ネットで正しく学ぶために

インターネットの発達により、誰もが無料で大量の情報を入手できるようになりました。

ブログやヤフー知恵袋、クチコミ情報を読んで、一般人は学んだ気になります。

100ページ読むと、とても賢くなったような気持ちに浸れます。

気分上々。

 

そのうえで、私はあまりネット情報を見ないようにとお伝えしています。

ほとんど学びにならないことが多いうえに、間違った道に誘導されてしまう人がいるためです。

遠回りしてもちゃんとした思考に戻ってくるなら良いのですが、なかには「どこまで行くんですか?そっちじゃないですよ!」と見ていてハラハラする人たちもいます。

自分の頭で考えて舵を切ることが大切だと伝えたいのですが、そういった結構アドバイスは骨が折れます。

人の生き方ですから、好きにしてくれて構わないのですけれど。

前に進もうとする方々のために、頑張ってまとめてみます。

 

ネットの情報は玉石混交、嘘も本当も混ぜ混ぜです。

やっかいなのは「はっきり言えないこと」「まだまだ解明されていないこと」をあたかも真実のように発信しているページが多いことです。

そのような変な情報で理論武装している人と話すと、私のエネルギーは一気に消耗してしまいます。

せっかく学ぶのでしたら正しく勉強してほしいという気持ちでいっぱいです。

基本的には「視野を広げ、ものごとを多角的に見る」ことを目的にして学んでいくと良いです。

 

[st-slidebox fontawesome=”” text=”騙す人はネットに多い。実社会の100倍多い。” bgcolor=”” color=”#1a1a1a” margin_bottom=”20″]

会社のメールフォルダーには、毎日とんでもない数の迷惑メールが来ます。

大儲けできる投資法、わずか1分で○○万円、ダイエットしないで痩せる方法、視力回復法、糖尿病が治る、血圧が下がる、痛風を改善、競馬の必勝法、誰でもモテモテになる裏技・・・

これを学んだところで、きっと成功者になることはありません。

 

最近多いのは

Amazonアカウントが不正利用されています、楽天カードの情報を更新してください、三井住友カードを停止しました・・・

本当にたちの悪いですメールですけれど、意外に普通の人が書いているのかもしれませんね。

匿名だと人は強気になるものです。

 

こうした詐欺まがいの勧誘ですが、実社会ならば年に一度も出会うことはありません。

しかしながらネットだとたった1時間で何通もくるわけです。

私はネットの世界を「どうしようもない人たちの巣窟」という視点からも見るようにしています。

鵜呑みにできない情報が多いので、基本的にはネットは学びに適した場所だとは思っておりません。

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[st-slidebox fontawesome=”” text=”無責任な情報発信者” bgcolor=”” color=”#1a1a1a” margin_bottom=”20″]

あなたはネットを検索してあるブログ記事を見つけました。

そこからたくさんの情報を得ました。

ところで、その筆者はお知り合いですか?

筆者プロフィールに書かれていることは事実なのでしょうか?

その人は本当に犬(猫)を飼っているのですかね?

本当にその病気を克服したり、寿命を伸ばすことに成功したのでしょうか?

なぜあなたはそのブログ情報が有益だと信じたのでしょうか?

 

結局どこの誰だかわからない人の言うことは、私からすると道ですれ違ったオジサンの独り言。

ドブを流れてきた怪文書と大差がありません。

もしかすると目の覚めるようなヒントを得られるかもしれませんが、やはりトイレの落書が学びになるとは思いません。

ネットでは必ず「この情報はどの程度信頼して良いのか?」を意識して学ぶようにしてください。

さもないと時間を無駄にするだけでなく、脳の神経回路がおかしなことになりかねません。

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[st-slidebox fontawesome=”” text=”ホームページの99%はビジネス絡み” bgcolor=”” color=”#1a1a1a” margin_bottom=”20″]

いまのホームページは、ほとんどが何かを紹介したり、売りつけるために作られています。

20年前とは様変わりしています。

 

パソコンで見たときに右上に広告が表示されていませんか?

それはアフィリエイト・サイトと言って、商品を紹介して実際に購入されると、手数料がもらえる仕組みのサイトです。

以前からたくさんあったのですけれど、副業が解禁されてからさらに増加傾向です。

20年前にはほぼゼロでした。

 

動物病院の情報発信もビジネス絡みと言えますが、根本的に異なるのは筆者が明確であることです。

名前はもちろん顔写真まで出しているとき、匿名ブログとは比べ物にならない社会的責任のもとに書かれているはずです。

 

基本的にビジネスが絡んでくると、都合の良い部分が強調されて逆に都合の悪い部分はあまり書かれないのが常です。

それを「すごく安全みたい!」なんてお花畑みたいな短絡思考のままですと、残念ですがババを掴まされることになりかねません。

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[st-slidebox fontawesome=”” text=”人をその気にさせる方法は、とっくに体系化されている” bgcolor=”” color=”#1a1a1a” margin_bottom=”20″]

