その記事、ペットを飼ったことのない人間が書いているかもしれない。
誰が、なぜ、その情報を出しているのか。そんな視点を持たない人が多い。だが情報の信頼性とは、中身の内容以前に“構造”で決まる。
いまネットにある記事の大半は、次のどれかで作られている:
① コピペ:既存の記事を、ほとんどそのまま、画像だけを置き換え、貼り付けたもの。
② リライト:他人の記事を構造そのままに、言い回しだけを変えたもの。
③ AI生成:ChatGPTなどで数分で作られ、検証もなく公開されたもの。
ほとんどは、商品やサービス、病院に誘導するための“ビジネス記事”。副業者が多く、目的はアクセスを稼ぐこと。内容よりページ数を増やす方が重視されている。実際、副業としてネット記事を量産する手法はもう定番だ。
アフィリエイトという副業では、ページ内に広告を表示し、閲覧者にクリック数させることで報酬を得る。
見た目は整っていて親切そうに見える。体験があるように“演出”もされている。だが、実際にペットの健康と向き合った人だけが書いているわけではない。
冷蔵庫ランキング記事やパワースポット紹介と同じテンプレートで、犬の病気やフードの記事が作られている。
読者は背景を知らないまま、「丁寧にまとまってる」「レビューがある」と判断してしまう。でもそのレビューすら、AIが創作した可能性がある。
こうした手法を教えるセミナーも数多い。
すべてを信じる前に、一度考えてみて欲しい。ペットが健康を取り戻し、楽しい時間を過ごしている人たちが健康情報を書くだろうか。自分だったら書くだろうかと。