古米・輸入米に潜む健康リスク

これは2025年6月現在の話です。

私たちが普段食べている「米」。言うまでもなく米は日本人の健康を支えてきた家庭料理の主食であり、過去にはこうした食生活が海外から高く評価されていた。

今、その米が変わりつつある。新米不足により増加している古米(収穫から1年以上)や輸入米、備蓄放出米は、見た目では分からないリスクを抱えていることをお伝えする。

こうした米は、長期保管・遠距離輸送・害虫やカビの防除のために、さまざまな薬品処理を受けている可能性がある。
とくに「ポストハーベスト農薬」と呼ばれる、収穫後に施される防カビ剤や殺虫剤は、制度上は農薬と表示されないこともあるが、人体にとっては摂取経路が同じである以上、その影響を無視するべきではない。
制度上は「安全基準内」とされるだろうが、実際にその薬品の種類・使用量・残留物について、国民に伝えられることはない。
しかし実際の感覚として、一部の購入者からは「薬品のような臭い」「芳香剤のような蒸気」といった声も出ており、炊飯時に揮発成分が放出されることを示唆している。

とくに小児や妊婦のように、体が発達途中で代謝能力が未熟な人たちには、微量の化学物質でも内分泌・神経・免疫への影響が及びやすい。
それが、アレルギー、発達障害、流産、慢性疾患の潜在的リスクになっているとしたら──私たちはメディアを通じた「安全」という言葉の裏を、深読みするべきである。なぜなら、彼らは常に責任を取らないからだ。

さらに今、国内では「コメ不足」が報じられている。しかしこれは一時的な不作だけが原因ではない。
根本には、政府が長年続けてきた減反政策による構造的な自給率低下がある。
たとえ天候が回復しても、構造が変わらない限り、来年以降もコメ不足と輸入米の拡大は続くだろう。

そして注意すべきは、こうした米が使われるのは家庭だけではないという点。
外食やコンビニ弁当、スーパーのおにぎり、冷凍米飯──それらの米は言うなれば、どのような処理を施されたかが不明な「ブラックボックス米」である可能性が高い。
大量調理では洗米も簡略化され、防黴剤や燻蒸処理の残留については一切開示されていない。
私たちはそれを日々、無自覚に摂取しているのかもしれない。健康を支えてきてくれた米と同一であるのかを考えねばならない。

政府やメディアは、「科学的に安全」「問題ない」と繰り返すだろう。
だが、それを完全に信じ込むことが、“ゆでガエル”の第一歩になる。
これは米に限った話ではない。水、野菜、空気、薬、すべてに共通する構造だ。

 

家庭でできる対策
開封後は、まずネット袋へ移す(洗濯ネット・メッシュ袋など)
→ 薬剤臭のある米は密封袋の中にこもっており、空気にさらすことで揮発成分の排出を促す。

 

日陰で風通しの良い場所に置いたり吊るしたりして、半日ほど陰干し(通気処理)
→ 天日は必要以上に米を乾燥させてしまう。また酸化や湿気の再吸収を避けるための陰干しが良いだろう。

 

炊飯前に酸処理:酢水(小さじ2/1L)に10分ほど浸漬し、その水は捨てる。 再洗米して炊飯する。
→ 酢の酸性が、表面に残った揮発性成分や臭気物質を中和・溶出させる。匂いが強い場合は処理を繰り返す。

 

もちろん、これらの対策を講じたからといって、新米と同じ品質になるわけではない。すでに受けた薬品処理や時間経過による変質を“元に戻す”ことはできない。
だが、目に見えず、鼻にも表れないほどの微量なリスクを、少しでも下げる行為には意味がある。
「完璧な安全」を求めるよりも、家庭で実行できる範囲で“余分な毒を減らす”という選択のほうが効果的だと考える。

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