ネットの文章にはテンプレートみたいなものがあります。

いくつかバリエーションがあって、そのビジネスサイトに合わせて使い分けられています。

私も以前、お金を払ってそういったテンプレートをいくつも学びましたが、そのうえで可能な限り使わないようにしています。

 

簡単にお教えしますと、いまはタイトルが一番重要です。

多すぎる情報に埋もれないために、まず目に止めてもらうためのキャッチーなタイトルは必須とされています。

具体的には、タイトルの前方に【たった○分!】【○○も愛用中】とつけたり、「3つの方法!」「これだけで5kg減」と数字を組み込みます。

これだけでクリックされやすくなることがわかっています。

 

知らず知らずのうちにそういったサイトばかり読んでしまっていませんか?

有益な研究報告には「【あの有名人が絶賛!】わずか3日で人生を変える食事レシピ5選」なんてタイトルがつけられることはありません。

基本的には、まじめなタイトルがつけられた記事のほうが当たりを引きやすいです。

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[st-slidebox fontawesome=”” text=”視野が狭くなる” bgcolor=”” color=”#1a1a1a” margin_bottom=”20″]

たとえば愛犬が咳をしたとします。

私だったら風邪かな?と思うところですが、なぜか肺がんの症状を調べ始める方々がいらっしゃいます。

肺がんのメカニズム、原因、対策、と調べ始めて不安になり、寝不足になる人たちが全国には何万人もいる気がします。

一度肺がんが気になると、風邪や肺炎、アレルギーといった他の選択肢を調べなくなってしまうのです。

可能性としてはそちらのほうが遥かにあり得るのですけれど。

 

不安が大好きなネガティブ思考さんはいまの日本に大勢いますし、そういう方々を狙ってくる業者も当然あるでしょう。

自分にバイアスがかかり狭い視野で検索してしまいがちなこと、自分で自分を洞窟の奥に誘導してしまっていること、常に意識しておきましょう。

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[st-slidebox fontawesome=”” text=”ランキングサイトの仕組み” bgcolor=”” color=”#1a1a1a” margin_bottom=”20″]

基本的にランキングサイトは、制作会社がメーカーからお金をもらって作られています。

一般ユーザーが世のため人のために、自腹を切っていろいろな製品を試しているのではありません。

必ず見返りがあり、ボランティアの可能性はほぼゼロです。

私の会社にもそういったランキングで1位にしませんか?と営業の電話やメールが来ることがありますが、一切お断りです。

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[st-slidebox fontawesome=”” text=”ステマ(ステルス・マーケティング)とは” bgcolor=”” color=”#1a1a1a” margin_bottom=”20″]

ステマは、一般人や中立そうな芸能人にお金を払って、良いレビューを投稿してもらい販売につなげる手法です。

お小遣いを支払ってクチコミをつけるのもステマと言えるでしょう。

日本語で言えば、サクラとかヤラセのことです。

そういった情報で学んで良いか否か、言うまでもないでしょう。

私の会社にも「うちには主婦を中心とした10万人の会員がいます。御社の製品を広めませんか?」などという営業電話がたまにかかってきます。

丁重にお断りです。

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[st-slidebox fontawesome=”” text=”広告で学ばない” bgcolor=”” color=”#1a1a1a” margin_bottom=”20″]

広告で学ぶなんておかしいと思うでしょうが、意外に多いと思います。

 

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[st-slidebox fontawesome=”” text=”そういう岡田の失敗談” bgcolor=”” color=”#1a1a1a” margin_bottom=”20″]

ここまで偉そうに書きましたが、私も数々の失敗を経験してきています。

人よりも失敗をしてきたから目が肥えてきたのかなとも思っています。

 

この前は車の燃費が上がるというブログを検索して、貪るように何時間も読み漁っていました。

いま乗っている車は日産キャラバンといって商用車のような箱型の車です。

とにかく広いのですけれど、その代償に燃費は最悪レベル。

ブログから得た情報によると、なんでも燃費改善のためには空気抵抗を良くすることが肝心とのこと。

空力を考えていけば燃費が向上する。

とりわけ車後方の乱気流が問題である。

箱型の車ではパラシュート効果によって車を後ろに引っ張る力が強く働き、それが燃費を悪くしている。

たしかにそうだ。納得。

では、それを改善させるパーツを探そう。

しかし視点がどんどん狭くなっているのに気づかず、整流効果がありそうな水滴型の小さなパーツを何点か購入。

効果のありそうな場所に貼り付けて、うきうき気分で燃費を計測。

まったく改善してない・・・。

その後も燃費を見ていましたが、ぜんぜんダメ。先日取り外しました。

粘着テープが強力で剥がすのが大変でした。

 

健康分野には強いつもりの私ですが、いざ他の分野になれば一般人です。

あっけなく騙されてしまいます。汗

 

狭い視点になると、たいていはダメですね。

「それじゃないでしょ?」なんて忠告も耳に入ってこなくなります。

大きなところから見ることができていれば、バス会社はそんなパーツを導入しているのか?トラックはみんなつけているのか?

