さらなる学び・多角的視点

なぜ病気は減らないのだろうか

はじめにペットの医療費が高いと感じている飼い主は多い。「なぜ私はこんなにも動物病院に通い続けているんだ。」そうした本音を、ほとんどの飼い主は口に出せずにいる。農林水産省のデータによれば、ペットを診る動物病院(小動物診療施設)の数は、2004...
さらなる学び・多角的視点

私が犬猫たちから学んだこと

犬猫が好きです。純朴だからです。純朴というのは、飾らないということです。嫌いなら避ける。好きなら寄ってくる。具合が悪ければ隠れる。感情に計算がない。野生で群れを作る動物は、利己では生きていません。群れを守ること、メンバーを守ることが、結果と...
薬と副作用

【薬が効かない】体が強いからという逆転の発想

まえがき先日、地元の神社を訪れたときの話です。神様に手を合わせ、ふらっと境内を遠回りしていると、氷が張りつめた池の中に、鯉が泳いでいるのが見えました。水温はほぼ0度。 人間なら数分で意識を失うような冷たさです。でも、彼らは静かに、力強くヒレ...
食事と栄養

【歴史検証】犬の肉食を否定する新説

はじめに私は薬剤師であり、ペット健康の専門家です。専門外の領域に踏み込むことは承知しています。ただ、犬の家畜化に関する既存の説明を調べるほどに、論理的な矛盾が気になって仕方がなかった。本稿はその違和感から生まれた、一つの新しい仮説です。反論...
腎臓病・尿路疾患

【腎臓ケアまとめ⑤】その他のピース

腎臓は寿命を決定づけるほどの重要な臓器。その腎臓を守るための知識とアイデアを複数の記事で紹介してきました。しかしながら腎臓は身体から独立しているわけではありません。腎臓が体に影響を与えるのと同時に、全身の健康状態も腎臓に影響を与えます。まだ...
腎臓病・尿路疾患

【腎臓ケアまとめ④】ストレス管理の失敗

これまで『高タンパク食』や『尿量不足』といった、物質的な要因がどのように腎臓の限界を超えさせるのかをお話ししてきました。今回は、腎臓の寿命を左右するもう一つの巨大な要因、「ストレス管理の失敗」についてお話しします。「ストレスは万病の元」とよ...
腎臓病・尿路疾患

【腎臓ケアまとめ③】飲水量と塩分の不都合な真実

前回はペットの腎臓の負担として、高タンパク食と過食について触れました。生命の本来の仕様と現代の食事のズレが、いかに内臓の限界を超えさせているかの話でした。今回は、腎臓の寿命を左右するもう一つの大きな要因、「尿量不足(飲水量の減少)」について...
腎臓病・尿路疾患

【腎臓ケアまとめ②】高タンパク食と過食

こんにちは。岡田です。前回は、腎臓がゴミ処理場ではなく、身体の究極のエコシステムである「リサイクルセンター」であることをお話ししました。今回は、その大切なフィルターに日々ダメージを与え続けている原因の一つ、「高タンパク食と過食」についてお話...
腎臓病・尿路疾患

【腎臓ケアまとめ①】腎臓病の理解と現状

この「腎臓ケアの知識とアイデア」シリーズでは、ペットの健康長寿を決定づける最大の要である「腎臓」について、いくつかのテーマに分けてお話ししていきます。皆さんはどの記事から読んでいただいても構いませんが、まずは腎臓という臓器の「本当の姿」を知...
肝臓病・胆泥症

【胆泥症まとめ】原因から対処まで

健康な胆のうの構造と活動私たちは「胆泥(たんでい)」という現象を語るとき、どうしてもその中身である「胆汁」の状態に目を奪われがちです。しかし、「胆泥の問題」の主体は胆のうの収縮力不足です。本質的な理解のためには、胆泥が生じる「胆のう」という...
その他の病気

クッシング症候群とその治療

概要クッシング症候群は、副腎から出るステロイドホルモン(コルチゾール)が体内で過剰になる病気です。特に中高齢の小型犬(チワワ、トイプーなど)に多く見られ、ホルモンのバランス異常が原因で様々な症状が現れます。主な症状 水をたくさん飲む・尿が多...
食事と栄養

