奇跡は科学

学び方のコツや補足

奇跡とは「普通は起こらない珍しいこと」です。
でも魔法ではありませんし、超常現象でもありません。
ほとんどが科学で十分に説明できることばかりです。
ただ、一般人にはまず起こせないもの、それが奇跡です。

なぜ一般人には無理なのかと言えば、すごく簡単です。
基礎知識の不足、嘘を正しいと信じている、他の人と同じことをする。
つまり「科学的ではない」からです。

次の一文を読んでどう感じるでしょうか。
「多数派が信じていることを常識と言う。しかし常識が正しいとは限らない。」

まさにその通り!と思う人もいるでしょう。
でもたぶん大勢の方は、常識は正しいに決まってる!と思うでしょう。

改めて言っておきますが、奇跡は常識を逸脱したものですからね。

奇跡というのは、視点の置き方によりこうなります。
真実を知っている人からすると「当たり前のこと」
一般大衆からすれば「不思議な事象、説明のつかないこと、何で?どうして?たまたまでしょ?」

もっと厳しく言ってしまえばこうなります。
大衆は常に非科学的な行動を取るので成功しにくい。
むしろ失敗する方法を自ら選択している。
「人に合わせるのが無難」と考え、誤りが連鎖する。

結果として、失敗しやすい方法が広まり、成功者は少なくなる、という構図が生まれます。
このとき、わずかな成功事例を、多くの人々は「奇跡」と呼ぶわけです。

ここまでの話から、奇跡っていうのは常識ではなく真実によって導かれるもの、つまり科学的なものだと理解できたかと思います。
ただし、実は科学にも嘘がいっぱいあって、そこがすごく面倒なんですけどね!

 

みなさんも動物病院に数年間治療していた病気が、短期間のセフルケアで治ってしまったなんて話を、一度くらいはどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。
自分で経験した人もいるかもしれません。

普通に考えれば、獣医師が治せないものを一般人が治せるわけがありません。
でも実際にあります。
私も数多く見聞きしています。
そしてたいていの事象は科学で説明できます。
もし説明できないときでも、便利な言葉がありますよ。
それが「奇跡」です。

 

ちなみに私の犬も奇跡を起こしました。
飼い主コミュのみなさんには紹介しますね。
ハッピーは11歳~13歳を私と共に過ごした、おばあちゃんシェルティです。

迎え入れたときは本当にひどい状態で、肥満すぎて歩けないどころか立つこともできない。
肝臓が腫れていて、心臓の弁はビラビラで血液が逆流。
人に関心がなく、目を合わせることさえ嫌がる。
吠えない、喜ばない、怒らない。
かなり鬱っぽい子でした。

そんなハッピーは、結果的にドッグランに行けるようになり、以前は転げ落ちていた急斜面の土手を散歩できるようになりました。
ヤマト運輸が来ればワンワン吠え、いろいろなものを楽しく食べ、私にもスタッフにもなつくようになりました。

ハッピーの病気の中でとくに酷かったのがマラセチアです。
耳の中に真っ黒な液がたまり、毎日それを掃除するのが私の日課でした。
液の量が多すぎて、綿棒ではとても吸いきれません。
細くねじったティッシュを何本も作っておいて耳につっこみます。
ただ、いくらきれいしてあげても、次の日は元通りの真っ黒に。

普通の治療もしました。
でも抗真菌剤の点耳薬では完治せず、続けるのも良くないと判断して、より安全な月桃スプレーで手入れしていました。
でも完治には至らず。

そこであるものを使ったら、2日で完治してしまったのです。
マラセチアについてよく学んだ結果、酸性にしたら治るんじゃないかな?って気付いたんですよね。

あるものとはお酢です。
たしかイオンで買ったやつです。
安易には真似しないでくださいね。
けっこう刺激があって、皮膚の状態によっては避けるべきです。
私もまずは自分の顔でチェックして、臭いの残り具合も確認して、ハッピーの耳の中も良く観察したうえで使用しました。
たった2日で完治したのは予想外ですけど、まあ狙った通りの結果とも言えます。

きっと日本でこんな治療をしたのは私くらいでしょう。
みんなが何万円も何十万円もかけているところ、私は穀物酢78円です。
これをネットやSNSに書けば、狂ってる、虐待だと炎上するでしょう。
獣医師からもきっと総攻撃です。
私からしたら無駄に抗真菌剤を続ける思考のほうが100倍危険って思いますけれど、圧倒的な大衆の感情論には科学でも勝てません。
安易に真似されて失敗されたら、さらに怒られそうですし。笑

ということで、「奇跡は科学」という話、何となくご理解いただけましたら、私もハッピーもうれしく思います!

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