そんなわずかなことに気を遣っているのは、極限で戦っているF1マシンくらいじゃないか?

1.5t以上の車に数十gのパーツを貼ったところで燃費が変わるわけないし。

そう考えるのが正常だと思います。

反省、反省。

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[st-slidebox fontawesome=”” text=”多角的に見る具体例” bgcolor=”” color=”#1a1a1a” margin_bottom=”20″]

いまは糖質制限が流行り?ですね。

「ガン細胞は糖質を餌にするから、糖質制限はガン予防になる。」

なんだか前述した車の空力パーツみたいです。

大きな視点から見たとき、ガン対策のもっとも重要なシステムは免疫の働きです。

糖質を制限したら免疫細胞にはどんな影響があるのかな?

糖質の代わりにタンパク質や脂質が多くなるわけだけど、腸内環境はどうなってしまうのかな?

腸内環境と免疫力って関係があるのかな?

腸内でアンモニアが増えて大丈夫なのかな?

そもそも糖質制限ブームが来てからガンは減少してるのかな?

あれ、糖質制限って食の欧米化に似てる?

世界は日本食を手本にするように言ってるけど、逆行?

 

こんなふうに多角的に見れるようになると学習効果が飛躍的に高まります。

やがて、一を聞いて十を知るタイプなんて言われるようになります。

もちろん人は神様にはなれませんので、森羅万象を知ろうとは考えなくて良いです。

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[st-slidebox fontawesome=”” text=”マズイ思考回路から抜け出す” bgcolor=”” color=”#1a1a1a” margin_bottom=”20″]

たまに、いや結構たくさん、こんな相談を受けます。

「納豆にはカリウムが入っているので慢性腎不全には危険だってどこかに書いてありました。与えるのが心配です。」

こうした質問に対して正確に回答するのは、けっこう大変です。

なぜならば本来、次のようなことを調べてもらったり考えてもらう必要があるからです。

  • 普段は何mgのカリウムを摂っていますか?
  • 何mgだったら許容できますか?
  • 納豆を何g与えるかによって変わりますが、カリウムが何mg増えるかを計算してみましたか?
  • カリウムで腎臓が壊れるわけではないですが、制限する理由はご存知ですか?
  • 納豆以外にも多種多様な食材にカリウムは含まれますが、どの程度まで味を犠牲に、楽しみを制限できますか?
  • あなたが犬になったとしたら、やはりカリウムを徹底制限してほしいですか?

心配、不安、怖いという感情は、人の思考を停止させてしまうことがあります。

もし思考が止まっていなければ、それこそネットで食品中のカリウム量くらいはササッと調べてしまうと良いですね。

調べるときはブログではなく、ヤフー知恵袋でもなく、ましてや特定のフードに誘導するアフィリエイトサイトでもなく、文部科学省が監修しているここが良いでしょう。

食品成分データベース

私もよく参考にしています。

こういう情報を調べたり、ちょっと計算してみて比較することが、意外に良い学びになります。

ちょくちょく見る人と、まったく見ない人では、結構な差がつくと思いますよ。

 

「わからないから不安です。」は、しばしば「何がわからないのか、私にはまったく何もわかりません。」だったりします。

若いうちはそれで何とかなるものですが、ある日獣医師に怖いことを言われてしまうといきなり奈落の底に落とされます。

 

不安、心配、怖いといった思考停止の良くないパターンにハマっているのでしたら、脱却してください。

わからないことを少しずつわかるようにしていると、あるとき一気に目の前が明るくなったりします。

少しずつで良いので続けてください。

こんな世の中ですが、ネットを正しく利用して正常な思考を保ち続けましょう。

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[st-slidebox fontawesome=”” text=”先行投資として学ぶ” bgcolor=”” color=”#1a1a1a” margin_bottom=”20″]

学びというのは、本当は人間に与えられた楽しみの一つだと思います。

ですが今は学びよりも楽しいことが多すぎて、学びは嫌なことに分類されがちです。

 

切羽詰まらないと、なかなか学ぼうという気分になれません。

だからできるだけ簡単なブログやヤフー知恵袋に走ってしまうのですよね。

 

学びは将来への先行投資です。

いますぐ使えない学びでも、必ず自分の糧になり、飼い主としてのレベルを高めてくれます。

愛犬愛猫の健康管理は、実は自分の健康管理にも簡単に応用できます。

親、兄弟、子どもたちの健康管理に役立ちます。

 

よく分からなかったことが分かるようになり、見えなかったものが見えるようになり、気にもとめなかったことに感謝の心が芽生えます。

話がわかるようになると、話のわかる人たちと仲間になれます。

あなたの言葉に耳を傾ける人たちが集まってきます。

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