減塩ブームに潜む危険性

塩抜きはブームである。長い歴史で見れば、塩抜き=健康という概念が打ち出されたのは最近のことである。科学的に見ていくと、塩抜きには矛盾点も多い。例えば、塩分をよく摂ってきた日本人は世界屈指の長生き民族である。減塩が血圧を下げるという点について...
皮膚疾患

エクソソーム再生医療のメリットとデメリット

エクソソーム再生医療とはエクソソーム再生医療は、幹細胞が分泌する細胞外小胞(エクソソーム)を利用し、組織修復・炎症制御・免疫調整などを目的とする先進的治療法である。エクソソームは直径30〜150nm程度の小胞で、RNA・miRNA・タンパク...
体と病気

リンと腎臓病のより正しい理解

多くの人が「リンが腎臓病の原因」と考えています。しかし、リンが腎臓を直接傷つけると考えるのは、生理学的には正確とは言えません。「リンは体に毒だ」という表現も、かなり偏っています。たしかに過剰なリンは血管や臓器の障害に関与しますが、それは他の...
学び方のコツや補足

奇跡は科学

奇跡とは「普通は起こらない珍しいこと」です。でも魔法ではありませんし、超常現象でもありません。ほとんどが科学で十分に説明できることばかりです。ただ、一般人にはまず起こせないもの、それが奇跡です。なぜ一般人には無理なのかと言えば、すごく簡単で...
学び方のコツや補足

ペットを飼うという美徳-飼い主道

こんにちは。今日は、「美徳」という言葉について、少し考えてみたいと思います。あまり日常では使わない言葉かもしれません。もしかすると私たちは、この言葉を、すでに忘れかけているのかもしれません。美徳は、私にとっても、実践できていない、理解しきれ...
がん・免疫不良

犬の発がん率の異常な高さの考察

犬の死因の第一位はがん(悪性腫瘍)である。いまや当たり前となっているが、過去の発がん率は低かった。(昭和後期の死因:フィラリア、事故)長寿化が発がんの要因であると言うこともできるが、それだけで異常な犬の発がん率を説明することはできない。犬の...
がん・免疫不良

がん細胞を「超回復細胞」だとする考え方

がんとは、細胞の増殖が止まらなくなり、周囲の組織を侵していく病気とされている。これは現代医学でも広く受け入れられている定義であり、観察された現象とも一致する。ただし、これは「何が起きているか」の説明にとどまり、「なぜそうなるのか」については...
がん・免疫不良

がんの原因は発がん物質ではなく「免疫低下」

はじめに: がんの原因は、しばしば「遺伝」「喫煙」「飲酒」「食生活」「感染症」などの外的要因として列挙される。これらは疫学的にもある程度の相関が認められており、がん予防の指針として広く認識されている。しかしながら、こうした要因のいずれもが「...
がん・免疫不良

がん予防とメンタルの関係

はじめに: がんの予防と発症には、遺伝や環境、生活習慣といった外的要因だけでなく、内的な心理状態や精神的ストレスが深く関与している可能性がある。メンタルの在り方が身体に及ぼす影響は長らく経験的に語られてきたが、近年、自律神経系との関係を含め...
がん・免疫不良

EPA・DHAにみるがん予防の可能性

はじめに: がんの発症と進行には、慢性的な炎症と免疫機能の破綻が深く関わっている。こうした構造的病態に対し、栄養学的介入によって予防的効果を得ようとする試みの中で、魚油に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)およびDHA(ドコサヘキサエン酸...
がん・免疫不良

納豆のがん予防効果についての考察

はじめに: 現代のがん予防において、特定の食品が免疫系や炎症反応に与える影響が注目されている。その中でも、日本の伝統食である納豆は、発酵というプロセスを経た特殊な食品として、構造的に抗がん作用を持ち得る存在である。本稿では、納豆の特性とがん...
がん・免疫不良

