎日再生する能力が与えられています。つまり肝臓病とは、壊れるのが速すぎる状態、もしくは再生が遅すぎる状態と言うことができます。肝臓病は食事と関係する?間接的に関係します。肝臓病は「生活習慣病」であり、おかしな食生活、意図的な偏食(偏った食事療法)が引き金になっています。そうした食事が菌のバランスを崩したり、免疫を低下させて肝臓病に関わります。また本人の楽しみを奪い、意欲を低下させるつまらない食生活も、回り回って肝臓病に関係...
限定コラム

点滴って何だと思います?

こんにちは、岡田です。今回は点滴について一緒に学んでいこうと思います。「点滴って何だと思いますか?」と聞いたとき答えられる人って、意外に少ないんですよね~ここで学んで、差をつけちゃいましょう!(だれに?笑)いつもと違った感じで書いてみました。ではさっそくまいりますね!点滴にはどんな種類があるの?細かく言えばいろいろありますが、代表的なものは生理食塩液とブドウ糖液です。それぞれの中身は何?生理食塩液0.9%の塩を含んだ水、すなわち塩水です。100ml中に0.9gくらいの塩が入っています。その塩分濃度はだいたい味噌汁くらいです。ブドウ糖液5%のブドウ糖を含んだ甘い水です。100mlに5gくらいのブドウ糖が入っています。スポーツドリンクくらいの甘さかなと思います。1パックいくら?(薬価)とにかく安いですよ!生理食塩液もブドウ糖液も100mlで、150円弱1000mlで、250円弱って感じです。それを実際にいくらにするかは動物病院の自由です。点滴の目的って?難しく言うと、細胞外液量欠乏の治療です。簡単に言えば、脱水状態を水分と塩の補給で改善させることです。ブドウ糖を補給するという目的では、たぶ...
限定コラム

牛乳やヨーグルトに関する相談への回答

この記事は、日々の相談の中でいただいた質問と、それに対する岡田の個人的な見解を紹介するものです。科学的論文ではありませんが、実際の経験と観察に基づくヒントがたくさん詰まっています。ペット健康相談では、乳製品とくにヨーグルトを与えている方からの相談をしばしば受けます。例えば、こんな感じの質問です。「低脂肪ヨーグルトは身体に良いですか?」「がんなので糖質を抑えた良いヨーグルトを教えてください」「豆乳ヨーグルトじゃないとだめなんですか?」みなさんネットでいろいろ勉強していらっしゃいます!(正しい情報かどうかは置いておいて)本当に不安ならば、私に相談しなくても止めてしまえば良いのに!思うこともあります。それでも続けたいというのは、おそらく腸内環境改善作用を期待しているからでしょう。ご存じかもしれませんが、私は腸内環境を良くするのであれば、ひきわり納豆が一番だと考えております。逆にどんな子に対しても乳製品は勧めません。ゆえに牛乳から作られるヨーグルトも勧めておらず、腸内環境の改善を狙うならば、ひきわり納豆が一番効果的だと考えております。どうしても納豆が嫌だという場合に(飼い主さんが納豆嫌いなとき...
限定コラム

にんにくはダメにきまってる?

ペット健康相談にはいろいろな方から質問がきます。今回はちょっと変わった相談?を取り上げて、深掘りする中から学んでいこうと思います!私が変わり者だということもわかります!笑一概にペット相談といっても状況はそれぞれ異なるため、みなさんの悩みもそれぞれ異なっています。ですので回答するのに定型文みたいなものがほとんど使えず、一人ひとりに異なる回答をしています。聞かれたことだけに回答するのではなく、そう考えるに至った背景や根拠を書くこともあります。きっと次にこういう疑問が湧いてくるだろうなと先に予想して、聞かれる前にお伝えすることもあります。そんなことをしているので、たまに回答が原稿用紙2~3枚分になってしまうことも・・・小学生から大学までずっと国語が一番の苦手科目でしたので、文章を書くのが遅い!この飼い主コミュも、ひとつの記事に数日かかったりします。汗(話の脱線が多いからという説も)それでも喜んでいただける方がいる限り、やり続けます。この仕事は私の天職じゃないかな?と感じておりますので!ペット健康相談では、どんな人からも相談を受けますから、ときには次のような相談?も来ます。「にんにくを犬が食べ...
読者様からのお便り

