動きながら考える。ペットを健康に導く3つの思考法

飼い主の盲点

「知識は増えてきた。でも、何から始めればいいかわからない。」そんな方に、一つだけ伝えたいことがあります。始め方を知っているかどうか、それだけで結果が変わります。

「まずやってみる」が、すでに正解です。

日本の武道や茶道には、成功に至る過程を示した、「守破離(しゅはり)」という考え方があります。難しい言葉ですが、意味はシンプルです。

守:教わったことを、まずそのままやってみる
剣道の師匠に「毎日素振り1000本」と言われたとき、その意味がわからなくていい。まずやってみる。料理人の見習いがひたすら野菜だけを切る。やっているうちに、見えてくるものがあります。

破:慣れてきたら、自分なりの工夫を加えてみる
素振りで体に染み込んだ基本技を、練習試合を通して発展させていく。見習い料理人がカウンターに立って、大将と並んで寿司を握ってみる。「守」があるから、次の一手が生きてくる。

離:やがて、自分のスタイルが生まれる
自分流、自分らしさが出てくる。道場を開く、自分の料理店を出す。そんなイメージです。

ペットケアでここまで厳格にやる必要はありませんし、守の期間も職人みたいに数年かける必要はないですよ!1ヶ月とか、早ければ1週間とかです。

「守」ができている人は、実は少数派です。いろんな情報に手を出しては、すぐに手放してしまう。そういう方がとても多い。

これってスピード重視の我々の弱点かもしれませんね。下積みなんてやってられない!みたいな。笑

何か始めるとき断捨離が必要なときもあります。とはいっても、これまでのことを止めるのは怖い。それはそうですし、すべてが間違っていたとは思いません。何かが足りなかっただけかもしれませんよね。「断捨離は必要なときに」です。やることが多くなりすぎているときとかですね。

「続けるべきか、いや止めるべきか」の判断が自分でできると良いですよね。そのために役立つのが、後半で伝えるPDCAサイクルという考え方です。これは調整しながら最適解を目指していくという考え方。自分で観察してきたことを元に、ときどき今のやり方が良いか悪いかと、「評価」するのです。

どうでしょう、ちょっと興味が出てきましたか?知りたいという方はぜひ後半も続けてどうぞ!


── ここからは、深く知りたい方へ ──

① PDCAサイクル:科学者と同じ、基本の形

PDCAは「Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Action(改善)」の頭文字です。基礎的なビジネス用語の一つで、科学実験も同じ構造です。仮説を立てて、試して、結果を見て、次に活かす。このサイクルを回し続けることが大事です。

料理に置き換えるなら、毎回少しずつ味を調整して、家族の反応を見ながら「うちの味」ができあがっていく感じ。ペットのセルフケアでも同じ。

具体的にはこんな感じです。

Plan(計画)
ペットケア:ALTの数値を下げたい。納豆をトッピングしてみよう
ビジネスなら:売上を20%伸ばすためのキャンペーンを企画する

Do(実行)
ペットケア:毎食に1グラム加えてみる
ビジネスなら:実際にキャンペーンを走らせ、お客さんの反応を集める

Check(評価)
ペットケア:1ヶ月後、異変なし。検査値の変動もなし
ビジネスなら:数字を見る。反響はあったか、どの層に刺さったか

Action(改善)
ペットケア:もう少し増やしても良さそうだ
ビジネスなら:効果があった施策を強化。ダメだったものは止める

「一発で決める」という博打みたいな考え方ではなく、結果を見て修正するパターンに変えていく。これがPDCAの本質です。

ちょっとひねって、「小さな失敗を重ねることで、大失敗を避ける」みたいな見方もできますね。

② OODAループ:慣れた人が自然とやってる、スピーディな思考法

OODAは「Observe(観察)→ Orient(判断)→ Decide(決定)→ Act(行動)」の頭文字です。もともとは軍事戦略から生まれた考え方で、状況が刻々と変わる中で素早く動くための思考法です。