がん予防における伝統的日本食の再評価

はじめに: 現代医療はがんの治療において多くの進展を遂げてきたが、がんの発症自体を減らす食事の在り方については、依然として確定的な解が見出されていない。そうした中、かつての日本の家庭料理──いわゆる伝統的和食──が注目を集める。かつてアメリ...
がん・免疫不良

がん治療における糖質制限のリスクと懸念

はじめに: 糖質制限ががんに効果があるという説は、近年、代替医療や健康情報メディアを通じて広く認知されつつある。これにより、一部の患者は自身の治療方針に糖質制限を取り入れている。しかし、この仮説には科学的根拠の乏しさ、制度的承認の欠如、さら...
がん・免疫不良

マッサージとがん転移の関係についての考察

はじめに: がんを患う人々の中には、「マッサージによってがんが転移するのではないか」という懸念を持つ者も少なくない。この通説はしばしば医療従事者の中にも浸透しており、がん患者に対してマッサージを控えるよう助言されることすらある。しかし、この...
がん・免疫不良

いまなお発がんのメカニズムは未解明である

はじめに:がんが依然として減少していないという事実は、発がんプロセスそのものが未だ解明されていない可能性を示唆している。制度的には治療技術や早期発見体制の進歩が語られてきたが、がんの根本的な理解が十分であれば、発生率自体が減少するはずである...
がん・免疫不良

がん治療に限界が存在している理由

はじめに: がん治療は医療技術の進歩により飛躍的な改善を遂げてきた。手術・放射線・抗がん剤という三本柱は、多くの症例において明確な延命効果を示している。しかし一方で、がんの再発・転移、QOL(生活の質)低下、さらには治療の副作用による死亡と...
がん・免疫不良

アポトーシスとは何か?細胞の尊厳死

はじめに: アポトーシスという言葉は、医学・生物学に触れていない一般人にはなじみが薄いかもしれない。しかしこの概念は、がんという病の構造を読み解く上で極めて重要な鍵である。本稿では、アポトーシスの基礎的な定義から入り、なぜがん細胞がこの仕組...
がん・免疫不良

がんへの兵糧攻めが転移を促す可能性

要旨: がんの転移は、病態が進行し“末期”とされる状態に近づいていることを意味する。したがって、転移を促すような治療的影響は特に慎重に扱われるべきである。 抗がん治療の一つとして行われる「がんの兵糧攻め」──すなわち血流遮断や栄養制限──が...
がん・免疫不良

がんの自然消滅を解き明かすための仮説

はじめに:がんは長らく専門家の領域とされ、一般の人間が手を出すにはあまりに複雑で困難な問題と考えられてきた。また、抗がん治療は「科学的」とされる一方で、食事・心構え・セルフケアなどの取り組みは「非科学的」と一括りに否定されがちである。しかし...
薬と副作用

ペットの薬にエビデンスはあるのだろうか?

近年、「エビデンスがある」といった言葉を耳にする機会が増えてきた。しかし、この言葉は都合よく使われることが多く、意味がわかっていないと過剰な医療の入口になりかねない。本稿では、薬物療法における「エビデンス」という言葉の意味と、注意すべき点を...
その他の病気

熱中症になる犬、ならない犬

犬は暑さに弱い──そう言われることが多い。確かに、人よりも発汗機能が限定されており、体温調整は呼吸や足の裏の汗腺に頼るため、構造的に暑さに不利であることは事実だ。だが、現実にはまったく同じような環境で暮らしていても、熱中症になる犬とならない...
メンタル

長生きペットの共通点-生き方と感謝の構造

長寿の犬や猫には、ひとつの共通点がある。これまでのペット健康相談で見出した私見ではあるが、おそらく正しい。この考えを補助する研究がいくつもあるためだ。長生きの共通点、それは過剰に管理されていないことだ。飼い主は神経質すぎず、けれど大事な変化...
その他

「ゼロサム的な世界」の中で想うこと

「誰かが得をすれば、誰かが損をする」そんな考え方を“ゼロサム”と言う。ビジネスや競争の世界ではよく使われる言葉で、利益の総量は決まっていて、誰かが多く取れば誰かが少なくなるという考え方だ。健康情報の世界にも、いつの間にかこのゼロサムの発想が...
メンタル