Wi-Fiルーターの電磁波

いつもお世話になっています。今日は、ちょっと工夫してみたら上手くいった事を、もし他にもお困りの方がいたらお役に立てるかな?と思ってメールしてみました。Wi-Fiルータから出てる電磁波なんですが、電磁波測定器なるものを買ってみたところやはりかなりの警告音と赤いランプがつきました。プロバイダーに聞いても低出力にする方法が教えてもらえず、電源を切ればいいと謎のアドバイスをもらいラチがあかないので、危険なのでWi-Fiを切った生活をしていましていましたが、家族からスマホもタブレットも使えない不便だと言われ…調べたら本麻の生地に電磁波をカットする効果があるとのことで、義母に頂いた高級本麻生地を切り刻んで筒型カバーを作って被せてみたところ10センチも離れればゼロ測定になりました。更にそのカバーの中にアルミホイルをくるりとふんわり巻いてから本麻カバーをしてみたところ、近距離でもゼロ測定になります。Wi-Fiはアルミホイルを巻いていない上から飛んでいるのか?本麻を抜けた少しの電波で一階も二階も屋根裏部屋もバッチリでした。階段や玄関やポーチは飛びませんので注意が必要になりましたが安全に快適になりました。...
限定コラム

動物病院で得しやすいタイプ

世の中は公平であるべきだ、どんな客でも差をつけるな、相手を選ぶなんてありえない。こうした考えは理想世界のお話にしておいて、ひとまず現実に沿った話をしていきましょう。ほとんどのお店は、お客さんによってサービスの質を変えています。例えば私でしたら、いきつけのカフェではかなり嬉しいサービスを受けています。そこのご主人さんも飼い主コミュを読んでくれているので、具体的な店名は控えますが松茸や、スイーツ、パスタをサービスしてもらえたり、私のためだけに時間を延長してくれることもざらです。もちろん私もたくさんお礼をしています。つまりお互い様の関係です。別のカフェではいつでも私だけ100円引き。最近行っておらず申し訳ないのですが、一時は私だけ全メニュー半額にしてくれたお店もあります。こちらのご主人も飼い主コミュを読んでくれてます。どうでしょう、不公平ですし、ひいきですよね。でもこれが現実ですし、みなさんにもサービスしてくれるお店があるのではないでしょうか。たいていはウィン・ウィンの関係だったり、ギブ・アンド・テイクができているときに、こうした差が生まれてきます。とても自然なことです。こういったことは当然...
学び方のコツや補足

自身の信念を言えるようにする

自分の信念を作り、強固なものにすることは、学習の一つの目的です。信念は、軸とか芯と考えても良いでしょう。自分の進みたい道、理想のように考えても良いでしょう。呼び方は別に重要ではありません。とにかく、簡単にぶれないものを作り上げてほしいと思います。こうした信念や軸といったものは、自分の基準線になります。ものごとを判断するときに、この基準線を元にすると良いです。毎回ゼロから判断するよりも、筋の通った、良い意味でパターン化した決断ができるようになります。後悔しにくくなります。逆に基準を持っていない人は、自分の判断にいつも疑心暗鬼です。人の意見で判断し、場合によっては判断そのものを人に委ねているわけです。そこに別の人の意見が入ってきたら、ブレブレになるのが目に見えています。これは良くありません。学習によって、信念という基準線を確立しましょう。信念をネットで調べてみると「それが正しいと堅く信じ込んでいる心。」と出てきます。まさにそうだと思います。
学び方のコツや補足

