満腹にしてあげることが幸せ、飼い主の努め

相談室

たまの満腹は良いと思います。特別な日のご褒美として与えること問題はないですし、きっと幸せアップ。

ただし毎日の満腹は、別の話です。

人間に置き換えると分かりやすい。毎日食べ放題を続ければ、いずれ体に異変が出る。ペットも同じです。むしろ運動量・代謝・寿命のスケールを考えると、過食の影響はより早く、より深刻に出る可能性があります。

過食が慢性的に続くと、腸内環境の悪化、慢性炎症、血栓リスク、血糖値の乱れ、心臓・肝臓・腎臓への負担——こうした問題が連鎖的に起きやすくなります。どれか一つではなく、全部が繋がっています。

食事量の目安として、日本のペットにアメリカ基準をそのまま当てはめると多すぎる場合があります。運動量を考慮して8割程度を起点に、「腹八分目に医者いらず」という経験則(カロリー制限と長寿の関係は研究でも支持されています)を取り入れると、6〜7割が一つの目安になるかもしれません。

満腹という快楽は、与える側にも気持ち良さがあります。それは自然な感情です。ただ動物が自分でできないのは「未来を予測すること」です。

先の健康を描いて、今の食事量を決める。それが飼い主にしかできない務めだと、私は思います。

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