薬って飲み続けないといけないんですか? 必ずしもそうではありません。基本的に薬は対処療法と言って、病気を根治させるものではありません。体を正常化させるのではなく、都合よく変化させようとするものです。それで納得できるなら続ける。それがおかしいと考えるなら、別の方法を探る。つまり飼い主の方針によって、それぞれ答えは変わってしまうとも言えます。ちなみに私の場合は、医者に言われようができる限り薬は控えるという方針です。
薬をやめたいんですが、どうすればいいですか? まずは慎重に正しく現状を評価分析することです。効いていない薬は止めたほうが良い、というよりも止めなくてはなりません。それが薬物治療の大原則です。そのうえで、実際に止められるかどうか、それを確認する作業として、減薬から考えるのが安全と言えます。例えば週に一回飲まない日を作って観察する。実際に薬を止めたことがない人は、とにかく安全第一でやってください。できるだけ獣医師の同意をもらったほうが良いです。
薬の副作用って、どう見分けるんですか? 薬の副作用を見分けるために、まずその薬にはどんな副作用があるのかを知る必要があります。「PMDA」と検索すると人向けの添付文書が閲覧できます。そこに副作用が書かれています。人に起こる副作用は犬でも猫でも起こり得ます。動物専用の特殊な薬は「動物用医薬品データーベース」と検索してください。しかしながら動物の副作用情報は人に比べて貧弱です。書かれていないから大丈夫とは言えません。
サプリメントと薬って、同時に使っていいですか? 特殊な例を除き、たいていは併用可能です。特殊な例というのはセイヨウオトギリソウなど、薬との相互作用が既知のものです。最近はあまり使われなくなりましたが、活性炭のようなものは、併用するものの効果を減弱させる可能性があります。それ以外でも薬で納得できる素晴らしい状態になっている、今後も変えるつもりがないのならば、あえて別のものを加えなくて良いと思います。私の考えとしては、薬を使う限り健康とは言えないため、サプリを併用し、試し、観察し、うまく進めば薬から脱却するというプランを常に描くようにしています。
薬を使わずに治す方法ってありますか? あります。現代の病気の多くは後天性(生活の中に原因がある)であるために、原因を取り除いたり、対処法を見出せば治せる可能性があります。むしろ薬はやめれば症状が噴出する対処療法ですので、それに頼るのであれば一生飲む羽目になります。生活の中に潜んでいる原因を探し出し、対策を講じる方が治すことにつながります。欠点は、薬に頼るよりも少し頭を使うことですが、たいていの飼い主さんならできるとは思います。
薬って結局のところ安全なんですか? はっきりと正直に言います。安全ではありません。リスクを引き受けた上で使うのが薬です。現代の薬の多くは科学合成品で、天然には存在しない体にとっての異物です。多く使えば生命に関わる毒です。みなさんがよく耳にする用法用量というのは、体を毒から守るための制限です。効果も、それ以外の病気に使ってはダメですよという制限。これが本質です。そしてこれも意外だと思いますが、ルール通りに正しく使っていても発生する薬害が副作用です。ちなみにルールを無視したときは中毒と言います。病院から処方されてるから安心とか、薬局からもらってるから安心というのは、まったく違います。副作用は普通に発生します。