動物病院で得しやすいタイプ

世の中は公平であるべきだ、どんな客でも差をつけるな、相手を選ぶなんてありえない。

こうした考えは理想世界のお話にしておいて、ひとまず現実に沿った話をしていきましょう。

 

ほとんどのお店は、お客さんによってサービスの質を変えています。

例えば私でしたら、いきつけのカフェではかなり嬉しいサービスを受けています。

そこのご主人さんも飼い主コミュを読んでくれているので、具体的な店名は控えますが

松茸や、スイーツ、パスタをサービスしてもらえたり、私のためだけに時間を延長してくれることもざらです。

もちろん私もたくさんお礼をしています。

つまりお互い様の関係です。

 

別のカフェではいつでも私だけ100円引き。

 

最近行っておらず申し訳ないのですが、一時は私だけ全メニュー半額にしてくれたお店もあります。

こちらのご主人も飼い主コミュを読んでくれてます。

 

どうでしょう、不公平ですし、ひいきですよね。

でもこれが現実ですし、みなさんにもサービスしてくれるお店があるのではないでしょうか。

たいていはウィン・ウィンの関係だったり、ギブ・アンド・テイクができているときに、こうした差が生まれてきます。

とても自然なことです。

 

こういったことは当然ながら動物病院でもあり得ることです。

もし動物病院が公共サービスであれば話は変わってきますが、どんな先生も気持ちよく働きたい、仕事の中でも良い人間関係を結びたいと思っていて、無意識かもしれませんが私たち飼い主にランクをつけています。

料金の話ではなく、笑顔が増えたり、本音の部分まで話してくれたり、少し長め時間をとってくれたり、プライスレスの部分で差が出てくるでしょう。

私は特殊な飼い主かもしれませんが、本音を飛び越して裏話まで聞かせてもらったり、ここに書けないようなサービスを受けることも多々あります。

 

褒める人は得しやすい

とにかく相手を喜ばせる人は、得しやすい典型例だと言えますし、必須条件かなと思います。

先生のネクタイ、メガネ、白衣、受付の接遇、照明、絵画、駐車場の広さ、駅からの距離、少し考えるだけでも山程褒めることが見つかるでしょう。

 

うそはだめ

先生たちは接遇の経験が豊富です。

わざとらしい褒め方、口先だけの褒め方、形式的な褒め方では、すぐに見破られてしまうでしょうし、逆に悪い印象を持たれかねません。

そうではなくて、しっかり自分の言葉にして、感謝の気持ちとして伝えるのが良いです。

先生の配慮によって、自分が癒やされた、エネルギーをもらえた、緊張がほぐれたことを、自分の言葉にして伝えてみてください。

 

先生が怖い、説明してくれない

ここまで読んでいただいたのでしたら、先生が怖かったり、説明が不十分だったり、事務的なとき

「あれ、まてよ?すべて先生が悪いとは言えないよな?」

そういった視点を持つことが出来るでしょう。

 

先生がいつも仏頂面だったら、こちらは終始にこにこの笑顔で臨んでみる。

心から褒めて、感謝の意を伝える。

それであっても、何も変わらないときはじめて「この先生じゃダメかな?」と考えたほうが良いです。

 

おそらくきっと、どんな先生でも自分の母親が犬を連れてきたときの対応は変わります。

恋人が猫を連れてきたときの対応は極上でしょう。

自分の子供のうさぎだったら、けして仏頂面で診ることはないでしょう。

 

料金を支払ったのだから、その分の仕事はしてもらう。

それはその通りかもしれませんが、こちらがそういう態度なら相手もそういう態度になります。

料金以上のプライスレスな何かを先生に伝えましょう。

きっと変化が起こると思います。

その変化はおそらく、あなたが得するような変化でしょう。

 

セカンドオピニオンの前に

人にはどうしても相性というものがあります。

私は本気のアドバイスを心がけていますが、それに泣いて感動してくれる人もいますし、残念ながら100人に1~2人くらいの割合で機嫌が悪くなる人もいます。

これは相性と言って良いでしょう。

 

みなさんも学生時代に、どうしてもこの教師から学ぶ気になれない!という経験がありませんでしたか?

私にも数人、そういった先生がいました。

しかし学校では生徒に選択権がありませんから耐えるわけですね。

 

動物病院は学校ではありません。

本当に相性が悪いと思ったら変えて良いですし、変えたほうがいろいろな面で得する可能性があります。

そのうえで言いますが、セカンドオピニオンは安易に行使すべきではありません。

まず今の病院で自分側の対応を変えてみて、それでもダメだと思ったら検討しましょう。

 

現に、こうした飼い主さんたちがいらっしゃいます。

  • 何軒も動物病院を回ったのに、どこも納得できる説明をしてくれない。
  • どこの病院も、この子を真剣に見てくれなかった。

 

仰るとおり、おかしな病院ばかりだったのかもしれません。

このご時世、有り得る話だと思います。

ただ自分をまったく変えることなく、ひたすら自分に合わせてくれる獣医師を探しているのであれば、かなり苦労すると思います。

もしかすると、すでに良い先生には出会っていたにも関わらず、視点が硬直化していたために気づけなかった可能性も拭い去れません。

 

先生が困りやすいタイプの飼い主

私が獣医師だったとして考えてみました。

変わった獣医師になると思いますが、私だったら次のような飼い主さんには苦戦しそうです。

  • 自分の考えや信念がまったくなく、こちらですべて決めてあげなくてはならない。
  • 読んできたブログで、毎回言うことが変わる。
  • 情報源を聞き出してみると、どうもメーカーの宣伝広告ばかりである。
  • 自分の知識が正しいと言うわりに、不安だ不安だと伝えてくる。
  • 一生懸命に話したのに、次回も同じことを聞いてくる。
  • わからない部分をわからないままにして帰ってしまう。
  • 質問すると、自分の話す番が来たと延々と話し始めてしまい、論理的、建設的な話がほとんどできない。
  • 本音のトークをとにかく回避する。

きっと時間切れで、ほどほどの対応になってしまいます。

私も相手も、きっともやもやするかなと思います。

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