論理的思考について

論理的思考を簡単に説明すれば、根拠に基づいた無理のない考え方のことです。

できるビジネスマンや、まともな科学者、頭の回転が早いと言われる人たちは、たいてい論理的思考を身につけています。

何か目標をがあり、それを叶えたいとき大いに役立ちます。

 

論理的の反対語は非論理的ですが、もう少し噛み砕けば

感情的、無計画、支離滅裂、と言ったところでしょうか。

話が長くて、道筋が滅茶苦茶で、芯が通ってない。

結局何を言いたいの?って人の話は、たいてい非論理的思考です。

大事な局面でこれをやってはダメです。

 

ちょっと補足

論理的思考法のベースとなるのは、先読み思考です。

先に目標やゴールを設定して、それを達成するための手順を考えるわけです。

逆算思考と言えばわかりやすいでしょうか。

 

先読み思考の反対は、積み上げ思考です。

悪く言えばドタバタ思考です。

それも悪くありませんが、時と場合を考えて使い分けてください。

 

練習法

論理的な思考を身につけるには、普段から練習しておかなくてはなりません。

「いざとなれば出来ますよ」なんて人には、たぶん一生出来ません。

そんなことを言ってるから、獣医師に大事な話が伝わらないのです。

 

こんな話し方を練習してみてください。

  • 結論や、要点を先に話す。
  • 相手の時間を奪いすぎないように心がける。
  • 話の流れの中で、別の話を差し込まない。

 

メールなどの文章でしたら、タイトルや序盤の1~2行が肝心です。

何の要件で連絡したのかを、瞬時に相手に伝えてください。

 

根拠となる部分を示すのはその後です。

この順番を守るだけで、相手の理解度はかなり高まります。

良い意見がもらえるようになり、結局自分自身の得になるでしょう。

 

さらに時間短縮にもなりますから、余った時間を質疑応答に当てることもできます。

もうひとつ別の相談を聞いてもらえるかもしれません。

雑談で相手との距離感を縮めても良いでしょう。

 

もしこれを逆にしてしまい、だらだらと根拠から話し始めると聞いている側の脳みそが疲弊してきます。

話に目次でもつけない限り、相手が聖徳太子でもない限り、結論を最後に持ってくるのはお互いに損です。

交渉の場においては非Win-Winです。

 

良くない例(フィクションです)

あの~猫なんですけれど、血液検査をしたんです。昔からよく食べる子だったんですけれど一年前に腎臓が気になるって先生に言われて療法食を始めたんです。そのまえは猫缶が好きでした。実家の母が飼っていたのでそのときは何を食べていたのかよくわかりません。それでうちの猫はペルシャなんですけれどなかなか懐かなくて、病院に行くとすごいストレスになるみたいなんです。しつけの方法とかネットに書いてあるじゃないですか?私もいろいろ勉強してるつもりですが日中はどうしても仕事の関係で留守にすることが多くてずっと見ていられるわけではないです。友達で猫を飼っている人がいて話を聞くのですが、その人の猫は三毛猫なので性格が違うじゃないですか?食べ物の好みも性格によるのかなって思ってます。それで先生に療法食を与えるように言われてやったんですけれど、ネットで見たらタンパク質ってあるじゃないですか?腎臓のBUNが40だったんです。それが3年前でその後に測ったときは30でした。だから療法食でいいのかな~って思ってるのですけれど腎臓って壊れたらもとに戻らないから不安です。私としてはすこしでも長く生きてくれたら良いので療法食を置き餌にしたんですけれどどうしても仕事の関係で日曜日しか一緒にいられないんです。たまに食べ残すことがあってもしかして何かストレスかなと思って調べていたらリンって摂ったらだめなんですよね?前に飼っていた猫は何でも食べる子だったからどうしたらいいのかもうわけがわからなくなっています。病院を変えたほうが良いのかなと思ってできるだけ口コミの良い動物病院を見つけたのですが車をもっていないのでどうしたらよいかと悩んでいます。いまの動物病院も信頼してないわけじゃないのですが、猫が暴れるので通院が苦になっているみたいなんです。空いているときは空いてるんですけれど、混んでいるときは混んでいるんです。あと最近新しい猫を保護したこともストレスになっているのかなって悩んでいます。いちおう別々の部屋で離して飼っているのですが、いつから一緒にしたら良いのかネットで調べたんですけれどなかなかわからなくて。本人たちのことを考えたら一緒のほうが幸せかなと思うのですが、猫エイズの検査結果が来週に出てくるのでそれまで誰かに相談したほうが良いと思って電話しました。お水の皿は一日何回変えたら良いかとか、いまケージに入れているのでカーテンはつけたほうが良いのでしょうか?

 

論理的思考のデメリット

論理的思考はなんか格好良く感じたかもしれませんが、そればかりでは人生がつまらなくなります。

TPOをわきまえないと、冷たい人、話がおもしろくない、ノリが悪い、なんて言われかねません。

しまいには計算高いやつなんてレッテルを貼られます。

学生時代の私がそんな感じ。

大人になってまる~くなりましたけれど。

 

推理小説の真犯人が知りたければ、最終章だけ読めば良いです。

ドラマは最終話だけ見るか、映画だったら観た友人にストーリーを聞けば済みます。

でもそうじゃないですよね。

 

いつか別れるなら恋なんてしない。

犬なんて飼わない。

そんな人いますよね。

 

中途半端な論理的思考だと、こんなナンセンスな人間になってしまいます。

なので時と場合を使い分けてください。

 

もしくは徹底して論理的に思考することです。

目標設定は、豊かで楽しい人生にすること。

そのためには恋愛を経験し、ペットも飼うし、頑張る日もあれば、酒を飲みながらハメを外す日も必要。

我慢があるから喜びが倍化する。

無知だからこそ知る喜びがある。

つまり論理的に考え尽くして、「人生は非論理的な方がおもしろい」に至れば良いわけです。

お気づきだと思いますが、根っから理屈臭い私は後者が好みです。

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