ささみを与えている飼い主さんは非常に多くいます。理由には、高タンパク質で低脂質がヘルシーという説、そして犬の肉食説。それらが疑われることもなく広がっているからです。
私の考えでは、犬のタンパク質割合は20%程度(フード換算、重量比)で十分です。適切な範囲に抑えることでオートファジーが活性化され、細胞の自己修復が促される。これが長寿につながるプランだと考えています。
タンパク質が過剰になると、体の中でこんな連鎖が起きます。
肝臓・腎臓への経路 過度な高タンパク食→腸内悪玉菌増加→血中アンモニア上昇→肝臓への負担増加→腎臓の糸球体ダメージ蓄積→腎機能低下
慢性炎症・血栓への経路 腸内環境悪化→リーキーガット→体内慢性炎症の蓄積→血栓症→突然死リスク
さらに脂質が不足すれば脂溶性ビタミン(A・D・E・K)の吸収が妨げられ、上記のリスクを後押ししてしまう。ささみ肉もゼロにする必要はありません。でもまだ、もも肉のほうが安全に使いやすい、というのが私の考えです。いずれにしても摂り過ぎは注意です。