飼い主の不安をペットは体臭で察知する

「ペットは表情や声のトーンから、飼い主の気持ちを読み取っている」──この認識は一般にも専門家にも広く浸透しており、しつけや行動学、ペットとの接し方にもその前提が組み込まれている。しかし本稿では、そうした常識を静かに疑う。私の考える真実は、「...
肝臓病・胆泥症

胆汁が腸内環境を良化している

🧠 理論胆汁酸は脂質の消化吸収を助ける界面活性剤として知られるが、それに留まらない。近年の研究により、胆汁酸は腸内細菌にとっての成長因子・選択圧・シグナル分子としても機能していることが明らかになってきた。これは、消化液という従来の定義を超え...
犬猫の真実

「犬は草食動物である」とする合理的な仮説

犬は肉を食べる──この理解は、獣医学、ペット産業、家庭の常識として広く共有されている。その根拠は、「犬はオオカミの子孫である」という進化的系譜に基づき、肉中心のドッグフードが“本来の姿”として当然視されている。しかし、この構図には見直すべき...
犬猫の真実

犬の病気はなぜ増えた?食と構造の変化

現代の犬では、腎臓病、肝疾患、膵炎、胆泥症、悪性腫瘍などの罹患率が上昇している。このうち致死性が高いのは悪性腫瘍に限られるが、慢性疾患としての影響は広範囲に及ぶ。一方で多くの飼い主は、「昔より長生きしているのだから、今の食事は進歩している」...
犬猫の真実

犬のオオカミ祖先説を揺るがすロシアの研究

犬の起源については、「オオカミが人に懐き、長い年月をかけて家畜化された」という定説が流布している。しかしこの説には、いくつかの構造的な欠陥がある。まず、オオカミの生物的性質──体重35〜45kg(最大50kg)、高い咬合力、群れでの連携性─...
その他

信念がなければ医療漬けになる日本

「薬はできるだけ使いたくないんです」そう話す飼い主は少なくない。自然に、穏やかに、できるだけ負担なく過ごさせたい——誰もがそう願っている。しかし現実には、通院は続き、薬の種類は増え、頻回検査に点滴も追加されていく。なぜ、このような矛盾が生ま...
食事と栄養

「消化の良い食事が病気を作る」現代栄養学の盲点

要旨現代において「消化に良い食事」は健康的と広く信じられているが、その実態は、腸内細菌への影響という視点が欠落している可能性がある。本稿では、吸収効率を優先した食事が腸内環境を破壊し、慢性炎症や生活習慣病の素地を形成するメカニズムについて、...
食事と栄養

細かい栄養バランスは不要という仮説

長寿者の食生活を研究する中で、驚くべきことに「理想的な栄養バランス」などというものは、実際のところあまり見受けられない。むしろ共通しているのは、「今ある食事に深く感謝している」という姿勢である。現代のように、健康や栄養に関する情報が氾濫して...
食事と栄養

野菜は葉物よりも根菜類で

現代のペット栄養学において、「野菜の重要性」は広く認識されているが、その内訳、すなわち「どの野菜を選ぶべきか」については、十分な議論がなされていない。ここでは、葉物野菜と根菜類を比較し、特に根菜類の優位性について、残留農薬の観点と腸内環境へ...
食事と栄養

犬のタンパク質は20%で十分である可能性

ここ数年、犬の食事に関して「高タンパク・低炭水化物」が理想的という言説が広まり、実際に市販のフードや手作り食にもこの傾向が強くなっている。しかし、現場では肝臓病・腎臓病・膵炎・慢性腸炎など、臓器トラブルを抱えた犬の相談が急増している。果たし...
薬と副作用

ノミ・ダニ予防薬のメカニズム

ノミ・ダニに対する“予防薬”は、現在広く市販され、通年投与が推奨されている。だが、その作用機序と使用実態をあらためて見直すとき、「予防」という言葉が与える印象と、薬剤の本来の効果との間に齟齬が存在することが明らかとなる。まず前提として、これ...
薬と副作用