PDCAが「計画ありき」なのに対して、OODAは計画をすっ飛ばします。より現代風です。

先ほどの納豆トッピングで考えると、こうなります。

Observe(観察)
ペットケア:今日は食欲がいつもより落ちている。便もゆるい気がする
格闘技なら:相手の重心が右に傾いた。右足に体重が乗っている

Orient(判断)
ペットケア:昨日から納豆の量を増やした。それが原因かもしれない
格闘技なら:右への蹴りが来る。タイミングは今だ

Decide(決定)
ペットケア:今日はいったん納豆を抜いてみよう
格闘技なら:左にかわしてカウンターを打つ

Act(行動)
ペットケア:1日おきに修正して、様子を見る
格闘技なら:カウンターを放つ。悪くても相手を崩せる。そして次の観察が始まる

「観て、読んで、決めて、動く」。動いた瞬間に次の観察が始まる、これがOODAループです。判断と行動の境目があいまいで、慎重派の人がこれをすぐに始めるのは難しいかもですが、直感派の方には向いてる感じです。しかもどんどん直感が磨かれていくという、すぐれもの。ペットの便はもちろん、目の輝き、尻尾を振る角度、そうした変化をも判断基準にして回します。

ハイブリッドも大いにありです。PDCAは月単位の振り返りに、OODAは日々の変化への対応に。この2つは短期視点と長期視点のようなもので、両方持っていたほうが良いかなと思います。

③ 岡田の感覚:動きながら考え、考えながら動く

迷路の話です。行き止まりに突き当たったとき、「壁があるから無理だ」と引き返すだけが正解ではありません。ときに乗り越えてもいい。長期的な目標のために、目の前の壁(短期的な苦労)を突破するという感覚です。

「たしかに現状には問題がある。でも問題なんて探せばいくらでも出てくる。乗り越えたら明るい未来が待ってるかも。じゃあ問題だらけのこの場所に止まってないで、チャレンジしてみようかな。」みたいな感覚です。

山登りの話もよくします。山を前にして、麓の駐車場でいつまでもこんなことを考えてる人がいます。「雨が降ったら?」「寒かったら?」「この靴じゃ無理かも」。そんなこと、一合目まで登ってみればだいたいわかります。天気も、体の状態も、道の様子も、なんだこの程度かってなります。キツかったら戻ればいいだけですし。

PDCA、OODA、守破離。どれも「まず動く」ことを前提にした考え方です。情報が増えると逆に動けなくなる。そんなタイプの人は、知っておくと絶対に得です!

最後に:言葉を贈ります

「失敗は成功の糧」はポジティブマインド!

「千里の道も一歩から」何でもそう!

「柔よく剛を制す」途中で修正するのは悪くない!

発明王エジソンはこんなふうに言っています。「私は失敗したことがない。ただ一万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ。」

すっごいポジティブですよね。さすが歴史を代表する成功者。

今回3つの思考法を知った今、これらの言葉が少し重く響きませんか?チャレンジやトライを目の前にしたときの、励ましや応援に聞こえてくるかもですよ。

成功だけが経験ではありません。どちらかと言うと失敗経験が多いほど有利。たぶん本当の失敗というのは、足が止まって明るい未来を描けなくなること。だから取り返せる失敗はある程度許容して、成功の道標にしてしまう。そんなポジティブな感覚はどうでしょう!

PDCA、OODA、守破離。ビジネスで使ってきた方には、おなじみの言葉だったかもしれません。ぜひご家族に聞いてみてください。「うちの子のケアに使えそう?」って。

実はこれ、私の深いところにある狙いです。ペットを起点に、家族の会話が深化する。「子はかすがい」という言葉がありますが、これはペットにもそのまま言えるんです。木と木をがっちり繋ぐように、ペットは家族の絆を強くする。そこから会話が広がるならば、私の狙い通りです^^

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