薬の副作用Q&A|副作用チェックツール

薬のカテゴリー

ほぼすべての薬には副作用があります。なかには命に関わる重大な副作用もあります。
私はこれまでに悲しい話をいくつか聞いてきました。みなさんには同じ思いをさせたくありません。

まずは事実から見てください。(一般公開されている情報です)
わかりやすい例として、アポキルを例にします。

各ページ下部にある、有害事象リストを見てください。

動物医薬品等データーベース「アポキル3.6」

動物医薬品等データーベース「アポキル5.4」

動物医薬品等データーベース「アポキル16」

 

この薬は皮膚炎のかゆみに使われています。ステロイドより安全な薬と説明されて、安心して使っている人も多いでしょう。

この薬が悪いと言っているわけではありません。しかし、たかが「かゆみ止め」であっても相当なリスクがあることを知ってください。

そしてこの有害事象リスト、私からするとすごく違和感があります。実際にはこの10倍、100倍あるんじゃないかという違和感です。

説明します。

死亡例や有害事象例は、そのすべてが報告されるわけでありません。なぜならば次のような理由で、常に少なくなる可能性があるためです。

  • 飼い主が副作用を把握していないのだから、見逃す数ほうが多いだろう
  • 獣医師やスタッフが副作用を把握していない可能性もある
  • 飼い主が気づいたとして、副作用が発生したと動物病院に連絡するだろうか
  • 副作用の連絡を受けた動物病院は、すべて正直に副作用報告するだろうか

どうでしょうか、10倍や100倍で済まない気がしてきませんか。

 

事故や病気は運命だとしても、副作用は人災です。悲しみの深さが違うのです。怒りにつながることもあります。

ここのみなさんを、そんな目に合わせたくはありません。

なお、危険な副作用ほど一般人には知らされない傾向があります。私に聞いてくれれば答えますが、いちいち聞くのが面倒なときもあるでしょう。

なので自分で副作用を調べることができるチェックツールを作りました。不透明な世界を少しだけクリアにしてくれます。ChatGPTを利用しています。

医薬品公開情報検索ボット

  • ログインが必要です。
  • 追加質問可能です。例:「長期的な懸念事項を教えて」「がんの子が使っても問題ないか」
  • 動かない場合は連絡ください。

 

薬の危険度について

薬の危険度は食品やサプリとまるで異なります。薬の成分は、わずか耳かき一杯の量で体を激変させたり、死に至らせます。つまり薬は基本的には毒です。

毒を薄め、できるだけ死なないようにしたものが薬です。それでも副作用は発生してしまう。「クスリはリスク」と言われるとおりです。なので安全のために、薬の販売や管理は薬剤師などの特定の有資格者のみに限定されているのです。

副作用は多様で、死亡に至るケースもあります。
使って良いケースは特定の用途に限られます。用途=効果です。みなさんが「薬の効き目」と言っているものは、本質的には使用制限に他なりません。

私たちは、変な学び方をしてきているのです。とくに日本人は世界的に見れば「薬大好き民族」です。薬を飲んでいるから安心ではなく、何とか薬を減らせないか?そのためには何をすれば良い?と考えるのが正解です。その考え方が、ペットを守ります。

 

薬と副作用のQ&A

副作用とは? 薬の効果を除いた、すべての「望まない有害事象」のこと。薬害の1つとも言えます。薬害のうち、用法用量を守って発生するものが副作用です。

副作用以外の薬害は? 中毒。しかし境界はあいまいで、用法用量を守っても中毒は起こり得ます。

どんな副作用がある? さまざま。下痢や元気喪失といった軽微なものから、がんの増加や腎臓障害といった重大なもの、死亡例もあります。

なぜ副作用が起こる? 1つの薬に対する身体の反応は1つではないため。薬は身体中に影響を及ぼします。さらに代謝分解の過程で身体の負担を増やします。

量を守れば大丈夫? 大丈夫ではない。用法用量を守っていても副作用は発生します。

薬は少なめに使うのが安心? 薬害は減るが効果が得られにくくなる。効果が得られなければ、薬は損をするの、ただの毒に成り下がります。

副作用が出やすいペットは? 代謝に問題がある子。腎臓や肝臓の働きが悪いと、薬がいつまでも身体に残りやすくなります。次の服薬でどんどんとくすりの残存量が増えてしまいます。