狂犬病ワクチンと皮膚炎の個人的な考察

犬の皮膚炎が夏に増える──この現象は一般的によく知られており、その原因として「高温多湿」や「マラセチアの増殖」が頻繁に挙げられる。確かに、夏季の気候条件が皮膚常在菌や真菌の繁殖を促進することは科学的にも裏付けられている。しかし、10年以上に...
薬と副作用

フィラリア予防薬に関する個人的見解

フィラリア予防薬の使用については、「毎月・年中・必須」という認識が広く共有されている。本稿では、10年以上にわたる飼い主からの健康相談経験をもとに、この常識に対する私見を述べる。まず、フィラリアの発症例を実際に見聞きする機会はきわめて稀であ...
皮膚疾患

皮膚の仕組み・役割・特徴

皮膚は体を覆う最大の臓器であり、外界との境界線として常に働き続けている。面積は体表全体におよび、その重さは体重の約15%にもなる。皮膚は単なる外皮ではなく、「環境と身体の間にある最前線の臓器」ともいえる。皮膚は三層構造になっている。 表皮:...
肝臓病・胆泥症

肝臓の仕組み、役割、特徴

肝臓の仕組み・役割・特徴肝臓は腹腔内の右側にある大きな臓器で、生命維持に欠かせない多くの機能を担う。中でも特に重要なのは、以下の3つの働き。解毒 食べ物に含まれる化学物質や、体内で生じる有害物質を分解・無毒化。薬の代謝もこの一部。代謝 糖・...
その他

守破離(しゅはり)という学び方

「守破離(しゅはり)」という言葉がある。武道や茶道の世界で、学びの進化を示す三つの段階だ。守破離の三段階: “守”:まず型に従うこと “破”:その型の意味を理解し、他と照らして破ること “離”:自分の型を創り、独立して判断できる状態だが、こ...
その他

魚をもらうべきか、釣り方を教わるべきか

「何を食べさせればいいですか?」これは日々、飼い主さんから寄せられる質問の中で最も多いものの一つだ。もちろん、疾患がある場合にはある程度の方針や選択肢を具体的に示す必要がある。だが、私はできるだけ「その子を見て、考えて、選んでください」と伝...
食事と栄養

EPA&DHAの良さと、サバ缶の目安量

「EPAとDHAが体にいい」——これはもはや言うまでもないほど、広く知られる栄養知識となった。人間の世界ではサプリメントも豊富に出回っているが、私が提案しているのはもっと身近で、美味しくて、自然な補給法だ。それがサバ缶である。私はこれまで、...
食事と栄養

納豆を与える意義と、1日の目安量

「犬に納豆?」と驚かれることがあるが、私は10年以上にわたり、ひきわり納豆を犬の健康管理に取り入れるよう提案してきた。そして実際、多くの疾患に対して一定の手応えを感じている。対象となる疾患は幅広い。肝臓病、胆泥症、腎臓病、がん、心臓病、皮膚...
犬猫の真実

「犬は肉食寄りの雑食」は、誤りだろう

「犬は肉食寄りの雑食」——この言葉は、いまや常識のように語られている。しかしこの“常識”がどこから来て、どれほどの根拠を持つのか、真剣に検証されたことは意外と少ない。犬が人と暮らし始めたのは、およそ3万年前とも言われる。当時の人間の生活は極...
薬と副作用

「薬は国が認めているから安全」は違う

「薬は効果が保証されたもの」「薬は国が承認した物だから安心」こうした考え方は基本的に誤っており、世界的に見ても、日本人が薬を過剰に使用する一因となっている。人が口にするものには、食事と薬がある。食事は基本的に天然物であり、身体が本来の仕組み...
メンタル

ペットが我慢し続ける、最大のストレスとは

ご愛犬ご愛猫の一番のストレスは何だと思いますか?——この質問に対して、たいていの飼い主は「散歩が足りないこと」「留守番」「騒音・臭い」と答える。おそらく、それらはすべて間違っている。本気で犬や猫になったつもりで考えてみよう。楽しいはずの食事...
メンタル