大人になるほど学べなくなる

学習意欲の動力源として、好奇心があります。「不思議!どうして?どうなってるの!」世界がキラキラ見えた子供の頃、私たちは好奇心に満ち溢れていたはずです。もっと知りたいという強烈な欲求が、自然と学びに結びついていました。しかしながら、その好奇心は成長とともに失われていくのが常です。日本には教育システムがあります。勉強が好きでも嫌いでも、小学校と中学校で勉強を受けなくてはなりません。でもそのおかげで、国語、算数、理科、社会について基礎的な部分を学ぶことができます。好奇心の有無に関わらず学ぶことができます。さて大人はどうでしょう。好奇心はかなり希薄になってきます。義務教育もありません。基本的に私たちは学びやすい環境にいないのです。レジャーや趣味、遊び、テレビやゲームに動画鑑賞。グルメ、昼寝、夜ふかし。目の前は楽しいことだらけ。のめり込んでも注意してくれる人がいません。本気で怒ってくれる人がいません。さらには仕事、子育て、介護、地域の会合と時間もありません。学習環境としては最悪なんですよね。それをわかったうえで言います。学びましょう。そのほうが得ですから。
学び方のコツや補足

学習により幸せな時間を増やす

「全ての学問は、人の幸せのためにある」まずこの大原則を知っておきましょう。医学、薬学、免疫学といった健康に関わりそうな学問だけではありません。数学、心理学、哲学、天文学、地学、経営学、法学、考古学、地理学などなど、すべては人を幸せにする学問です。もし自分が不幸だと言う人がいて、その不幸が無知から来ているのであれば、学ぶことで解決する可能性が高いです。とめどない不安、心配に襲われているのであれば、学ぶことが糸口になります。実際、「何をどうしたら良いのかわらず、ただただ不安です」といった声を聞くこともあります。ただ勘違いしないでほしいのですが、たとえば「猿でもわかる○○学」を読んだからといって、すぐに解決しないでしょう。私のメルマガを読んだからといって解決しませんし、最新版の遺伝子工学の書籍を読んでもダメだと思います。大切なのは自分の幸せ感に、それらから得た知識を融合させることです。頭を使うこと、脳神経をくっつけることです。別に最先端の知識は必要ありませんし、そう考えてしまうと人生を無駄にしかねません。逆に言えば、絵本からでも大きなヒントを見出すことも可能です。要は自分自身の考え方がキーに...
学び方のコツや補足

学習により飼い主レベルを高める

誰もが学習の大切さを知っています。飼い主も学習したほうが良いに決まっています。私は次のようなことを経験から知りました。「レベルの低い飼い主よりも、レベルの高い飼い主の方が健康管理が上手い。」レベルの話をするのは大変に失礼なことですし、私自身もまだまだ未熟であることを認知しています。それでも誤解を恐れずあえてレベルという言葉を使います。飼い主のレベルを上げましょう。ご愛犬ご愛猫のために、そして自分のため家族のために学びましょう。ここでいうレベルは、ステージと言い換えることもできます。幼稚園児、小学生、中学生、高校生、大学生、社会人1年目、5年目、10年目ステージアップしていくと、ものの見え方、見える景色、つまり視野が変わっていきます。言われたことしかできないステージから、自立して臨機応変に対応するステージに進んでいくのです。レベルアップのために学習は必須です。
限定コラム

ネットで正しく学ぶために

インターネットの発達により、誰もが無料で大量の情報を入手できるようになりました。ブログやヤフー知恵袋、クチコミ情報を読んで、一般人は学んだ気になります。100ページ読むと、とても賢くなったような気持ちに浸れます。気分上々。そのうえで、私はあまりネット情報を見ないようにとお伝えしています。ほとんど学びにならないことが多いうえに、間違った道に誘導されてしまう人がいるためです。遠回りしてもちゃんとした思考に戻ってくるなら良いのですが、なかには「どこまで行くんですか?そっちじゃないですよ!」と見ていてハラハラする人たちもいます。自分の頭で考えて舵を切ることが大切だと伝えたいのですが、そういった結構アドバイスは骨が折れます。人の生き方ですから、好きにしてくれて構わないのですけれど。前に進もうとする方々のために、頑張ってまとめてみます。ネットの情報は玉石混交、嘘も本当も混ぜ混ぜです。やっかいなのは「はっきり言えないこと」「まだまだ解明されていないこと」をあたかも真実のように発信しているページが多いことです。そのような変な情報で理論武装している人と話すと、私のエネルギーは一気に消耗してしまいます。せ...
限定コラム