シニアは副作用が多いか? 多い。シニアでは腎臓をはじめ、代謝能力が全体的に低下しており、分解・無毒化・排泄に時間がかかります。

子供は副作用が多いか? 多い。代謝能力がまだ成熟していないことや、脳に薬が侵入しやすいことから、副作用が起こりやすいと言えます。活発がゆえに、ふらつきからの事故も多いでしょう。

他に副作用が出やすくなる要因は? 多剤服用、持病、ネガティブな暗示。2つ以上の薬は相互に影響し合ったり、身体の負担を増やします。持病によっては副作用を増やし、薬の使用を大きく制限する要素となります。ポジティブな暗示は薬の効果を高め(プラセボ効果)、ネガティブな暗示は薬の効果を引き下げ、副作用を引き出します(ノセボ効果)。

動物は副作用が少ないと聞くが本当か? 嘘でしょう。ペットは不調を訴えることができないために、多くの副作用が見逃されます。例として頭痛、動悸、目のかすみ、めまい、耳鳴り、手のしびれ、味覚障害などはペットでも普通に起こると考えられます。

副作用は予想できるか? ある程度は可能。起こりやすい副作用は公開されています。しかし副作用情報は年々更新され、新たな副作用が追加されています。

もしかして副作用を病気だと勘違いしてる飼い主がいるのでは? 私の経験から言う、きっと何十万人といる。飼い主は薬の副作用を知らない。だから次のようなことが普通に起きる。

  • 薬のせいでALTが上昇→慢性肝炎かな
  • 薬のせいでCREが上昇→慢性腎不全かな
  • 薬のせいで倒れた→てんかん発作かな
  • 薬のせいで目が見えなくなった→緑内障かな
  • 薬のせいで下痢が続く→IBDかな
  • 薬のせいで皮膚が痒い→アレルギー性皮膚炎かな
  • 薬のせいでふらつく→前提疾患かな

薬をやめても大丈夫? 場合による。継続使用してきたのか、頓服使用だったのかでも話が変わります。考えることは多々あるのです。なので可能な限り獣医師の同意を得るべきだと思います。もちろん獣医師が勉強不足の可能性もあります。副作用の説明を省いて薬を出したとしたら本当は大問題ですが、そんなことは当たり前の日常です。そのうえで獣医師に相談してください。薬のなかには急にやめるとリバウンド的な問題が生じるものもあります。そもそも治療がうまく行っていた場合は、一時的だったしても中止の判断が裏目に出てしまいます。そうしたことを獣医師に聞くのです。

副作用が出たらすぐやめていい? 場合による。原則として副作用が生じた場合は中止もしくは減薬するのが正解です。そのまま続けるという判断はナンセンスです。しかしながら中止の判断は専門家が下すというのが一般的です。しかししかし、眼の前で危険な副作用が生じているときにそんなことを言っていられません。まず一旦中止してすぐに病院に連絡。その後の対応を聞いてください。後日、自分の意思をしっかり伝えてください。

やめかたのコツがある? あるのだが、薬によって異なる。例えばステロイドで急に継続服用を中断するとリバウンドが生じることがあります。しかし抗生剤をやめるのに、時間をかける意味はあまりありません。精神薬であれば依存性を考慮しますし、抗てんかん薬では本当に時間をかけるべきですし、発作用の頓服薬を用意するべきでしょう。そのうえで、次のような方法を提示することがあります。

  • 週に1日、観察できる日を選んで、休んでみる、もしくは減らしてみる。
  • 問題がなければ、次に2日に増やせるか検討し、やってみる。
  • それを3日、4日を増やしてみる。

上記は薬によりますし、ご愛犬ご愛猫の状況、動物病院のサポート度合いによります。

error: コンテンツは保護されています。