「脳腸相関」解き明かされた脳と腸の関係

不安や心配というメンタルが腸内環境を悪くする——こんな話を信じられるだろうか。最近の研究は、それが事実であることを明らかにしている。そして、腸内環境の悪化は逆にメンタルへも悪影響を及ぼす。ストレスを感じると、脳から分泌されるホルモンが腸の動...
メンタル

ストレスが病気を作るメカニズム

あなたは、こんな経験がないだろうか?・緊張すると吐き気がする・受験当日に限って下痢になる・運動もしていないのに、恋愛で心臓がドキドキする・落ち込んでいるとき、呼吸が浅く速くなるこれらは全て、「気持ち」が「体」に指令を送った結果である。つまり...
食事と栄養

良質なタンパク質というミスリード

「良質なタンパク質を選びましょう」——健康志向のフードや手作り食で、しばしば耳にする言葉だ。だがこの言葉には、健康を誤った方向に導く“ミスリード”が潜んでいる。「良質」とは、主にアミノ酸スコアが高いことを指す。つまり必須アミノ酸がバランスよ...
食事と栄養

高タンパク食主義が支払う健康への代償

「タンパク質は健康に良い」——この考え方は今や常識となりつつある。筋肉の維持、免疫の強化、ダイエット効果など、ポジティブなイメージが浸透し、ペットにも高タンパク食が広く勧められるようになった。しかし、「多ければ多いほど良い」とするメリットが...
食事と栄養

ペットの健康を蝕む、過度な塩分制限

塩分は体に悪い——このイメージは、もはや“常識”とされている。ペットにおいても「塩分は控えるべき」という方針が獣医師から繰り返し語られてきた。ネット情報や手作り食の指南書もこれに同調したため、塩分を徹底的に抜こうとする飼い主が現れ始めている...
食事と栄養

オメガ3オイルの利点と誤解

オメガ3脂肪酸は、健康に良い油として広く知られるようになった。人間の健康に寄与するとした研究も多く、それをペットに応用しようとする飼い主も増えている。だが、「オメガ3はすべて同じく体に良い」と考えるのは、誤認の入り口である。まず、植物由来の...
食事と栄養

脂質を減らせばヘルシーという誤認

「脂は体に悪い」この言葉を一度も聞いたことがない人はいないだろう。だが脂質を一括して悪と見なす考え方は、洗脳に似た固定観念であり、科学的には否定される。脂質は単なるカロリー源ではない。細胞膜の素材であり、ホルモンの前駆体であり、脳と神経の構...
食事と栄養

糖質制限で寿命短縮?逆効果の可能性

糖質制限は、2010年頃に一部の医療関係者から広まり始めた考え方である。当初は主に糖尿病に対する有効性を主張していた話が、現在は健康管理のベースにしたり、ペットにまで導入する飼い主がいる。「糖質はがんの餌」という単純明快なキャッチコピーがウ...
食事と栄養

栄養士は健康なのか?食事の本質を問う

私たちに正しい栄養知識を伝え、国民を健康長寿と幸せに導くのが栄養士の務めである。ならば彼ら自身が実践者であるべきだが、実は栄養士が長寿であるとしたデータは日本にも世界にも見当たらない。栄養士の発信する情報が嘘だと言うわけではない。「GI値の...
食事と栄養

栄養バランスは少し長めのスパンで

ペットの栄養バランスを一食のなかで完結させようとする飼い主は多い。そうした考えはペットフードの普及とともに広まったが、無意味である可能性について言及する。まず前提として、動物の体の仕組みは人と極めて似ている。胃、腸、肝臓、膵臓、胆のう、腎臓...
その他

古米・輸入米に潜む健康リスク

これは2025年6月現在の話です。私たちが普段食べている「米」。言うまでもなく米は日本人の健康を支えてきた家庭料理の主食であり、過去にはこうした食生活が海外から高く評価されていた。今、その米が変わりつつある。新米不足により増加している古米(...
その他

あのコロナ騒動から何を学ぶのか

このリストは、2020年以降のコロナ対策・ワクチン政策をめぐる「説明」や「広報」において、使われた言葉や論理の中に潜む構造・操作性を分析したものです。特定の立場に偏ることなく、個人が冷静に情報を読み解き、主体的に判断する力を養うための資料で...
その他