論理的思考について

論理的思考を簡単に説明すれば、根拠に基づいた無理のない考え方のことです。できるビジネスマンや、まともな科学者、頭の回転が早いと言われる人たちは、たいてい論理的思考を身につけています。何か目標をがあり、それを叶えたいとき大いに役立ちます。論理的の反対語は非論理的ですが、もう少し噛み砕けば感情的、無計画、支離滅裂、と言ったところでしょうか。話が長くて、道筋が滅茶苦茶で、芯が通ってない。結局何を言いたいの?って人の話は、たいてい非論理的思考です。大事な局面でこれをやってはダメです。ちょっと補足論理的思考法のベースとなるのは、先読み思考です。先に目標やゴールを設定して、それを達成するための手順を考えるわけです。逆算思考と言えばわかりやすいでしょうか。先読み思考の反対は、積み上げ思考です。悪く言えばドタバタ思考です。それも悪くありませんが、時と場合を考えて使い分けてください。練習法論理的な思考を身につけるには、普段から練習しておかなくてはなりません。「いざとなれば出来ますよ」なんて人には、たぶん一生出来ません。そんなことを言ってるから、獣医師に大事な話が伝わらないのです。こんな話し方を練習してみ...
限定コラム

インフルエンザワクチンを推奨する人たちはおもしろい

インフルエンザワクチンは効くのか効かないのか、そういう話はしません。ワクチンを頑なに推奨する人々の言動が実におもしろいので、何かの参考にしてください。2020年コロナ元年、冬になると第2波?第3波?が来ます。インフルエンザにかかったら大変なことになるので、みなさんインフルエンザワクチンで予防してください。ワクチンで本当に予防できるのですか?予防接種を受けたのにインフルエンザにかかった人がいるのですけれど。インフルエンザにはいろいろな形があるがあるのです。今年流行るインフルエンザウイルスの形を専門家が予想して、ワクチンを決めています。しかし、どうしても予想が外れてしまうことがあるのです。なるほど。それで結局、ワクチンで予防できるのですか?インフルエンザワクチンの本来の目的は、重症化を防ぐことです。子供や高齢者など、リスクの高い人は接種したほうが良いでしょう。・・・予防できるのか、教えて下さい。ですので流行るウイルスはわからないので、予防できるわけではありません。そもそもワクチンの目的は重症化を防ぐことですから。私も接種したほうが良いのか、教えて下さい。45歳ですけれど。できれば打ったほう...
読者様からのお便り

てんかん発作

2018年1月 てんかん 発作予防薬 エクセグラン 服用開始2020年8月 腸リンパ拡張症 と診断されステロイド服用 療養食開始2020年 6月からてんかん 部分発作(意識はある)約1ヶ月ごとに現在まで計5回あり。今現在、アルブミンの数値は2.3前後あり下痢もなく腸リンパ拡張症の方は安定していますし、血液検査の結果他に問題はありませんが、薬服用後は無かった部分発作が起こってることが気になります。主治医は、腸リンパ拡張症の症状が出始めた頃から発作が始まってるので、それによるストレスからきてるのかもしれない、一度薬を増やしたら簡単には辞める事ができないので、もう少し様子をみようと、おっしゃいます。部分発作から、また大きな全身の発作が起きないか不安です。状況を拝読いたしました。ご質問等が書かれていないために、どのようなアドバイスをするべきか迷いましたが、「また大きな全身の発作が起きないか不安です。」の部分について少しお話いたします。あくまで推測ですお話するしかありませんが、いまの治療は適切なように感じます。担当獣医師の説明も納得できるものだと思います。部分発作を担当獣医師は把握したうえで、薬...