残飯は短命?高級フードは長寿?

こんにちは、岡田です。

今日はペットの食事について考える回です。

この機会に、いっぱい考えていただけると嬉しいです!

 

私は毎日ペット健康相談を受けていますが、たいてい食事の話が出てきます。
今の病気の多くは生活習慣ですから、やはり食事の影響が大きいわけです。

肝臓病も腎臓病もがんも生活習慣病と言えます。
もともと病気になりやすい体質というものはありますけれど、生まれた後の環境によって発病します。

 

でも不思議ですよね~
あれ、そう思いません・・・?

 

何が不思議かって、これだけ情報を取れる時代になったんですよ。
病気を防ぐ食事なんて、ちょっと検索すればいくらでも出てくるじゃないですか。
正しい食事で生活習慣病は何割も予防できるはずなんですが、なぜか減っていません。
減るどころか、どんどん増えている感じです。
おかげさまでペットの医療費は毎年どんどん上がっております。

本当に健康情報って不思議ですよね~
無駄な情報が多いというか、もう害悪レベル?^^:

 

 

でも賢明な読者さんは、別に不思議には思わないかもですね。
ネットには、作り話がたくさんあることをすでに知っていらっしゃるでしょうから!

 

それではここで、私がペットの食事に関して知っていることを4つ挙げてみようと思います。
あくまで私の印象ではありますが、作り話ではありませんよ!
いちおうのべ1万件以上のペット相談に乗ってきたうえで知ったことです。

ではまいります!
少々ショッキングに思うかもしれません。
お覚悟はよろしくて?笑

 

1.フードの高い安いで寿命の差はなく、かかる病気も差がない。

2.長生きさせている飼い主は、あまり厳密な栄養管理をしておらず、むしろ大雑把なケースが多い。

3.長生きさせている家では、しばしば残飯、つまり人の食事を与えている。

4.高タンパク、低脂肪、塩分抜きの完全手作り食は健康を害する。

 

 

信じるか信じないかはみなさん次第で、変なこと言ってるなでも良いですから、こんな意見もあるんだなと頭の片隅にくらいは置いておいてください。

ここに1~4の理由は書きませんが、すでLINEの下部メニューにいろいろ書いたと思います。
まだの方は、ぜひ読んでみてくださいね!

 

多くの方が「残飯は塩が入っているけど大丈夫なんですか?」と質問してきますので、塩についてだけ少し書いておきますね。

基本的に塩は大丈夫です。
逆に摂らないと健康が維持できないのでフードにはちゃんと入っています。

腎臓病だから塩を抜いているという場合は少し減らしたほうがいいかもしれませんが、減らし過ぎは危険です。

腎臓病で点滴を受けている子がいますよね。
あれは血管内に塩をドバドバ入れる行為です。
でもまったく安全ですし、塩抜きしている子はあれで助かっています。

点滴も含めて塩で事故に至ったなんて話は、これまで一度も見聞きしたことがありません!

 

 

後半は、ペット健康相談で私が書いた回答メッセージをシェアしようと思います。

プライバシーに配慮して飼い主様からの質問文は載せません。
引用部分も消しました。

どんな質問だったのかな?ということも含めて、ぜひいろいろ考えてみてください^^

 

—–シェア1つめ—–

こんにちは、ご連絡ありがとうございます。
肉うどんは美味しそうですね!
獣医師や他の人に言ったら、だいぶ怒られそうですけどね。笑
私は大賛成ですよ。

長寿に関わるのは栄養だけではありません。
むしろ高齢になってくると栄養よりも楽しみや意欲のほうが影響するというのが私の考えです。

私が考える理想像のきんさんぎんさんは、二人とも108歳、109歳とありえないくらいの長寿命でした。
そこまでの長寿は10万に1人くらいだと思いますから、同じ家に二人いる確率は100億分の1くらいです。
日本の人口が1億人ちょっとですから、絶対に有り得ないくらいの奇跡なんです。

一般的に長寿の秘訣は、栄養バランスや病院での健康診断、適切な治療だと言われていますけれど、私はぜんぜん違うと思います。
なぜならきんさんぎんさんよりももっと栄養を考え、病院に足繁く通っている人たちは大勢いるからです。
「毎日が楽しい、幸せを感じている、明日もきっと楽しいだろうな」という考え方が自然にできていないと、なかなか長寿は得られないのでしょう。

私の知る限り長寿犬は残飯を食べているケースが少なくありません。
一般的には理解できないことでしょうが、私は「そりゃそうだ!幸せだもん」と思います!

 

—–シェア2つめ—–

納豆に含まれるタンパク質の割合は17%程度で、これは一般的なフードに比べて低めです。
つまり納豆はタンパク質リッチな食品ではないということです。

そのうえで獣医師もメチャクチャな理論を展開しています。
話がこんがらがっているのは、獣医師の説明が起点になっています。
頂いたご質問と併せて解説していきますね。

 

(飼い主さまからのメッセージ引用なのでカット)

 

基本的な前提知識として、食べ物で尿pHを変えることは困難です。
強いて言えば肉を多く摂ると尿pHは下がる傾向があります。

獣医師の説明は、タンパク質が尿pHを上げている(アルカリ性にしている)という内容ですが、ちょっと理解しがたい話です。
一度その獣医師に「食事で尿pHって変わるんですか?」「どちらかと言えばタンパク質を摂ると尿pHは下がるのではないですか?」とツッコんでみたほうが良いでしょう。
おかしな部分はそのままにしておかないほうが良いです。

私はペットの好物を安易に取り上げるのはいかがなものか、かわいそうではないか、楽しみや幸せを減らすのではないか、そう考えてしまう人間です。
楽しみが減り、意欲が低下すると寿命が縮んだり、病気にかかりやすくなると考えています。
肉の食べ過ぎはあまり良くないですが、少しは与えたほうが良いでしょう。

まず取り組んでほしい対策ですが、水をたくさん飲ませることから始めてみると良いでしょう。
そうすると当然のこと尿量も増えてきます。
6.5に下がらなくても、7に近づいていきます。
※脱水気味のとき尿pHは高くなりやすい

またこれは私の直感ですが、軽い膀胱炎などの尿路感染症を起こしている可能性を感じます。
細菌がいるために尿pHが上昇している、アルカリ尿になっているという話であればおかしい部分はなく、しっくりきます。
その場合の対策も、やはり水をたくさん飲んで尿を増やし、菌を流し出すことが基本です。
食事は免疫を高めることに主眼を置き、その場合に納豆は有益な食品となりえます。
ある程度の塩分を摂らせることで飲水量は増えやすくなり、減塩するほど水を飲まなくなります。
※塩が怖ければ点滴でも良いですが、点滴はほとんど塩水です。

私の提案はお金がまったくかからず、しかも危険度の極めて低い取り組みです。
それで良くなってしまうと病院は困るでしょうが、別にそれは構わないでしょう。

だいたいの考え方はお伝えいたしましたので、あとはやるかやらないかですのでお任せいたします。
テストしてみて私の言うことが当たっていれば儲けものですね!

 

 

以上です!

私が書いた回答メッセージのシェアでした。

 

今回はいろいろ考えてみる回ということで、このあたりで終わりますね。

次回もお楽しみに^^

 

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