夕張モデル:幸せと持続の可能性を併せ持つ、新たな医療の形

夕張モデルの概要: 新しい医療の形と希望先生: みんな、今日は「夕張モデル」について話そうと思う。夕張モデルは、夕張市が財政破綻を乗り越えるために生み出した新しい医療の形だ。この話は一部の人たちからすると、医療批判のように感じるかもしれない...
限定コラム

最高齢者たちの好物、習慣

ジャンヌ・カルマン フランス 122歳 20歳から117歳まで喫煙する。田中カ子 日本 119歳 施設入居後コーラ、缶コーヒー、栄養ドリンク、炭酸飲料を1日3本飲む。サラ・ナウス イギリス 119歳 晩年に野菜嫌い、チョコレート大好きと答え...
その他

食生活から考える持続可能な社会

現代社会は、食肉消費の増加に伴い、健康問題、環境問題、倫理的問題が深刻化しています。これらの問題を解決し、持続可能な未来を築くために、腸内環境の働きを最大限に活かした食生活が注目されています。本提言では、赤身肉や鶏肉(特にささみ)のリスクを...
その他

医療費が高くなる本当の理由

日本における医療費増大の根本的な原因はなんだろうChatGPT:日本における医療費増大の根本的な原因は、主に以下の4つです。高齢化社会日本は世界でも類を見ないスピードで高齢化が進行中。高齢者は医療サービスを必要とする頻度が高く、治療費がかさ...
皮膚疾患

犬の皮膚炎について、AIとの対談

岡田:人の肌は弱酸性だと言われているけど、その理由は何かな?信頼できるデータも有ればみせてChatGPT:人の肌が弱酸性である理由は、主に皮膚の保護機能に関わっています。人の皮膚のpHは一般的に4.5から5.5の範囲で、弱酸性を保っています...
その他

エクソソーム再生医療について、AIと対談

岡田:エクソソーム再生医療について知っていることを教えてくれる?箇条書きを多用してくれると嬉しいな。まだ未知のことも多いだろうけども、潜在的なポテンシャルについて推測で良いので教えて。犬猫の治療に導入している動物病院もあるのだけど、それにつ...
薬と副作用

プレドニゾロン(ステロイド)についてAIと対談

岡田:プレドニゾロンの基本的注意事項と副作用を教えて。犬に投与するとき飼い主が気をつけることを短期と長期にわけて挙げてみて。ChatGPT:プレドニゾロンは、犬の炎症性疾患や免疫関連疾患の治療に用いられるステロイド薬です。強力な抗炎症作用と...
薬と副作用

ウルソが効いてないときに読む話

岡田:犬の胆泥症によくウルソが処方されているのだけど、実際にはあまり効いていないようなんだ。それにも関わらずなぜウルソが多用されるのだと思う?また飼い主はウルソが効いているか否かをどのくらいの期間で判断するべきかな?もしくは最初から使わない...
限定コラム

残飯は短命?高級フードは長寿?

こんにちは、岡田です。今日はペットの食事について考える回です。この機会に、いっぱい考えていただけると嬉しいです!私は毎日ペット健康相談を受けていますが、たいてい食事の話が出てきます。今の病気の多くは生活習慣ですから、やはり食事の影響が大きい...
限定コラム

肝臓病の本質

肝臓病の本当の原因ってなに?肝臓病を引き起こす本質的な原因を探っていくと、ウイルスや細菌による感染症に行き着きます。代表的なものは肝炎ウイルス感染や細菌性の胆管感染です。さらに本質的に考えれば、そうした感染を許してしまう「免疫力の悪さ」が本...
限定コラム

点滴って何だと思います?

こんにちは、岡田です。今回は点滴について一緒に学んでいこうと思います。「点滴って何だと思いますか?」と聞いたとき答えられる人って、意外に少ないんですよね~ここで学んで、差をつけちゃいましょう!(だれに?笑)いつもと違った感じで書いてみました...
限定コラム

牛乳やヨーグルトに関する相談への回答

この記事は、日々の相談の中でいただいた質問と、それに対する岡田の個人的な見解を紹介するものです。科学的論文ではありませんが、実際の経験と観察に基づくヒントがたくさん詰まっています。ペット健康相談では、乳製品とくにヨーグルトを与えている方から...
限定コラム

にんにくはダメにきまってる?

ペット健康相談にはいろいろな方から質問がきます。今回はちょっと変わった相談?を取り上げて、深掘りする中から学んでいこうと思います!私が変わり者だということもわかります!笑一概にペット相談といっても状況はそれぞれ異なるため、みなさんの悩みもそ...
読者様からのお便り

Wi-Fiルーターの電磁波

いつもお世話になっています。今日は、ちょっと工夫してみたら上手くいった事を、もし他にもお困りの方がいたらお役に立てるかな?と思ってメールしてみました。Wi-Fiルータから出てる電磁波なんですが、電磁波測定器なるものを買ってみたところやはりか...
限定コラム

動物病院で得しやすいタイプ

世の中は公平であるべきだ、どんな客でも差をつけるな、相手を選ぶなんてありえない。こうした考えは理想世界のお話にしておいて、ひとまず現実に沿った話をしていきましょう。ほとんどのお店は、お客さんによってサービスの質を変えています。例えば私でした...
学び方のコツや補足

自身の信念を言えるようにする

自分の信念を作り、強固なものにすることは、学習の一つの目的です。信念は、軸とか芯と考えても良いでしょう。自分の進みたい道、理想のように考えても良いでしょう。呼び方は別に重要ではありません。とにかく、簡単にぶれないものを作り上げてほしいと思い...
学び方のコツや補足

大人になるほど学べなくなる

学習意欲の動力源として、好奇心があります。「不思議!どうして?どうなってるの!」世界がキラキラ見えた子供の頃、私たちは好奇心に満ち溢れていたはずです。もっと知りたいという強烈な欲求が、自然と学びに結びついていました。しかしながら、その好奇心...
学び方のコツや補足

学習により幸せな時間を増やす

「全ての学問は、人の幸せのためにある」まずこの大原則を知っておきましょう。医学、薬学、免疫学といった健康に関わりそうな学問だけではありません。数学、心理学、哲学、天文学、地学、経営学、法学、考古学、地理学などなど、すべては人を幸せにする学問...
学び方のコツや補足

学習により飼い主レベルを高める

誰もが学習の大切さを知っています。飼い主も学習したほうが良いに決まっています。私は次のようなことを経験から知りました。「レベルの低い飼い主よりも、レベルの高い飼い主の方が健康管理が上手い。」レベルの話をするのは大変に失礼なことですし、私自身...
限定コラム

ネットで正しく学ぶために

インターネットの発達により、誰もが無料で大量の情報を入手できるようになりました。ブログやヤフー知恵袋、クチコミ情報を読んで、一般人は学んだ気になります。100ページ読むと、とても賢くなったような気持ちに浸れます。気分上々。そのうえで、私はあ...
限定コラム

論理的思考について

論理的思考を簡単に説明すれば、根拠に基づいた無理のない考え方のことです。できるビジネスマンや、まともな科学者、頭の回転が早いと言われる人たちは、たいてい論理的思考を身につけています。何か目標をがあり、それを叶えたいとき大いに役立ちます。論理...
限定コラム

インフルエンザワクチンを推奨する人たちはおもしろい

インフルエンザワクチンは効くのか効かないのか、そういう話はしません。ワクチンを頑なに推奨する人々の言動が実におもしろいので、何かの参考にしてください。2020年コロナ元年、冬になると第2波?第3波?が来ます。インフルエンザにかかったら大変な...
読者様からのお便り

てんかん発作

2018年1月 てんかん 発作予防薬 エクセグラン 服用開始2020年8月 腸リンパ拡張症 と診断されステロイド服用 療養食開始2020年 6月からてんかん 部分発作(意識はある)約1ヶ月ごとに現在まで計5回あり。今現在、アルブミンの数値は...
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